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40年以上家族だった電子レンジ

2019-03-03 15:38:43 | 日記
我が家には、小さな頃から大きな電子レンジがありました。
物心ついた時からずっと家の中心に陣取っていて、皿の上でくるくる回る食材をワクワクしながら眺めていました。
 
その電子レンジは、両親が結婚する時に結婚祝いとして頂いたものだったそうです。
ダイヤル式のメニュー表がついていて、例えばケーキを作る時は『お菓子』メニューから『スポンジケーキ』を選択します。
そうすると、スポンジケーキの生地に最適な分数で調理してくれると言う感じです。
当時は、ボールの中のケーキ生地が見る見る膨らんでいくのがとても面白く、電子レンジは魔法の箱のように思えました。
 
両親が結婚してから40年になりますが、実はこの電子レンジはその40年間ずっと現役で動いていました。
その間少し異音がして留まったり、黙々と煙が出たりして、いよいよ処分の時か・・・という時もあったのですが、父が頑張って修理して(本来ならば修理専門の人に頼むべきですが・・・)、その都度直して使えるようになりました。
 
何度も修理を重ねた為に、回転皿はとうとう回転しなくなり、不注意で皿自体も少し欠けてしまいました。
けれど『回転しなくても食材をのせた皿の方を回転させれば大丈夫!』という母の楽天的発言によって何とか処分を免れました。
 
そんな電子レンジですが、実は引越しを期に今年の春に泣く泣く処分することになりました。
思えばあの電子レンジはこの40年間、ずっと家族の一員でした。
異音がしても、煙を出しても、ガタガタ震えても、ずっと必要な存在だったのです。
それでもやっぱり年には勝てませんね。
数年前から食材が冷たい状態で「チン!」と鳴る様になってしまいました。
 
今は二代目電子レンジが頑張って動いてくれていますが、物静かな回転音にはどうも慣れません。
スポンジケーキを作る時も、併設している「オーブン機能」を使って作ります。
しかも、ちゃんと予熱までして、焼色まで付いて、美味しく作ってくれるのです。
 
時々ダイヤル式の昔の電子レンジが懐かしくなって、蒸しパンみたいなスポンジケーキを食べたくなる事があります。
とってもとっても幸せな味でした。
 

なぜ廃棄するエアコンの試運転?

2019-03-01 11:56:25 | 住まい・住宅
16年前に念願のマイホームを建てました。
大きな駅に近く交通至便であるため狭い土地しか手に入れられず、駅近くだからと言っても勤務先が郊外であるため自家用車が不要なわけではありません。
まず敷地内に駐車場を確保して、残りの場所に各階ワンフロアの3階建ての家にしました。
そのためエアコンは各階に必要となり、一度に3台のエアコンを購入しなければなりませんでした。
まとめ買い(?)ということになりいくらかはお値段も勉強していただいて同じエアコンを3台購入し各階に据え付けました。
 
最も使用するのはリビング兼キッチンのある2階のエアコンで、その次が寝室のある3階、あまり使わないのは客間である1階でした。
1階のエアコンは新築時に1~2度使用しただけで、その後使わずに10年が経過しました。
10年目に犬を飼い初め、便宜上1階が愛犬の部屋になりました。
そのときになって初めて、1階のエアコンが効かなくなっていることに気がつきました。
酷使している2階や3階のエアコンが健在であるにもかかわらず、ほとんど使っていなかった1階のエアコンが壊れている…ショックでした。
 
しかし暑い季節を前に、愛犬をエアコンなしの部屋で留守番させることはできないと考えて新しいものに買い替えることにしました。
 
ちょうど消費税増税前であったことや、酷暑が予想されていた年で、エアコン選びも工事の手配も思いのほか時間がかかりました。
それでも大型電気専門店が契約している取り付け業者が1か月後にやってきました。
 
10年前に取り付けたエアコンは故障していて、直るかもしれないが修理はしないで買い替えることを伝え、廃棄手数料も支払っていましたが、待ちに待った取り付け業者は新しいエアコンを取り付ける前に、「リモコンどこですか?」「リモコン貸してください」と、故障したエアコンを始動しようとします。
何でなのでしょうか。
 
実は3台同じエアコンがある我が家では、リモコンも3つありますが節電のため1つのリモコンを使いまわしていました。
見知らぬ作業服の男たちに愛犬が吠えつき、早く済ませてほしいと思っていたのですが、どうしてもリモコンにこだわるので、2階へ取りに行き手渡しました。
リモコンを渡すと彼らは故障しているというエアコンにスイッチを入れました。
「えっ、動くじゃん…」と彼らは言います。
動かないから故障なのではなく、ただ生ぬるい風が出るだけなので私は見切りをつけたんですけど。
そして、ほとんど使っておらずきれいだったフィルターも、キッチンのある2階のエアコンに入れてやろうと思って昨日抜き取り済みですけど。
 
いくらいじっても冷風が出てこないエアコンにやっと見切りをつけた彼らが新しいエアコンを取り付け始めたのでリモコンはさっさと2階へ引き上げました。
取り外したエアコンをトラックに積みながら、もう彼らはリモコンにこだわりは示しませんでした。
本当に壊れており修繕不能との判断をされたのでしょうか。
私にとっては2回しか働いてくれなかったエアコンです。高い買い物でした。
新しいエアコンはうんと利用したいな、と思いました。
 
その夜ですが2階でエアコンをつけようとしてリモコンを手に取って驚きました。
なんと設定温度は22度。
故障しているから廃棄したいと言われたエアコンに最後にこんな無理をさせないでと思った初夏の日でした。