ムササビ観察日記

滑空を観たら、もうムササビの虜になること間違いナシ

マンションムササビ近況

2017-07-30 | ベランダ
7月27日

久々に両親のマンションの様子を見に行きました。
事前確認でムササビは帰宅しているようです。

7月はほぼ毎日帰宅しているそうです。

これは父親が記入しているカレンダー。
その日の天候、出の時間、戻りの時間、どの寝床に入ったかなど…詳細に記載されています。
両親ともにムササビ時間で生活をしているよう。
ムササビもだいぶ慣れてきている様子で、のぞき込んで目が合っても、またすぐに寝てしまったり、驚くような素振りはほとんどないようです。
このベランダがよほど安心する場所なのでしょう。
たくさん写真を撮影してくれていたので、いくつかを紹介します。


このベランダには、現在ムササビの寝床が5カ所あって、父親が毎日チェックしてくれています。

①まずはエアコン室外機裏。最近はココは殆ど利用していないようですが、一度だけ帰宅の際に鉢合わせしてしまい、仕方なく室外機裏に入ったそうです。


②そして3段物入れの下段。少しだけ巣材があります。


③木炭箱手前。


④木炭箱。カワイイ寝顔です。以前に比べて巣材も多く入っているようです。センサーカメラの映像でも巣材を持って帰宅する姿が写っていました。


⑤リース下。漬け物石の横で寝るムササビです(笑)。コンナに良く見える場所で、横向きに寝ています。

以上5カ所になります。最近は一度入った寝床から出て別の寝床に移ることもあるそう
です。


帰宅時の写真です。どうやら物干し竿沿いに戻り、途中でベランダの縁に飛び降りるようです。


夜の滑空直前の写真です。


これは雷雨の日に、雷鳴に驚いて毛が逆立っています。 



マンションを訪問した日は、3段物入れに入っていました。

本日も背中滑空にチャレンジすることにしました。
20:15ベランダの縁に上がったと思いきや、すぐさま滑空していきました。



【トリミング済】
今回も撮影成功!!

これからどんな興味深い姿を見せてくれるのか、楽しみでなりません。

















やっぱり気になる2頭

2017-07-25 | NK神社
7月24日

NKである程度個体識別できているのは、裂け目メスのみ。
ここ数回の観察で、裂け目メスが森で♀個体と落ち合っているのですが、相手♀をちゃんと撮影できていません。

今日の裂け目スギはとても静か。日没後30分を過ぎても出てくる気配無し。
さあ、どうするか。。。と思っていたら、裂け目スギの高い位置から滑空!!
着地はいつものように本殿向かって右の森です。

一体どこから出たんだぁ??

急いで本殿右のスペースへ移動して確認します。

裂け目メスは左耳に大きな切れ込みがあるので別個体です。ストロボの影響?か色は濃く見えるから若い??外部生殖器周辺は随分汚れてるなぁ。

するとすぐ近くで、パラパラパラ…といい音が。
ライトを当てると、高いですがそこそこ近くに光る四つの目。
距離的に撮影はできない。少し移動したのですが、写真に収めることができずでした。
これが裂け目メスだったら、先の個体はいつも落ち合っている♀(たぶん娘)だと思うのですが…

くぅ…難しいですねぇ。。。
一応裂け目メスの娘疑いということで…
個体識別のポイントを見つけておかないとな。

諦めずに次も追いかけまーす。

追記
穴熊穴ですが、すぐ上にある切株の側面にも出入口となりそうな裂け目がありました。
もしかして繋がってるのかなぁ?




最近のNKのパターンは。。。

2017-07-15 | NK神社
7月11日

最近蝶撮(主にゼフィルス→御興味のある方はこちらをクリック)に奔走しており、夜の観撮がおろそかに(^^;)スンマソン


TKと迷ったのですが、NKへ。

階段を上り始めて3階建ての樹洞を見ると、中にまん丸のナニカがある。もしやムササビ!?と撮影してみたところ、スズメバチの巣でした(^^;)アラマ

心臓破りの階段を上りきると、暗くなる前にまずは先日の穴熊穴の確認。

イイ感じの穴です。周りには掘り出した土が。中をのぞき込むと少し下がって奥の方で上がっているように見えました。

お参りをしてスタンバイ。
日没後約10分。
裂け目を見ると、アレ??もういるゾ。

裂け目メスです。

10分経過した頃に裂け目を上り始めました。しばらく発射台から様子を伺い、少し上って裏口へでました。トイレ方面へ滑空するかと思ったのですが、更に上って見えなくなりました。
今までのパターンだと、本殿向かって右の森へ滑空していたので、森寄りで待機しました。
少し待っていると、、、ホントに飛んできてくれました!

読みが当たりました。素晴らしい滑空です。
いとウレシ(^^)v


裂け目メス様に感謝デス!!

いつもだと手水舎下から(たぶん)娘が上がってくるので、注視していたのですが、今日は静か…。
裂け目メスの方に目をやるとまだいます。
少し奥、とても近くに光る目が!

お互いに排他する様子もなく、鳴き交わしをしたりしばらく一緒に行動しているようでした。
たぶん娘かな。今日は本殿裏からでした。

この娘を発見後、少ししてテンのスギの樹洞から1頭出てきました。

ジッとこちらを見ています。


左耳が結構ボロボロ。
個体識別に役立ちそうです。

性別を確認すると

どうやらオスです。
耳のボロから歴戦の勇士といったところカナ。

裂け目に裂け目メス
向かいのテンのスギにオス
…そして森で娘と落ち合う裂け目メス。

最近はこのパターンです。実に興味深いです。
前回の追い回していた片方のメスは遠くに行ってしまったのでしょうか。
もしそうだとすると、裂け目メス=縄張りメスかな。
本殿周辺にいつもいるし…。

そして本殿向かって左側でも何頭かの音が。
そちら側でも観撮したいのですが、、、
ナゼカ右側が好きなんですよね~(^^;)

分身がいたら…といつも思います(笑)




ムササビの見る世界

2017-07-06 | ベランダ
7月1日

皆様御存知の通り、ワタシはムササビの滑空写真を撮影しているのですが、どうしても撮ってみたいアングルがありました。それは滑空しているムササビの背中を撮りたいというもの。
これはムササビを始めた時からの念願で、ムササビの見ている風景ってどんな感じなんだろう。乗れるモノなら背中に乗りたい(^^;)ナンゾ思っていました。
でもワタシ、高所恐怖症(笑)

ムササビの背中を撮影するには、ムササビの上から狙うしか方法はありません。
実家のベランダムササビならもしかして撮れるかも、わざわざワタシの実家に来てくれたんだから撮らせてくれるだろう…ということでずっと作戦を練っていました。

実家の母親から、また来ているよと連絡がありました。
よし!と意気込んで実家に向かいました。

両親はムササビとの生活をとても楽しんでいます。
毎日帰宅するわけではありませんが、ムササビが居やすいよう、適度な距離感で接しています。
壁掛けのカレンダーには、それぞれの日の帰宅時間、出巣時間などがたくさん書き込まれています。

写真を撮影してくれていたので、いくつか紹介します。


サッシの端に巣材があります。ここに丸まって休むこともあります。
驚かせないよう、ベランダに出る時は逆側のサッシは半分までしか開けないそうです。

最近はエアコン室外機の裏側ではなく、

木炭の箱がお気に入りだそうです(^^)

さて今日はというと…

箱の中でお休み中でした。

置きライトをぶら下げて、出巣、、、いや出箱を待つことにします。
以前、置きライトを設置した際は、警戒した??せいか出巣が30分ほど遅れました。

ワタシはムササビとは反対側のベランダに出て待つことに。
ここ数日の出巣時間(19:55頃)を20分位過ぎた頃、カタカタと音がして出箱。ベランダのお気に入りの切株に来ました。


通常だとこのままベランダの縁に飛び上がり、即座に滑空するのですが、ワタシの方をジッと見て後ずさり。その後丸まってしまいました。


あまり動かないようにしたのですが、奥の方に戻って動かなくなってしまいました。
仕方なく、置きライトを撤去。ほとんど見えません。耳を澄ませます。

15分程でしょうか…また音がしました。
サッと出てきました。ピョンと縁に飛び上がるや否や、すぐに滑空しました。
両親からすぐに飛ぶと言われていましたが、本当にあっという間でした。
ファインダーを覗いたり、ムササビの滑空を確認しながら撮影ナンテ無理でした。
ベランダの縁に飛び乗った瞬間が見えたので、カメラだけベランダから出して、ノールックで
撮影しました。


奇跡的に撮れてました!ヤタ(^^)v
下に見えるのは隣家の物置や畑です。
ひとの暮らしのすぐそばを滑空するムササビです。
「いざ!森へ!!」
「ムササビの見ている世界」はこんな感じかな~というのが伝わっていますかね。

この日の滑空は20:46でした。
ムササビをビックリさせてしまったかもしれませんが、翌々日の朝帰宅したとの報告がありました。良かった。よほど気に入ってくれているのですね。

素晴らしい滑空を見せてくれたムササビに感謝です。

また観察しに行きたいと思います。











久々のNK。締めは。。。

2017-07-01 | NK神社
6月28日

ブログアップまで時間がかかってしまうと思ったため、帰宅後すぐに移動図だけ作成しました。

分かる人には分かる図です^^;移動イメージの手助けになればと。。。丸数字と対応させて書いてみます。
前回の観撮で裂け目メスが母かもと推測したので、もう一頭を、娘と表記しています。



久々のNKへ。
行動パターンが変わったりしていないでしょうか。自分の視野を広角にして観察開始。
今宵のワタシの立ち位置は拝殿に向かって右側エリア(テンのスギ周辺)です。

日没後20分、裂け目スギ、いつもの場所に顔を出しました。

裂け目メスです。裂け目を登り、裏口へ。


①その後拝殿の上を通過して、右側の森へ滑空

飛び出し位置が高すぎて、ピントが合っていません^^;
どんな所を滑空しているのか雰囲気が伝わればと…なのでほんの少ししかトリムしていません。
画面から少し顔を離して見ると良いカモ(笑)


②手水舎下の遊歩道と階段の交差点付近から移動音。やっぱりこの付近に樹洞があるのかも…
移動してくる個体を確認。


③テンのスギへ滑空してきました。



メスですね。

④着地と同時に、テンのスギの樹洞(以前テンが入っていた樹洞)から個体が出て、大慌てで飛び降りるようにというか、落下しているかのように神楽殿すぐ裏へ滑空。

⑤しばらくすると恐らくこの個体と思われるムササビを神楽殿裏のスギで見つけました。

この個体です。肛門の位置を考えるとオスに見えます。
ということは、テンのスギのメスにビビッて飛び降りたということでしょうか??もしかして縄張りメス??

⑥その後山の下方へ滑空していきました。テンのスギと社殿右の森にはメスが1頭ずついますからね^^;

その間裂け目メス(社殿右の森)とテンのスギのメスはしきりに鳴き交わししています。
やっぱり親子かな。。。前回もそんな感じだったっけな。


⑦テンのスギのメスが社殿右の森へ滑空。
その後カシの木の樹冠付近で2頭一緒にいるところが見えました。

⑧どちらかがテンのスギに滑空。残念ながら写真は撮れませんでした。

その後、カシの木の残った個体は樹冠付近を少し移動したりしていますがほとんど動きません。
テンのスギの個体も静かになってしまいました。

するとカシの個体のすぐ近くから移動音がします(図:水色矢印)。木の揺れ方がハンパないです。ナンダカ鬼気迫る揺れ方をしています。段々とカシの個体に近づいています。

⑨2頭が相対したようです。枝が物凄い勢いで揺れ、その後2頭が絡みながら下に落ちてきました。慌てて登る2頭。。。まさか発情!?と思い…その場で急いで性別確認をします。



2頭ともメスです。森の奥からやってきたもう一頭もメスのようです。
ということは縄張りメスの追い払い行動の可能性。


⑩メスの確認が終わった時、
ナント!!ワタシの目の前にニホンアナグマがトコトコと降りてきました。
ワタシは身動き一つせず。赤ライトを照らしていますが向こうは全く気づきません。
社務所裏の斜面に降りていくと、まずはこちらを見て確認。まだ気づいていない様子。


切株の根元の地面を掘り始めました。


体が見えなくなり、何度か出たり入ったり。

鼻先にたくさん土が付いています。
この後、斜面を下っていきました。
久々の、そして地元では初となるアナグマに興奮しました。しかも穴掘りまで観撮できました。


今日のNKムササビはメス3頭(うち2頭はおそらく親子)、オス1頭でしたが、拝殿向かって左エリアや遊歩道沿いでも音がしていたので、プラスでまだまだいそうでした。

今晩は個体をうまく追うことができ、メス同士の興味深い行動も観撮できました。そして締めはアナグマ・・・と満足の夜となりました。