誰でも練習すれば、上達します。
本当です。
よほど間違った練習方法をとらない限り、上達への変化はあらわれます。
問題は、上達の実感が無いということ。そして、それが励みにつながらないということです。
自分を生かす練習には、どうしても励みが必要です。
実感するか否かの分岐点は、ひとそれぞれ違うものの、実践すれば、必ず上達の兆しを感じれる方法を示します。
□その日の練習で、必ず一つ、見ないで吹けるものを増やすこと。
絶対身に付けたいというトピックを選んでください。「ドリアンスケールを12Keyで吹ける」でも「ブルースのテーマを1曲マスターする」でも「好きなプレーヤーのフレーズを自分のものにする!」でも良いです。ただ自分のレベルにあったものでなくては成功は遠のきます。そして、最も重要なのは、譜面を見ずに吹ける。つまり覚える ということです。あまり欲張ると継続の妨げになりますので、注意してください。
◻︎その覚えたトピックを、次回の練習でも継続してやること。
前回覚えたものも、日が違えば、また少しづつ忘れてしまうものです。繰り返しやることで、記憶の濃度を高めるイメージです。
◻︎毎回新しいトピックに挑戦する。
そして取り上げたトピックを必ず、練習日記のようなものに書き残すようにしてください。1週間なり1ヶ月なり、タームを決めましょう。前述しましたが、人は必ず忘れるものです。「吹けるようになった」「覚えた」と思っても必ずがっかりな気分に襲われる日もあるでしょう。でも、それは当然なんです。決してネガティブにならないように。記憶力が悪いなんて思わないでください。むしろそのがっかり癖が練習をつまらなくする張本人です。ポイントは現実を楽天的に受け入れ、ともかく集中して練習する!です。
◻︎人とくらべない
極論を言えば、人の練習を参考にすることもやめた方が良いことが多いです。それは、条件や環境の違うプレーヤーと自分の比較につながり、まったく適切な対応ではないからです。出来るだけ自分に集中しましょう。敵は自分の慢心。そして最大の味方も自分の中にいますよ。
◻︎人の意見に影響をうけない
信頼している先生以外、人の評価を受け入れるのをやめましょう。練習仲間や知人の一言が、グサって心に響くときもあります。それがたとえ褒め言葉でも、あまり気にしないで冷静に自分の技量を見つめる力を育てましょう。
上達のループは様々です。しかし、丁寧に良い練習を継続すれば、必ず上達するのです。自分を信じることです。