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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ 22

2018年07月30日 | 音楽活動

ここ数年、私の中で恒例になっている自己満足企画「埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ」を先日やってきた。

今回で、そのシリーズは22回目になった。

その「埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ 22」で歌ったのは計5曲。

今回のその5曲で、このシリーズで歌った曲は、通産80曲になった。

 

このシリーズで選曲する曲の基準は・・

1、一度も人前で歌ったことのない自作曲

2、過去に1~2回くらい人前で歌ったことがあっても、その後何十年も歌っていない自作曲。

3、新しい曲の試運転。

 

上記の3つの要素のどれかに当てはまる曲を、毎回かぶりなしで歌ってきている。

上記の3要素のうち、一番多いのは「1」番の「一度も人前で歌ったことのない自作曲」だ。

この蔵出しシリーズで歌ってみて、その後ユニット「時代屋」のレパートリーになった曲もある。

 

 

今回歌った曲のリストは以下の通り。今回は、歌詞も一節だけ書いておくことにした。

 

1、さらばこの夏        作詞・作曲  だんぞう

2、指をからませて      作詞・作曲  だんぞう

3、そこに僕はいない     作詞・作曲  ヤングだんぞう

4、落とし穴           作詞・作曲  ヤングだんぞう

5、サンシャイン・トゥデイ   作詞・作曲  だんぞう

 

 

まず1曲目の「さらばこの夏」。

これは、多分大学生の頃に作った曲だったと思うが、もしかしたら大学卒業してまもない頃だったかもしれない。いずれにしても20代の頃に作ったもの。

息抜きで軽い気持ちで作った曲。歌詞にあっけなくメロディがついた気がする。

あまりかまえないで作った曲だったので、自分としては歌いやすい曲。

夏と共に終わってしまった恋の、失恋ソング。まあ、ありがちなテーマではある(笑)。

曲調は、いかにも・・・という感じのフォークソングタイプ。息抜きで作った曲だったし、平凡なテーマの曲だったので、人前で歌おうと思ったことはなかった曲。

とりあえず、自分としては、出だしのメロディと、サビが割と気に入っていた感じかな。

 

「♪ ああ いつまでこんな気持ちが続くのか

   ああ、俺はまたひとりに逆戻り

   当分 見果てぬ夢でも見てることにしよう

   やる気ないから このままでいよう 」

 

 

2曲目の「指をからませて」。

これは大学4年の頃に作った。当時カセットテープの多重録音で、自作曲のカセットアルバムを作っていたのだが、その中の1本に多重録音バージョンを収録した。

ということは、ある程度は・・当時の自分としては気に入ってた曲だったのだと思う。

でも、人前で正式に歌ったことはなかった。

メロドラマみたいな(?)メロディを持ったラブソングだったので、人前で歌うには「テレ」があったのかもしれない。

だったらそんな歌、作らなきゃいいじゃないか・・・というツッコミが入りそうだが(笑)、自分としてはそんな歌も作ってみたかったんだと思う。

ただ、カセットアルバムでのこの曲を聴いた後輩の一人が、この曲を気に入ってくれた覚えがある。特にサビの部分を気に入ってくれ、サビの部分をよく口ずさんでいてくれた。。

なので、当時1回くらい人前で歌っても良かったかもしれない。テレながらも(笑)。

 

「♪ 君はその指 少しからませ

   僕にささやく

   君だけがこの心癒して 

   やすらぎをくれる」

 

 

3曲目の「そこに僕はいない」。

今回の蔵出しでは、自分の中ではメイン曲だった。

この曲を作ったのは、高校2年の頃。17歳の頃だ。

メロディが先に浮かび、しかも、自分としてはそのメロディラインは当時気に入っていた。そのメロディラインを活かしたくて、早く歌詞をつけて、当時のカセットアルバムに収録して、周りの人に聴いてもらいたかった。埋もれさせたくなかったのだろう。

なので、とりあえず当時思いついたテーマで歌詞を急いで書いて完成させ、カセットアルバムに収録して、人に聴いてもらった。

幸い、当時これを聴いてくれた友からの評価はよく、「これ、いい曲だね」と言ってもらえたのは嬉しかったのだが、いかんせん自分としては歌詞に納得がいってなかった。全然納得いかなかった。なので、いつか歌詞を書きなおそうと思ってた。

しかも、書きなおすなら、歌詞を完全リセットして、別のテーマで歌詞を全面的に書きなおししたほうがいいのではないかとも思った。

だが、なまじ一度・・不本意な形であれ、一度完成していたものだから、そのイメージがまとわりつき、歌詞を中々書き直せないまま、時間が過ぎていき。

その間、新しい曲も次々にでき、この曲は後回しにされ続けるうちに、いつしか完全に自分の中で埋もれていってしまった。

そして・・いつしか、存在そのものも忘れてしまっていた・・。

今回「埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ」という企画がなかったら、この曲は10代の頃に作った不本意バージョンのまま放置され、埋もれ続けただろう。

今回の「蔵出しシリーズ」で、何十年も「重たい腰」であり続けた「重い腰」をあげ、この曲の歌詞に向かいあってみた。

やはり、原曲のままの歌詞は・・・納得いかないままだった。

だた・・・ここまできたら、十代の頃に作った感性も残しておきたい。というのは、十代の頃に選んだ歌詞テーマは、十代だからこそ書けたテーマだったとも思うから。

そこで、十代の頃に書いた歌詞のテーマはそのままに、言葉づかいやフレーズをかなり修正した。

結局、全体の3分の2くらい、歌詞を修正した。

大手術になった。

十代の頃に書いた歌詞では、この歌の主人公が失恋したばかりの時期の心情が歌われていた。

修正した歌詞では、この歌の主人公は、失恋してある程度の時間が経過して、かつて失恋した相手への心情を歌った歌詞になっている。

 

試しに・・出だしの歌詞の変化だけでも書いておこう。

 

十代の頃に作った歌詞の出だしは・・

 

「♪ 君もいつかは 誰かに嫁ぎ

   母親になって しまうのだろう」  だった。

 

修正した歌詞では・・・

 

「♪ あれから君が どんな相手と

   めぐり会ったのか それはわからない」  と変化している。

 

そして、ラスト部分では

 

「♪ 言葉だけじゃ 癒しきれない

   心の中の 流れ者 」

 

というフレーズを追加した。

 

歌詞はかなり手直ししたが、メロディのほうは、17歳の頃に作ったメロディのままである。

この点だけは、原曲をそのまま残してある。

歌詞も曲もどちらも一新してしまうなら、新たに別の曲を作ったほうがいいからだ。

今となっては、かなりシンプルなメロディだが、覚えやすい旋律ではあると思う。

先日、時代屋の練習で、練習の合間に遊びでこの歌を少し歌ってみたところ、相方のジャン君は「それ、誰の曲? やはり、そういうシンプルな曲のほうがいいんじゃないか?」との感想。

この曲は、いつかまたどこかで歌うことがあるかもしれない。

それもこれも・・・「蔵出しシリーズ」というきっかけがあったればこそ。

 

 

さて、4曲目「落とし穴」。

70年代のフォーク・・・という感じがプンプンする曲。極めてフォーキーな歌。

この曲もまた高校の頃に作った曲。カセットアルバムが尺的に少し余ったので、余興・・・というか、「尺埋め」「穴埋め」みたいな意味合いで、アドリブで作って入れた曲だった。

弾き語りにちょうどいい感じの曲で、ちょっとコミカルな雰囲気がある小品。所ジョージさんが作りそうな曲調かも。

 

「♪ 誰が掘ったか 落とし穴

   どうして掘ったか落とし穴

   気をつけないと危ないぞ

   あんたが落ちない保証はないのだから」

 

 

そして5曲目「サンシャイン・トゥデイ」。

これは大学時代に作った曲。当時大好きだったウエストコーストロックの影響を受けて作った曲。

さわやかで、明るくて、テンポのある曲。

深刻さや、陰りがない歌詞。まあ、実際にはウエストコーストロックには、陰りのある歌詞の楽曲もけっこうあったが、私は「陰りのない曲」を作ってみたかったのだと思う。

ともかく、さわやかな曲が作りたくて作った曲だった。

アコギの入ったエレキバンドサウンド、そしてコーラス、軽快なテンポ、太陽や海の写ったアルバムジャケット・・・そんなイメージだった。

 

「♪ 目覚めてみれば 朝を告げる光が

   窓から差し込み  部屋を照らしている

     (中略)

   絞ったタオルを首にかけ 海辺の青さを眺めれば

   潮の香りを漂わせ  そよ風流れる

 

   どこまでも晴れあがった空に ふと小さな雲が浮かんでる

   昨日の様々な出来事が まるで嘘のよう」

 

 

とまあ、「埋もれた自作曲の蔵出しシリーズ 22」のメニューは、以上の内容だった。

今回の収穫は「そこに僕はいない」という「いつか手直ししたい」と思っていた曲に、手直しの機会を与えることができたことだったと思う。原曲を作ってから、もう何十年もたってしまって、やっと・・・。

 

かぶりなしで「自作の埋もれ曲」を発掘して、前述の通り、今回で22回目。曲の総数は80曲。

随分蔵出ししたもんだなあ(笑)。

 

この企画、いつまで続けようかな・・・。

中には、この企画の中から、「今後も残していく曲」もいくつかあるとは思うが、多くの曲は、今後また歌う機会があるかどうかは・・・微妙ではある。

 

 

 

 


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