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部分入れ歯 ブログ

株式会社バイテック・グローバル・ジャパン社長 鷲巣祐介の仕事ではない日常について書こうかと思っているblog

コンフォートの厚み

2005年10月24日 | コンフォートに関する疑問・質問への回答
コンフォートの厚みについて質問があったのでお答えします。

通常、ご指示がなければ0.75mm均一で加工しております。
これまでのものと較べるとかなり薄いをお感じになる先生もいらっしゃるかもしれませんが、生体用シリコーンの表面硬度がこれまでで一番柔かいとされていた材料の半分程度。モルテノと比較すると1/6程度ですので、この厚みで粘膜に対しては十分だという結果が得られています。

逆に均一に2mmの厚みをもたせてしまうと、患者様の使用感が「義歯が浮いてしまう」「ガムを入れているみたい」ということです。

厚みの変更は0.1mm単位で可能です。
さらに、部位によって厚みを変えることも可能です。
アンダーカットに深く入れて維持をもとめたりする場合、アンダーカット部を厚くしたりするケースも多々見られます。

患者様の症状や先生の見立てに応じて、ご不明であれば事前に当社テクニカルサポートセンターまでご連絡ください。(06-6204-4108)

そもそもコンフォート加工をする必要性ってなんなの?

2005年10月06日 | コンフォートに関する疑問・質問への回答
これはよく聞かれる質問です。

一番わかりやすく言ってしまえば、これまでの弾性裏装材の、数ヶ月で剥がれる、劣化するという欠点を克服し、3年保証付で材質の変質が起こらない(生体材料ですから・・)というのが分かりやすいと思います。

ただ、それだけではなく、義歯をした際の粘膜と歯槽骨の保護という観点からも、コンフォート加工の必要性は高いと、セミナー等ではご説明させていただいております。


インプラント等をやられている先生方はよくご存知の通り、歯槽骨の形状は、ギザギザしていたり尖っていたりしています。その上に咀嚼粘膜があるわけですが、当然粘膜の厚みも均一ではありません。

そこにレジン(PMMA)という硬い材質でできた義歯を乗せ、グッと咀嚼するわけですから、鋭利な歯槽骨部分の粘膜、また、粘膜が薄い箇所に負担がかかります。

粘膜は他の皮膚のように、負荷をかけると角化しません。様々な障害を負ってしまいます。

一方、刺激が加わりすぎた歯槽骨は退縮を、刺激が加わらない箇所は廃用萎縮を起こし、骨吸収が進みます。

コンフォートは、義歯粘膜面を粘膜に近い柔軟性をもつ生体用シリコーンで覆うことにより、人口粘膜の役割をすることで、咀嚼時の刺激を均一かつ適度に粘膜と歯槽骨に伝える・・・という効果が期待されています。

定量的なデータはとりにくいのですが、フィジビリティスタディからご協力いただいている坂口先生などは、
「コンフォートしだしたら2年たってもほとんど吸収がおこっていない」という症例を多数経験されています。

これをより説得力ある実証データにしあげていく必要があるのですが、これがまた、難しい・・・個人差があることですし、義歯そのものの形状にも影響しますから・・


長くなりましたが・・・

より詳しくはぜひ、当社のコンフォートセミナーにご出席ください!!

データが増えて、剥がれないメカニズム、「把持力」による吸着向上のメカニズムなどなど、細かくご説明させていただいております。

最近はご参加いただいた医院のほとんどがご登録、ご発注をいただけるくらい実績をつんできております。

セミナースケジュールはこちらです。

適合試験にフィットチェッカーを使えない理由

2005年10月06日 | コンフォートに関する疑問・質問への回答
これも山梨県A先生からのご質問。

A.フィットチェッカーはシリコーン系ですので、コンフォート加工面になじんでしまい、剥がれにくくなります。
1週間ほどかけてボロボロと取れてくる・・という状態になってしまい、アタリのチェックが終わった後にすぐ拭って取る・・ということができません。

そのため、コンフォート加工後の適合試験時には、デンスポット、PIPをお勧めしております。

デンスポット、PIPとも白色であるため、コンフォート(白透明)と見分けがつきにくい場合は、それらをう食検知液で着色してご利用することをお勧めしております。

ラミネートプレートの補強って?

2005年10月06日 | コンフォートに関する疑問・質問への回答
山梨県のK先生からのご質問。

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Q.ラミネートプレートの補強とは、どういう補強をするのですか?
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A.
ラミネートプレートの材質は、コバルトクロムを使用しています。
補強の形態は写真をご参照ください。
上顎、下顎とも、広めのプレートを7-7で貼り付けています。

補強の目的は、もちろん破切の防止です。
コンフォート加工をすることにより、粘膜と歯槽骨への過度な刺激が軽減され、噛みこめるようになります。そうすると、表情筋等のリハビリがなされ、咬合力が向上するというデータが得られています。
薄いレジン床などですと、咬合力の向上にともない、破切リスクが高まります。それを防ぐために幅広のプレートをお勧めしております。

とは言え、全員にラミネートプレートをする必要があるわけではありません。
目安としては、75歳以上で対合歯が義歯の方には必要ないケースが多いです。もちろん個人差がありますので、その方の咬合力を見たうえで、先生の見立てで決定してください。

50、60代で対合歯(特に臼歯が)天然歯の方には特にラミネートプレートをお勧めしております。



コンフォートに関する疑問・質問への回答コーナースタート

2005年10月06日 | コンフォートに関する疑問・質問への回答
唐突ですが、先生方から質問されるコンフォートに関する疑問、質問にお答えするコーナーをスタートします!!

当ブログのカテゴリー「コンフォートに関する疑問・質問への回答」で先生方からのご質問、ご意見等にお答えしていこう!!・・と思います。

私は歯科医師でも技工士でもありませんが、より細かいご質問等には全社をあげてお答えいたします!!

コンフォートに関してご質問等がありましたら、どしどし当ブログにコメントいただくか、washizu@bitecglobal.comまでメールください。

よろしくお願いします。

先生方、患者様、身内に入れ歯の方がいらっしゃる方、どんな方でもどんな質問でも結構です。

お待ちしております!!