これから、随時アンティークドールの工房紹介と色々なアンティークビスクドールに関する記事をご紹介させていただきます。まず最初は、アンティークビスクドールに興味を持った方が、必ずあこがれるレオン・カシミール・ブリュー。ブリュー工房についてです。
ブリュー工房の人形達には、人を寄せ付けないような気品にみちた風格があり独特のおおきな瞳は宙をみつめ大人のような子供のような風貌はそのスタイルとともに人々を魅了します。
ブリュー工房は1866年頃から1899年頃開かれていました。1860年頃ブリューはサンドニに住み人形の衣装やヘッドを作っていました。その頃パリには30位の工房があったといわれています。ブリューは創意工夫を惜しむことなく、気味の悪い泣いた顔と笑った顔を持つサプライズドドールをつくったり パテントをとったり、パピエマッシュのボディにボールジョイント(手足の関節部分に動きやすいようボールを使用したもの)の工夫をしたりしました。
初期の物では、ヘッド・肩・手がビスクでつくられ、ボディにはキッド(羊革)がつかわれました。当時からブリュー工房の人形は大変高価で人々の憧れの的でした。
第1期 Leon Casimir Bru 1867~1877 主にファッションドールを製作
第2期 ” 1877~1883 ベベと呼ばれる人形の胴がキッドや木で作られるようになった。
第3期 The Era of Henri Chevrot 1883~1889 1883年より木製コンポジションボディが使用された。
第3期 The Girard Family Era 1889~1899 ポール・ユージン・ジェラー期
<マーク>
1867~1877年ごろ B・ Jne.・ CO BJ EB A B Cなどのアルファベット文字
1879~1883年ごろ BTE 号数 BRU JNE サークルドット
1880~1891年頃 BRU JNE 号数
1891~1899年ごろ BRU JNE R 号数