上の子が産まれて、四年がたちます。その間に下の子も産まれて、気がつくと二人の男の子の母ちゃんになっていました。出産前は首都圏でバリバリ(笑)のOLしていたのに、夫の仕事で田舎の街へ移りましたし、人生って変わるなぁと考えると不思議なものです。
髪はアップにまとめて、パンツスーツでメイクもばっちり。おしゃれはなんでもオッケー、ぐらいの緩い会社に勤めていたので、ネイルは自分でデコったりもして、いわゆるデパートブランドメインの格好をしていました。
それがもう、短い爪にたまに泥も入っているぐらい。日焼け止めも忘れて外出したりして。子供の、しかも男の子二人の相手はなかなか思うようにいかないものです。
しかも、上の子は食物アレルギーあり、肌も弱く、新生児期の乳児湿疹に始まり、離乳食の対応、今も偏食がひどく、悩むこともとっても多くあります。
そんな生活をしていると、考え方まで変わってきました。
元々、エコやオーガニックに興味があったわけではないし、今だってちょっぴり商業チックだったり、エセ科学みたいなものも多くて好きではないのですが、やはり体に優しいものを一つずつ取り入れていこうと思うようになりました。
まずは、食事。少なくとも国産、産地もなるべく地のものを選ぶようになりました。特に田舎に来てよかったと思うのは、地元のスーパーはもちろん、大手スーパーでも地場野菜のコーナーがあって、朝に収穫された野菜をそのまま並べていたりします。これは本当に嬉しいこと。ちょっと形が悪かったりしますが、何より安いし美味しい。ザクザク切って、ポトフやミネストローネなどにすると子供も喜んで食べてくれます。まぁ、偏食の長男はスープを舐めるぐらいの日もありますが、それでも嬉しい。
そして、化学調味料をなるべく避けるようになりました。なるべく、というのが私なりのポイントです。これから何十年、子供たちのためにだって十年以上毎日ご飯を作るわけですから、無理したって続きません。(もちろん、全部対応してる人は心の底から尊敬してます。)そんな適当な私ですが、最低でも、朝の味噌汁や煮物の出汁はしっかり取ります。そうすると、やっぱり美味しいんですよね、舌に柔らかい味わい。仕事をしていたころは、食事に気を使うなんてコンビニのサラダぐらいだったかな……。でも、最近のコンビニって添加物使ってません!とかいうものも多いので、バカにできないんですけどね。
食事以外では、服。出産前に赤ちゃん用品を揃えるなかで、ガーゼのハンカチ、というのがどのお店の出産準備リストにもありました。これで、ガーゼにはまったようなものです。
洗えば洗うほど柔らかくなり、肌に優しいしすぐ乾く。ハンカチはもちろんですが、タオル、お昼寝や夏の掛け布団にしているガーゼケット、パジャマもガーゼで揃えました。夏は涼しく使えて冬は暖かい。肌の弱い長男も、そして次男もガーゼの肌触りが好きなようで、他の素材のパジャマを着せると、暑い時期などは嫌がるほど。化学繊維の機能化は著しくて、触れると冷たく感じるものも多いですが、やっぱり綿のガーゼに戻ってきてしまいます。
そして洗濯。最近流行りの強めの柔軟剤の香りが苦手なこともあり、また子供たちの肌のことも考えると、どうしても避けてしまって。気がついたら粉石鹸に漂白剤として過炭酸ナトリウム、柔軟剤はクエン酸、ちょっぴり香り付けにエッセンシャルオイル数滴、という極めてシンプルな洗濯方法に落ち着いてしまいました。しかもそれが、これまでの洗濯洗剤に劣るかというとそうではないんですよね。時間もかからないし、手間もそれほどてもない。節約にもなる。ありがたいことずくめです。
こういう生活って、きっと子供たちがいなかったら、アレルギーっ子で手間がかからなかったら知らなかったことばかりです。
ありがたいし、楽しい毎日だなぁと思っています。