赤ひげ先生。

カツオとワカメが生まれたのは、自宅のそばの個人病院でした。

実はそこの先生はパパのことも取り上げてくれたのでした。

ワカメの妊娠がわかると、ほとんど無理矢理そこで産ませて欲しいと頼みました。

どうやら、本当に無理矢理な申し出だったようで、そこで取り上げられた赤ちゃんはワカメが最後となりました。


産まれた時から見ているからだろうか・・・？

我が家がビンボーだというのはお見通しだったらしく、

カツオとワカメには妊娠中の検診代は全くかかりませんでした。

そして、生まれてから風邪を引いても、水いぼが出来ても、予防注射をしても、
さらには、私までもが調子が悪かったりしても、
お金は一切かかりませんでした。


周りの人にはそのことはもちろん言えませんでしたが、多少？申し訳ない気がして、ちょっとやそっとのことではお世話にならないようにはしていました。
でも、女である私のかかりつけ医が産婦人科だということはとても安心感がありました。

子供がお腹が痛いというので連れて行ったら、
手で触っただけで、ウンチが詰まっているのかガスがたまっているのかを教えてくれました。

『人体』というものに非常に興味のある私の間抜けな質問にもきちんと答えて下さいました。

最後だから・・・・と、
ワカメを産み落とした後で胎盤やへその緒も披露してくれました。

先生の注射は全然痛く無かったです。




今日、その先生の四十九日がひっそりと執り行われました。
何歳でお亡くなりになったかはわかりませんが、亡くなる寸前まで、お医者様をしておられました。

本当に先生にはお世話になりました。

ありがとうの気持が先生に届くといいです・・・・。