
熱い夏の日、寒い冬の歌が恋しくなることがある。
それを聴けば、少しでも涼しくなれそうな気もして。
・・てなわけで、今回は、こんな曲を紹介。
広島フォーク村のアルバムに「古い船を動かせるのは古い水夫じゃないだろう」というアルバムがある。
タイトルからも分かるように、このアルバムは広島フォーク村時代の吉田拓郎さんの「イメージの詩」が入っていることで知られている。
なにせ、このアルバムタイトルは、拓郎さんのデビュー曲「イメージの詩」に出て来る歌詞の、一番有名な一節だものね。
もちろん「イメージの詩」は最高なのだが、個人的にこのアルバムにはもう1曲忘れられない曲が入っている。
それは宮城由紀夫さんの「白い粉雪」という曲だ。
冬聴くと季節に一番マッチしているが、暑い夏などに聴いても、気分だけでも涼しくなれる気がして悪くない。
このアルバムが語られる時、どうしても吉田拓郎さんのことが中心になる。
もしくは、曲と曲の間に収録されている「当時の学生運動の実況」音源が、資料的な価値がある・・と、みなされるくらいか。
また、当時の世相の中で、当時の学生はどんなことを歌っていたか、その歌詞から、どんなことを考えていたか・・という、記録でもある側面は、このアルバムからは感じ取れる・・というのも、このアルバムの意義であろう。
だが、収められている楽曲に触れられる場合では、その後の拓郎さんの存在や価値が大き過ぎて、拓郎さん以外の参加曲は、埋もれてしまっているようにも思える。
へたしたら、拓郎さんの存在以外は、触れられないケースが多い。
拓郎さん以外にも、このアルバムに参加してる人はいるのに・・。
ならば、私は、拓郎さん以外の参加者の曲の中から、私のお気に入りの1曲について触れてみたい。
で、とりあげるのは、この「白い粉雪」いう曲・・ってわけである。
この曲、実にいいんだよね~。
実は、中学3年の頃に、この曲に影響されて自作曲を作ったこともあるくらい、好き。
「イメージの詩」がカッコいい曲なのだとしたら、この「白い粉雪」は心に染み込むような美しい曲だ。
このアルバムの中で「イメージの詩」と「白い粉雪」は、その素晴らしさにおいて、個人的には「双璧」の存在だ。
曲調が全く異なるので、アルバムの中では良い対比にもなっている。
この「白い粉雪」は、このアルバム以外に収録されたことはあるのだろうか。
「イメージの詩」は、今では多数のアルバムに収録されているが・・。
もし、「白い粉雪」がこのアルバムにしか収録されていないのだとしたら、このアルバムはこの曲が入っているという点で、私にとって貴重なアルバムってことになる。
この曲は、フォークバラードで、甘く切なくてロマンチックな歌詞と、静かに心に染み込むようなメロディラインを持ち、低音ボーカルが心地よい。
コーラス部分がまた、いい。
聴いてると、これほど情景が浮かんで来る曲は、そうそうないだろう・・と思えて来る。
今聴くと、さすがに拙さや古さも感じたりはするが、楽曲そのものが持つ瑞々しさや素朴さや親しみやすさが、この曲の魅力を風化させていない。
まさに、隠れた名曲だと思う。
私は、情景が浮かんでくるような曲が大好きなのだが、それはこの曲にも見事にあてはまる。
この曲、上にあげたように、色々魅力的な点はあるのだが、特に印象的なのは
♪白い~~
と音を伸ばすメロディラインだ。
この部分に、中学の頃の私は影響を受けたと思う。
当時は、私は曲作りが楽しくてたまらなくなり始めた頃だった。
この曲は、曲作りの1つのスタイルとして、深く心にインプットされたっけ。
この曲にインスパイアされて作った私の自作曲は、確か・・「あのコ」という曲だったなあ・・・。
今、古いフォークソングのオムニバスアルバムが数多く出ている。
だが、私が調べた限りでは、数多くのオムニバスアルバムがあるにも関わらず、この曲が収録されているのは見た事がない。
もったいない限りだ。
フォークソングの隠れた名曲として残って、今に伝えられててもおかしくないと私は勝手に思っている。
この「白い粉雪」という曲は、私にとって、そんな1曲である。
いつの時代の若者も、恋をしていた。
若ければ若いほど、感受性も強い。
その感受性から生まれた曲を、時に人は「甘い」の一言で片付けたがる場合がある。
でも、その一言で片付けてしまって・・いいのかい?
何か、忘れていないかい?
忘れてしまったことを、年齢から来る自己肯定の言葉でごまかしてはいないかい?
白い粉雪。宮城由紀夫さんの曲。
歌ってる宮城さんは、今どこでどうされているのだろう・・。
このアルバム後、どんな道に進まれた方だったのだろう。
この隠れた名曲に出会いたい方は、こちら。↓
http://www.youtube.com/watch?v=lAzNdXA6ILs
暑い夏は、この曲を聴いて、この映像を見て、冬に思いを馳せてみれば、若干なりとも涼をとれるかもしれない。
寒い冬は、この曲を聴いて、この映像を見ると、和めるかもしれない。
偶然このブログに出会いましたのでコメントさせていただきます。
宮城由紀夫さんは私の1こ先輩です。
吉田拓郎さんの1こ後輩で拓郎さんの弟分的な存在で拓郎さんがプロになられる時に一緒にプロになろうとさわれました。
しかし、外資系有名医薬品会社に就職されました。
現在は医療コンサルタントをされています。
ちなみに私は勝手に宮城由紀夫さんの弟分と思っています。
私も広島フォーク村に在籍していましたが、村長が、拓郎さんのマネージャーで上京されたので宮城由紀夫さんと大学にフォークソング部の創部に参加しました。
URLが添付出来ませんので
「広島修道大学(広島商科大学)フォークソング部OB会」で検索して下さい。
時間の外に、ようこそ。
西山さんは、拓郎さんの二学年後輩の方、、ということになるんですね。
すると西山さんは大学で拓郎さんとも交流があった方なのでは。
宮城さんと西山さんの繋がりを考えると、そう思えます。
もし宮城さんがプロになられてたら、西山さんもそちらの進路も考えられたのでは。
拓郎さん・宮城さん・西山さん、、、の流れで。
そうですか、宮城さんはその後、医薬品会社に就職されたのですか。
白い粉雪のような素敵な曲を書かれた方でしたから、もし音楽の方に進まれたら、白い粉雪に続く名曲を書かれたかもしれませんね。
白い粉雪のファンだった私としては、少し残念、、、。
でも、音楽の進路は、安定のない進路でもあった可能性もあるので、それもまた人生の貴重な選択でもあったことでしょう。
広島修道大学フォークソング部OB会のHP、行かせていただきました。
西山さんがそのHPの管理人さんなんですね。
なんでも、ポプコンに出たOBもいらっしゃったとか。
すごいです。
何年か前、宮城さんの関係者の方から、私のこの記事を読んでメールをいただいたことがあり、拓郎さんと宮城さんのホッコリするような話を教えていただき、妙に嬉しかった覚えが私にはあります。
そして、そんな関係がうらやましくも思えた私でありました。
広島修道大学フォークソング部OB会の今後の末長い継続と活動を私なりに願っておきます。