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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

中国の歴史を扱ったコミック

2021年01月08日 | 漫画・アニメ、そして特撮

中国の歴史を題材にしたコミックというのは、案外日本では多い。

三国志などは、多数のコミックが日本で描かれているのはもうおなじみで、有名作品やさほど有名じゃない作品を数えたら、いったいどれぐらいあるのだろう・・・という感じ。

 

それ以外でも、史記は横山光輝先生によって描かれてるし、始皇帝にまつわる歴史を題材にした「キングダム」なんて大人気だし、項羽と劉邦にポイントを絞った作品もけっこうある。

水滸伝にしても横山先生をはじめ、コミックはいくつかある。

 

私が知らなかったり、すぐには思いだせない作品もあるはずなので、中国の歴史を題材にしたコミックは、日本にはいったいどれぐらいあるのだろう。

 

日本の歴史を題材にしたコミックが多いのはわかる。ここは日本だし、当然だろう。

だが、中国は日本にとっては外国である。

外国の歴史を題材にしたコミックは「ベルサイユのばら」をはじめ、そこそこある。

だが、外国である中国の歴史を題材にしたコミックは、特に多いと思う。

 

日本と中国は、同盟国ではないし、近年では国境の問題ではもめるケースがある。

でも、中国の歴史を題材にしたコミックは、日本人は好きなんだろうね。

 

かくいう私も、中国の歴史を題材にしたコミックは、けっこう読んできてるし・・。

 

このへん、ちょっと不思議ではある。

 

中国の歴史の中で、まだ日本人が題材にしていない時代の作品が、この先描かれることがあるとしたら、どんな時代のどんな題材になるのだろう。

人気のある時代は、すでにけっこう描かれてきているしね。

 

考えてみれば「キングダム」なんて、始皇帝が主人公サイドの人間として描かれてる点など、新鮮だなとは思った。

始皇帝が亡くなった後の時代は、項羽と劉邦を中心にしていくつも描かれてきてるけどね。

 

コミックの題材になりやすい歴史、人物、時代・・・というのはあると思う。

でも、すでにそういう題材はコミックで描かれてしまっているので、そういう題材を使って新たにコミックを描く場合は、切り口が命なんだろう。

 

さもなくば、あまり題材としてこれまで取り上げられてこなかった時代を選ぶしかない。

でも、そういう題材の場合は、相当調べ上げるか、切り口を斬新にするか、あるいはフィクションでかなり荒唐無稽にするしかないのだろう。

 

「西遊記」などは荒唐無稽なフィクションだし、人気もあるし・・で、これまでかなり題材として選ばれてきてるが、荒唐無稽な部分を排除した、切り口などもでてくるのかもしれない。

そう、孫悟空も猪八戒も沙悟浄も出てこない、実在した三蔵法師の物語とかね。

 

従来通りの「西遊記」を期待するファンのためには、三蔵法師が旅の途中で野性の猿に出会い、その猿に向かって三蔵法師が「お前が仙人のような力を持った味方であってくれたら・・」みたいなセリフを三蔵法師にしゃべらせて、「西遊記」ファンの心を少しくすぐるぐらいしかできないだろうけど(笑)。

 

 

そういう意味じゃ、「水滸伝」も。

水滸伝は完全にフィクションだが、主役格の「宋江」は実在した山賊の頭領とされている。

実在した宋江がどんな人物だったかを描いた作品も読んでみたいが、実在した宋江は当時の時代で山賊のボスだったわけで、政権側にとっては「悪人」「罪人」「反逆者」だったと思うので、詳しい資料は残されていないんだろうなあ。

実在した宋江は「水滸伝」で描かれたような「仁徳の人」・・・というわけではなかったかもしれないし。

三蔵法師は「偉人」として、彼に関する資料はある程度残されているかもしれないが、実在した宋江に関する資料は・・・望み薄かもしれないね。

 

無理に史実の宋江を描こうとして、資料の少なさからフィクションの部分が多くなると、どうしても「水滸伝」を意識した作りになりそうではあるし、そうなったら初めから「水滸伝」を描いたほうがいい・・・ということになってしまう。

それでは意味がないし。

 

あまりこれまで取り上げられてこなかった時代をコミックで描く場合、そもそもその作品がどれだけ日本人の気を引くだろうか・・・という問題もあるし。

 

 

 

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (鮎川愛)
2021-01-11 21:21:37
中国人が描いた漫画作品で『論語』『老子』などは、数種類、日本語訳され販売されていますね。

三蔵法師の本名は、「玄奘(ゲンジョウ)」

中国唐朝に於いて実在されたお坊様ですね。

中国に足りない御経・佛典を求めて、インドまで命懸けの旅をされた事も史実です。

私は、ノンフィクションで『玄奘』漫画化された作品を読んでみたいです。

さて日本人にとって、中国歴史漫画は大変人気ですが、片寄りがありますよね。

私が最も関心高い時代は、「中国最後の王朝・清」です。

ご存知の通り、満州民族による征服王朝は如何に成立し、定着したのか?

そして、如何に滅亡していったか?

日本で言えば、三百年の天下泰平・徳川時代ですからね。

「清朝史」は、未だ日本人によって描かれたことがない、大変魅力的にして、極めて激動の時代ですよ。
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Unknown (だんぞう)
2021-01-11 22:18:58
孔子を描いたコミックは読んだことがあります。
今も家の中のどこかにあると思いますが、見当たりません(笑)。

リアルな三蔵法師の生涯を描いた映画なんか、あってもおかしくない気がします。
いい題材だと思うのですが。

中国の歴史漫画の日本での人気は、確かに偏りがありますね。

特に三国志の人気は絶大です。

清朝史、いずれ誰かによって描かれるといいですね。
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