私の会社の自席は、収容しているアナログVTRテープが多いため広く、
その部屋に、ポツンと一人佇んでいる。
出社時は、部屋のライトは薄暗く、
サーバー機器の音が響き渡っている。
とはいえ、ビデオ編集機が2台あり、各部署のメンバーが出入りして使用。
私の席の周りは、サーバーと操作端末、試行錯誤して
VTRデッキを8台切り替えて稼働可能にしている。
過去のアナログVTRテープのデジタイズのために
保守用として、古いVTRデッキ。
これらは廃棄されているのを見つけて回収したもの。
機会あるごとに、メンテナンスをしながら使用している。
いわゆる、アーカイブ室。
もちろん、デジタイズは日々実施しているが、終わりは全く見通せない。
ちなみに各種VTRテープあり(少しマニアック)。
・miniDV
・DVCAM
・DVCPRO
・DVCPRO-HD
・DVCAM(HDV記録)
・D2
・ベータCAM
・DigitalベータCAM
・HDCAM
再生できないが、
・フィルム
・2インチ
・1インチ
・Uマチック・・・3/4(シブサン)
など、限りなく・・・
あと、6mmテレコ(DENON)も。
自分でメンテしたのはかれこれ前。
調整用の6mmテープはもうないだろうなぁ・・・
2006年に本社移転をしたときに、
VTRテープを厳選し、フィルム再生機、1インチVTRデッキなどかなりの数を廃棄したらしい。
当時は、別の部署だったのでその量と作業は
途方もなかったとしか聞いていない。
今となっては、1インチは1台でも確保しておきたかった。
3000 とか 3100 とか。
アンペックスもあったなぁ・・・(信号フォーマットがちょっと変わっていったっけ 16Hあたりが?)
別部署とはいえ、20歳代、30歳代頃は機器保守担当と
制作番組のカメラ(スポーツ、ドキュメント、中継)、中継車やTD(今は、TMというのでしょうか)
をこなしていたので愛着があった。
で、現在、社内で廃棄寸前のVTRデッキを保守用として部屋に。
まさにジャンクルームが目の前に。
一昨日は、「・・・実機のプリンターがない?!」と大騒ぎしている他部署の部員が・・・
で、うちの部長に声を掛けたら、私がもしかしたら保管してくれているかもと。
「大正解!」
機種名とテプラーに書かれたコメントが気になって
廃棄寸前のものを保管。
メンテをして使えるようにスタンバイしていた 2台のうちの1台。
「ありがとうございます。」、「いえいえ・・・」
皆さん曰く、困ったら、アーカイブ室へ・・・!が合言葉らしい。
実務以外でにぎわうことがしばしば。
残念なのは、導入当時の機器のサービスマニュアルはもちろん、回路図もない。
メーカーに問い合わせても、「門外不出なので」と。
そこはアナログ回路。
基盤を追いかけて、かわいい部品交換すれば現用機に様変わり。
古い人間にはちょうど良い息抜きです。
デジタル機器は、
ブラックボックスのセクションパーツを取り換えれば終了。
管理がとても楽になりました。
が、面白みがなくなったのは残念。
というのが、一日のルーティン。
飽きない職種につけたのは幸運でした。