分給3万6267円

デニウソンのニュースには、呆れるというか、笑っちゃうというか、いやはや。
サッカーファンの皆さんも、呆気に取られたのでは？

昨日のスポーツ紙サッカー面にも、一般紙スポーツ面にも載っていたニュースなので、知っている人は多いと思うけど、新聞を購読されていない方のために説明すると―

＜ベトナムのプロチームに加入した０２年日韓Ｗ杯優勝メンバーの元ブラジル代表ＭＦデニウソン（31）がわずか１試合、それも前半だけの出場で退団し、ファンは衝撃を受けている。
21日にＦＫでゴールを決め、デビュー戦を飾ったが、ハーフタイムに右脚に痛みを訴え交代。
22日に故障を理由に退団した。
ベトナム連盟によると、報酬として１試合出場の１万２千ドル（約115万2千円）、１ゴール分のボーナス５千ドル（約48万円）が支払われたという。＞

＜ベトナムサッカー協会は、６月２日に同国リーグのハイフォン・セメントと契約した元ブラジル代表のデニウソン・デ・オリベイラが、けがを理由に同クラブを退団したことを発表した。
先日21日に同クラブでのデビュー戦を果たしたデニウソンは、いきなり前半にＦＫを決め、初ゴールを挙げた。
しかし、デニウソンは後半に右足を負傷し、そのまま途中交代を余儀なくされた。
結局、デニウソンはこの１試合に出場しただけで同クラブを退団し、24日にはベトナムを出国したという。
同国のメディアによると、デニウソンと同クラブとの契約は歩合制となっており、１試合出場するごとに8500ユーロ（約113万円）が支払われるほか、１ゴールにつき3500ユーロ（約47万円）のインセンティブが追加されることになっていたという。
つまりデニウソンは、この１試合で１万2000ユーロ（約160万円）を手にし、ベトナムでの冒険に幕を下ろしたことになる。＞

ヴィッセル神戸に入団して3試合出場しただけで退団したイルハン、
阪神タイガースに入団して7試合出場しただけで退団したグリーンウェル、
この二人にも唖然とさせられたけど、デニウソンの方が……

ただですね、上記2名と違って、デニウソンは歩合制だったのが、クラブ側にとって不幸中の幸い。
イルハンなんか違約金で相殺されても1億円近く、グリーンウェルも2億以上は得たとか。
ベトナムと日本の物価の差を考慮しても、160万円で済んだんだから、関西の2球団に比べたら遥かにマシですわな。

けどデニウソンにも同情の余地はあって。
日刊スポーツによれば
＜現地報道では、クラブのサポーターが警察と衝突するなど暴力的であることに悩んだことが理由とされている。＞

実際、どんだけ過激なのかは分からないけど、そんな殺伐としたところではプレーしたくないというのが情ですよね。

まあ、それにしても1分間単位（！）で3万6000円も稼いで帰国とはね。
時給換算でも3万円は有り得ないってのにさ。