今年も高校野球が名勝負を繰り広げています。
球児たちのひたむきなファイトに、エネルギーをもらった方も少なく無いでしょう。
球児のパフォーマスを見ると、選手の体格の差を感じます。そして活躍している選手のほとんどが、下半身がしっかりしている。体のキレがいい。という2点が浮き彫りになっているような気がします。もちろん技術や戦術も大事であり、見逃せないポイントですが、やはり、まず体があっての技術や戦術のように思われます。
これって、サックスと一緒だなあって感じます。いえいえ、体っていっても演奏者の体そのものの話ではありません。
球児の足腰の強さはサックスの音そのもの。しっかりとした腹式呼吸の力強い息で管体を響かせ、倍音のバランスの良い遠鳴りした音。
これこそがサックスの演奏の足腰にあたるんじゃないでしょうか。また、ただ太い音色というだけではなく、芯があって、輪郭もある。状況によっては、スピード感も表現できる。それがキレ。
パフォーマンスのすぐれた球児たちが、走り込みや、様々なトレーニングの積み重ねによって培った体。それは安々と手に入ったものじゃないハズです。サックス奏者のとっての理想の音、それもまた、創意工夫の練習を集中して、長い時間やり抜いて初めて得られるものです。
その上でのメロディーなんです。
ロングトーンといっても、個人練習の中でうまくやれている生徒は少ないように思います。
演奏の足腰を鍛えるために、ロングトーンをより大切に、できるだけ長い時間行ってください。
その方法、注意点などについて、また次回述べたいと思います。