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『ビッグヒストリー入門』2

2017-02-08 04:52:49 | 日記
肌の色で人を差別しないことは、アメリカでは、少なくともカルフォルニアでは厳しく守られていた。とは云え、米国社会の底流には間違いなく、白人至上主義、人種差別があった。
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思い出すに、アジア系の住民が増えると突然家賃を大幅に上げて「合法的」に住民全員を追い出し、その後から白人を入れることなどは暗黙のうちに行われていた。あのシリコンバレーでもだ。

それでもなお、現実がどうであれ、高い理念をあの国が掲げていた間は、そうした沈黙の差別も許せた。しかし今の米国にはそれがなくなりつつあるように感じる。高き理念なき米国はいまやUgly Americaと言わざるをえない。



『ビッグヒストリー入門』2
<人間のどこが特別なのか>の章で著者は象徴言語を用いてコミュニケーションをする唯一の存在とする。もちろんコミュニケーション能力は他の動物も有するが、ここでいう象徴言語とは任意の象徴を定型的な文法を用いて関係付けほとんど無限に近い種類の正確な発語を生み出せる体系だという。p47 それ故、実在しないもの、魂や悪魔などについても表現できる。

著者は「古代の狩猟採集民の生産性はとんでもなく低いレベルだと確信できる」という。しかし先の本では逆で必要なカロリーを入手するのに古代人、すくなくとも現代の狩猟採集民は大した時間を使っていないという。確かに類人猿は食料を得るための1日の労働時間は4.4時間だと先の著者は述べた、この例は説得力がある。どちらが正しいのかは、今後の課題。
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ただし、この著者の意見に異論があることも紹介している。人類学者のマーシャル・サーリンズが1972年の論文で古代の狩猟採集民は豊かな生活を享受していると主張しているとも。p60


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