「ゆきちゃん」の診察

ゆきちゃん。

黒くて体が小さくて
いつも舌を出していて
元気で鳴きながら来てくれる。


いつもお世話になっている動物病院に
連れて行きました。


問診で
・子猫ではないけれど体が小さい
・いつも舌を出している
・口まわりが汚れているので、口内炎？
・下痢をしているのはおそらくこのコ
・皮膚も心配
・何が起こっているのか知りたい

そんな風に答えました。

奥さん先生
「何が起こっているか知りたい？
　どうすればいいの？」

私「どうしたらいいのか分からないんです。
　　でも、何が起こっているのか知りたいです。」

何が起こっているのか調べてどうするのか。
治療したとしても、その環境にいればそれは一時的なもの。
本当に里親を探すのか。
シェルターには行かれないのか。

などなど聞かれました。


保護してあげたいけれど
シェルターはいっぱいで受けられないし、
何匹かは受けてくれましたが…。
保護できる場所があったとしても
ストレスになってしまうのではないかとか、
あの家にいながら里親を探す方がいいのかとか、
何がいいのか、どうしたらいいのか
分からないんです。

旦那さん先生
「(保護できる場所があるなら)今の家にいるより
　そっちの方がいいでしょ」


白血病やエイズについても
うちのコたちも調べていないだけで
実は持っているかもしれないと思うと
わざわざ調べなくてもいいのかなと思うし、
でも里親を探すためには
調べておいた方がいいのかなと思うし…。


奥さん先生
「そういうのを気にする人もいるってことね…
　んんーーー…、難しいね
　どうする？調べる？」

私「調べ…ます。お願いします。」


診察して分かったこと。
・体重は3.3㎏。
・舌に３つほど潰瘍がある。大きくえぐれてる。
・下の犬歯がない。それもあって舌が出てしまうのかも。
・これはカリシ。きっと他のコたちと感染し合っている。
・便にはカエルを食べた場合につく寄生虫がいる。
・血液検査の結果は、白血病は(-)、エイズは(+)。




「一時的なもの」として
抗生剤やインターフェロンなどの注射を３本打ちました。

口の中を見られても、採血をされても
検便をされても、いいコにしていたゆきちゃん。

旦那さん先生
「おとなしいじゃん。飼い猫？」

奥さん先生
「いいコだね
　飼い主さんいたんだけどね…」

旦那さん先生
「外には出して欲しくないんだけどなー」

奥さん先生
「閉め切っちゃえばいいんじゃない？」

私「近所の人がエサをあげに来たり
　　トイレもないようなものなので
　　閉め切ってしまうのは難しいです」

奥さん先生
「そっかー。みんなでお世話しているんだね。
　食欲はあるってことだから
　すぐにどうこうにはならないと思うけど。」




本当に、どうしてあげるのがいいのか…
頭の中でグルグルです。