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びぼうろく日記

物忘れが多いので記録する習慣がついている人のデータベース

「選挙参謀」(関口哲平)

2009-09-06 21:01:24 | 


本屋で何気なく手に取った本なのだが、面白い。

選挙の裏側がとってもよく見える。

構成はしっかりしているが、個々の要素・伏線とかは?という

ものがあるが、いたるところに選挙の裏事情がちりばめられていて、

とても面白い。

きっと、作者の実体験に基づくものなんだろう。

最後の大逆転劇には、スカッとする。

しかし、解説者も書いているように、このような選挙が

実際に起こっているとしたら、嘆かわしい。

今回の総選挙はどうだったのだろうか?

そのような質問は著者にはできない。

2005年にご逝去されたようである。

「1Q84」Book1<4月-6月>、Book2<7月-9月>(村上春樹)

2009-09-06 18:48:24 | 




村上春樹の長編本はずっと読んできた。

初期3部作(「風の歌を聴け」「1973 年のピンボール」「羊をめぐる冒険」)から始まり、

「世界の終りとハードボイルドワンダーランド 」「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」

「ねじまき鳥クロニクル(第1~3部)」と一気に読んだ。

就職活動時期も重なり、面接に向かう新幹線の中で、

宇多田ヒカルのNever Let Goを聞きながら「世界の終わり~」を

読んで、村上春樹の世界にのめりこんで行ったもんだ。


いつかは、早寝早起きの規則正しい生活をし、時間が空いたらジムに

泳ぎに行き、BMWに乗ってKinokuniyaにランチのサンドウィッチの

具材を買いに行く生活をしたい、と考えたくらいだ。


ところが、今、これらの本の内容を思い返してみると、

ほとんど覚えていない。心の記憶はあっても頭の記憶がないのだ。

いつだったの朝日新聞にも

「村上春樹の本は、読んでいる時は時間も忘れるほど夢中になって

 読む、読んだあと、内容について問われると何も残っていない」

のような雰囲気の読者コメントが載っていた。


その後、「スプートニクの恋人」「海辺のカフカ」と読み、今回、「1Q84」

も読み終えた。

感想は、今までと同じだ。

作品の完成度には満足できた。

心の記憶としては残るだろう。

純文学とは、こういうものなのだろう。