栃木発「ちゃりあん」ブログ2

日常の「あたりまえ」を、より深く。

大田原市「桜・定点観察2019」 第1週目 3月3日

2019-03-05 23:10:05 | 桜の開花情報
今年も桜の季節がやってきました。


テレビでは早咲き種の「河津桜」が温暖化の影響で早く咲きすぎて「さくらまつり前に散ってしまう」なんて

声が聞こえてきます。


毎年、サクラを観察してきて思うことは


「桜は永遠ではない」ということ。


当たり前のことですが、実は、誰も、それを当たり前と思ってくれない。


「今年は早いの遅いの」「花付きが良いの悪いの」


勝手に評論家になってくれる人は多いけれど



この桜がもう枯れるかもしれない・・・



それを心配する人はほとんどいない。


どうせ、来年も勝手に咲いてくれるだろう・・・


そんなことはないのですが。




私は桜が好きすぎて、いざ桜を目にすると


最近では悲しい気持ちにしかなりません。



以前、マスコミで騒いだ「ソメイヨシノ寿命60年問題」


もう、日本のソメイヨシノの、大半が寿命を経過してしまいました。


学校や公園の老木は



もう枯れるか、伐採されることを、ただただ待つだけ。



半年かけて花芽を育みながら、1週間で開花を終え、果実を落として



また半年、葉を生い茂らせながら、紅葉して1年を終える。



その繰り返し。



その儚さゆえに



桜の花を追うと、気分が悲しい気持ちになるのです。



果実を落としても、増えることのないソメイヨシノ。



歳を重ねれば、ただ老いて切られてゆくだけ。



それを私は、そばで観て行きながら、なにもできない。



無力すぎる自身に、この季節の憂鬱が拍車をかけます。



今年はもうやめよう。



そう思っておりました。



けど、やはり、この場所に戻ってきました。



規模は縮小いたしました。



でも、開花から散るまで



桜の真実を今年も追うことにしました。



やがては高温化でソメイヨシノが開花しなくなる場所があるとの調査結果もでました。



その前兆と思われる現象も、心当たりがあります。



私にできることは真実を伝えること。



ただ咲いたことを伝えるのは過去の話。



それをご理解ください。


① 大田原市「経塚稲荷神社のヒガンザクラ」















もう樹齢は200年を超えました。























今年は剪定を行ったらしく、サンプル撮影は困難を極めました。



手に届かない位置に花芽があるのです。



多くの枝の先端を伐採したようです。



延命化を図るうえで、垂れ下がる細かい枝を落とし、上へ伸ばそうという試みかと思われます。


「② 経塚稲荷神社のイトザクラ」














こちらも垂れ下がる枝を大きく剪定。


すっきりしてしまいました。



③ 経塚稲荷神社のヤエベニシダレ



















そういえば、東野バスが今回から「関東自動車」になりました。


④ 大田原市ふれあいの丘 ソメイヨシノA




















⑤ 大田原市ふれあいの丘 河津桜


















早いものは冬芽が蕾に変わってきています。










⑥ 大田原市ふれあいの丘 カンザン



















しばらくは「恐竜の爪」状態です。


⑦ 大田原市ふれあいの丘 ソメイヨシノB











⑧ 大田原市ふれあいの丘 エドヒガン















これから約2か月間、これらの桜たちと向き合うことになります。



では、また来週。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第16回 氏家雛めぐり 平... | トップ | 栃木県大田原市「元祖・白鳥... »

コメントを投稿