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チョウ・トンボ・野鳥に親しむ

山城とギフチョウの季節

 私の住むところでは、桜は、観測史上最も早い開花で、もうほぼ満開である。庭先などでは、ジョウビタキが特に目立つ。田に近い森では、カシラダカ、カワラヒワが混群を構成している。夏羽に変わったカシラダカも目立つ。

      カシラダカ


      カワラヒワ

 麦も穂を出し始めた。
    穂を出したムギ

 今年は、2,3月が温かく、カモ達は早く北へ旅立ったし、植物の春への動きは急だと感じるが、昆虫達は、例年とあまり変わらない気がする。

 一向一揆関連の空堀を備えた3つの山城跡を訪ねてみた。虚空蔵山(こくぞうやま)城跡は、守護職を争った一族の城であったが、一向一揆に敗れ、織田信長の攻撃による落城迄一揆の支配が続いた。鳥越(とりごえ)城跡、二曲(ふとげ)城跡は、最後まで信長と戦った、一揆の拠点であったが、1582年に佐久間盛政により多くの信者が磔にされ、一揆は終息した。
      鳥越城跡
      二曲城跡

 虚空蔵山では、この時期ギフチョウが出現する。登り口では、タラの芽吹きが見られ、道端には、ショウジョウバカマ、シュンラン、ヤブツバキ、コブシなどが咲き、春らしく感じられた。
       タラの芽

   ショウジョウバカマ

 ショウジョウバカマは、あまり群生しないが、密生地もあった。
      ヤブツバキ
       コブシ
      コブシの花
 
 早春の花コブシは花弁が6枚、小さい萼が2枚、花の下に葉がつくのが特徴だそうである。
 山道では、雪の重みで折れたが、力強く、再び上に向かって伸びた木や重みにじっと耐えた木などが見られた。
 ネズミ返しのように折れ曲がった木
  雪の重みで幹が曲がった木

 日当たりの良い場所では、多くのギフチョウが舞い、冬眠から覚めたヒオドシチョウと縄張り争いをしていた。ギフチョウのオスは、山頂に集まる習性がある。今年は、それに、キアゲハも混ざり、三つ巴の争いが見られた。

    日溜りのギフチョウ

   日溜りのヒオドシチョウ
    日溜りのキアゲハ
小休止するギフチョウとヒオドシチョウ
 小休止するキアゲハとヒオドシチョウ

 鳥越城址では、未だ日陰に雪が残っていたが、カタクリが咲き始め、キクザキイチゲも見事であった。

     カタクリの花


     キクザキイチゲ

 二曲城跡の山道は、一部が雪で覆われていたが、頂上付近には、ギフチョウやヒオドシチョウが飛んでいた。ホクリクネコノメソウも新鮮であった。テングチョウも現れた。
     テングチョウ

コメント一覧

bbdupstream494、チョウキチ
ヒトリシズカさん
 コメントありがとうございます。こちらでも、桜など、植物の春は早く進んでいる(10日程度)ように感じますが、虫の春は、例年よりやや早い程度ではないかと思っています。こちらでは、ギフチョウは、通常、3月の終わり頃出現します。そういう意味では例年通りですが、現在、見られる数が多く感じています。出現の最盛期が少は早まっているのかも知れません。そちらでは、今、何が特徴的でしょうか。
ヒトリシズカ
チョウキチさん

今年は春の進みが早いので、もうギフチョウが飛翔する時期なのですね。

ギフチョウを観察できる場所があることが素晴らしいです。
bbdupstream494、チョウキチ
夏の雨さん
 コメントありがとうございます。こちらでは、今の時期、運がよければ庭に迄ギフチョウが飛んで来ます。今は、ミカドアゲハが国蝶ですが、ギフチョウこそが相応しいという意見もあるくらいです。
 木は、一冬の雪で変形するのではありません。若木は、一冬雪の下に埋もれると、その重みで押し付けられて地面に平行になります。春になると、起き上がろうとしますが、次の冬が来て、また雪の下敷きになります。これを繰り返しながら大きくなりますので、樹形は、坂道のような格好になります。木がある程度大きくなって、雪に埋もれなくなると、上に向かって伸びますので、湾曲した形になるわけです。固い杉でも、幹が曲がった木をよく見ます。
tikitiki0470夏の雨
こんばんは
こちらでも桜が満開ですが、昨日から風が強く散り初めてきました。
ギフチョウは、まだ見たことがありませんが、美しい蝶ですね。
雪の重みで木の幹が変形するのですか?凄いですね。
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