~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

~『グッバイ、マザー』~ ※ネタバレ有

2010-09-09 21:31:58 | 映画【韓国】

  『グッバイ、マザー(原題:エジャ)』 〔innolife〕:あらすじ

なまむぎ・なまごめ・なまたまご

2009年の大鍾賞(韓国のアカデミー賞と言われている賞)で
母:ヨンヒ役のキム・ヨンエが助演女優賞を受賞した作品。

好きなベテラン女優キム・ヨンエが出演しているので観てきました。
母:ヨンヒ役のキム・ヨンエの演技はサバサバした口調と心の奥に秘めている母性を
適度に表現していてさすがに安定感と存在感があった。

そして、それ以上に光っていたのが娘:エジャ役のチェ・ガンヒでした。
頭は良いが社会性に欠け、ガサツで自分本位なトラブルメーカー・・・。
家族からは鼻つまみ者扱いされている・・・。
でも、根は情に厚く人一倍母親思いで
なんだかんだ言っても仕事をしながら病気の母親の世話はしている。
一見、豪快に見えて内面は繊細なキャラクターを潔く演じきっていました。
ベテラン女優に対等にぶつかっていくように堂々と演じていたのが実にカッコ良かった。
少しふくよかで健康的な容姿、ショートカットで男勝り、ハッキリした口調で勢いよく話す
こういうタイプの若手女優さんって韓国にはあまりいないよね。
(日本の女優で例えるならば、若い頃の坂井真紀や松下由樹みたいな感じかしら?)
確か、チェ・ガンヒはイ・ナヨンやイ・ジアと同じ事務所だよね。
この事務所は個性的な女優の宝庫ですよね。

 これ以上娘:エジャに世話はかけられないと思っている母:ヨンヒ
 母:ヨンヒには一日でも長く生きていてほしいと願う娘:エジャ
二人が本音をぶつけ合うクライマックスは涙しました。

母:ヨンヒは子供達が幼かった昔、自分が運転していた車が交通事故を起こし、
助手席に乗っていた夫を死なせてしまったトラウマから
今では娘:エジャが運転する車であっても助手席には絶対に座らなかったけど、
自分の余命を悟った時、ためらわず助手席に座った
母:ヨンヒの心境の変化が印象に残りました。

今年や昨年に日本で公開された韓国映画と言えば、
男性主人公のハードな作品が多かったので、
母娘を描いた物語は久々に感じました。
数年前の『
アメノナカノ青空 - goo 映画』も良かったですし、

 
『アメノナカノ青空』。 ※ネタバレ有

こういう女性主人公の映画ももっと日本で公開してほしいなと思います。


≪『グッバイ、マザー』関連コラム≫
 ↓監督のインタビュー:登場人物のキャラクターのエピソードなど

 「チェ・ガンヒは選手でキム・ヨンエは~」 〔innolife〕


【韓流シネマ・フェスティバル2010 ~新しい風~】

2 コメント

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韓フェス (rose_chocolat)
2010-09-12 21:57:26
もう5回券が終わってしまったんで、これ観なかったんだけどいかがでしたか?

作品のチョイスもあるんですが、今回は1本しかよかったと思えたのはなかったー(涙)
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韓フェス。 (BC)
2010-09-14 22:12:37
rose_chocolatさん、こんばんは。

この作品は出来で言えば、
これと言った目新しさはなかったので5点満点中ならば3点ぐらいだったけど、
私は母娘映画が好きなので共感出来た場面もありました。

今年の韓フェスはマイブログに書いた3本しか観ていないけど、
この作品以外の2本は5点満点中ならば2点以下でした。。。

私は前売券を買わなかったけど、
今年の韓フェスはサービスデー料金(1000円の日)は適用されなかったものの、
会員割引(-300円)は効いたし、ポイント観賞は使えたので少し助かりました。^^
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