時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ボイジャー探査機から、「公転の雲海」へ。

2013年06月29日 | 音楽活動

ボイジャー探査機が、太陽系の果てに辿り着いたらしい。そんなニュースが飛び込んできた。

太陽系の果て・・・気が遠くなるような遠い場所だ。だがそれとて、宇宙の中では、ほんの米粒以下の距離でしかない。つくづく宇宙の広さは、人類の想像を超えるものがある。

ボイジャーにもし、人が乗ってたら、その人はどんな思いをもってるだろう。どんな光景を見てるのだろう。これまでどんな体験をしてきただろう。

そして、この先、どんなものを見るのであろう。

宇宙は、いつだって謎と神秘の世界だ。

 

地球にいながらも、宇宙を感じさせる曲・・・というものに、たまに出会うことがある。

歌詞の内容うんぬんよりも、そのサウンドで。

これまで私が聞いてきた曲の中でも、例えばピンクフロイドの「エコーズ」、マイク・オールドフィールドの「遥かなる地球の歌」、などなど、思いだせれば他にもいくつも出てくると思う。

 こういう種類の音楽を聞いていると、自分も宇宙に一度でいいから行ってみたいと思うのだが、いかんせん今の地球人の実情では、よっほど大金をつんで、やっと一瞬の宇宙を体験できる程度。

アポロが月に着陸した当時、私は、自分が大人になるころには、一般人もリーズナブルな値段で宇宙旅行ができるようになっている・・と思っていた。

月なんて、当たり前で、火星や金星などにも行けるようになってるのでは・・と思っていた。

さすがに木星や土星はおいそれとは無理でも・・。

皆さんの中にも、子供の頃に同じような思いを持った方、いるのでは?

 

だが、現実は中々そうなってはいない。まあ、少しずつ近づいてはいるのだろうけど・・。

 

思えば、私がこの肉眼で、一番宇宙に近い視界を感じたのは、アメリカに行く飛行機の中で、だった。

それは、私にとって、初めての海外旅行であった。なので、外国に行く飛行機に乗っているという事実が、極めて新鮮で、また刺激的でもあった。

日本発、サンフランシスコ行きの飛行機で、約10時間くらいのフライトだったかなあ。

その時私は窓側の席ではなかったのだが、飛行機の最後部にあるトイレに行くと、トイレに一番近い席が空いていた。

なので、トイレ帰りに、その席に行き、しばし窓から下界を見た。さしてトイレに行きたくなくても、その席目当てに何度も(笑)。

すると、その窓から見える外界の景色が素晴らしくて。

夜の雲海。たまに雲海が途切れると、そこは漆黒の海。よく見ると、白波がたっているのがわかった。

飛行機の窓から見下ろす白波は粒のような小ささであったが、実際に船でその洋上を航海してたら、けっこう大きな波だったのではないか。

 

視点を少し上にあげれば、そこには地平線、水平線。

そして、地平線の上には群青の空。それは、地表から見上げる青空や夜空とは一味違った色で、自分が今飛んでいる地点は、大気圏と成層圏のトワイライトゾーンのような気分にもなれた。

 

その後、何度も飛行機に乗る機会はあったのだが、飛行機のルートが海の上ではなく、陸地の上だったりすると、そこには国境の線などない陸地の繋がりが延々と横たわっていた。

だが、その陸地の繋がりは、地表では細かく国境で区切られ、地域によっては紛争をしているのであろう。

そんな現実が、すごく空しくも思えたし、複雑な思いにもなった。

はっきりいって、本物の宇宙から見たら、地球上のそんなことはどうでもよく思えるのであろう。

高度1万メートルあたりの地点から見てさえ、それらのことが小さく思えたぐらいだから。

 

国と国のあらそいでさえそうなら、個人対個人、人間対人間の争いなど、さらに。

 

でも・・・やがて飛行機が着陸し、地表に立ってしまうと・・・高度1万メートルであれほど小さく見えた「小さな争い」がだんだん復活してしまう。

もしも・・・何カ月も宇宙で暮らした人が、久しぶりに地表に降り立った時って、どう思うのだろう。

 

いっそ、各国の・・・特に大国のトップに立つ人や、国連の総長は、何カ月も宇宙で過ごした経験があったり、宇宙旅行をしてきた人がなったらいいと思う。

それはたわごとなのだろうか。

 

まあ、なにはともあれ。

ボイジャーには、もっと先まで・・・旅してほしいと思う。一方通行の旅だけど・・。

はやぶさは、満身創痍で帰星した。一方、ボイジャーは無限の空間に旅立っていき、帰ってはこないのだ。

いや、もしかしたら、どこかに辿り着くか、誰かに回収されるかもしれない。だが、それを人類が知ることはできないであろう。

きっとボイジャーも、はやぶさ同様に、傷だらけなのだろうな・・。

 

さて。先月ライブで歌った自作曲のうちの1曲の歌詞を、ここに書いておきます。

以前、飛行機の窓から雲海を見下ろして思ったことを歌にしたものです。

ライブでは、1か所歌詞を間違えて歌ってしまいました(泣)。

 

   ●  公転の雲海 ●

          作詞・作曲  だんぞう

 

名もなき願い  ともしびよ

天に届くは  いつ・・・?  いつ・・?

   

    雲の海原が  果てしなく

    大地を包んで  よこたう

    月の光浴び  天の川

    誰の悲しみを  運ぶの

 

       欲望   攻防   扇動   応報  

       傷心   光陰   寂寥   寛容

 

繰り返される  あやまちが

地表でゆらぐ  いつ・・・  まで・・・?

 

    星のまたたきが  幾重にも

    大気にゆられて  うつろう

    届かぬ望みは   地平線

    争いの中で     消えゆく

 

        静寂   忘却    あこがれ   おもかげ

        やすらぎ 遠なぎ   再興     邂逅

 

あなたへの想い   平和の歌

報われる日は    いつ・・・   くる・・・?

 

    太陽の入り船   成層圏

    おだやかな明日を  祈って

 

 

 

 


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