時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

房総半島と能登半島

2016年02月05日 | 

関東に住んでいる私のような者にとって、先日旅した能登半島の突端は、普段なかなか行けない、遠い場所だった。

だが、石川県はもちろん、北陸エリアに住んでらっしゃる方にとっては能登半島の突端はどんな存在であるだろう。

少なくても私のような関東に住んでいる者よりは身近な場所なのかもしれないが、それでも行くとなると遠い場所なのか、それともいつでも行ける感覚の場所なのだろうか。

石川県でも金沢在住の方や、福井県や富山県在住の方にとって、能登半島の奥の方は、行くとなると、やはりある程度の決断は必要なのだろうか。

 

その感覚は、関東在住の私には分からないことかもしれない。

そこで、それらの思いを、私は関東エリアに置き換えて考えてみた。

 

関東エリアでは・・・例えば房総半島の突端など、どうだろう。

房総半島もまた、先日私が旅行した場所だ。

 

房総半島は、東京人にとってはけっこう身近な場所だ。お隣さんとでも言おうか。

ただ、お隣さんであっても、房総半島の突端というのは、東京人が行くとなると、案外時間がかかる。

 

これが能登半島、いや北陸エリアあたりに住んでる方にとっては、房総半島の突端は、遠い場所ではないだろうか。そうそうおいそれとは行けない場所ではないか。

 

東京人が能登半島の突端に行くとなると、けっこう時間がかかるし、決断も必要。

同じように、北陸エリア在住の方が、房総半島の突端に行くとなると、東京人が能登半島の突端に行くのと同じくらい大変であろう。

 

たた、房総半島は、外周ぞいに電車が走っているし、東京湾沿いに房総半島を進むためには内房線も走っているし、東京方面から一気に九十九里に抜ける外房線も走っている。

だが、能登半島となると、昔はいざ知らず、今は奥能登の方には電車は走っていない。

なので現地でのアクセス面では、房総半島の方が良いだろう。

 

関東人にとっての房総半島に対する感覚と、北陸人にとっての能登半島に対する感覚は、どんな違いがあるのだろう。

 

日本地図を見てると、その向きといい、地形といい、房総半島と能登半島は「対」になっているようにも見えることが私には・・ある。

 

 

房総半島の場合、東京湾沿いに内房線に乗って進むと、案外時間がかかるが、神奈川県から房総に行く場合は、フェリーに乗って東京湾を突っ切るという方法もある。久里浜でフェリーに乗ってしまえば、東京湾を横切って、一気に房総半島の先端の近くまでワープ(?)することもできる。

 

一方、能登半島はどうなのだろう。

例えば、富山県から能登半島の先端部分に行く場合は?・・・そう思って調べてみたら、・・・これは「房総半島と久里浜の距離」とは段違いに離れている。

これは比較するわけにはいかないか・・。富山県と能登半島の先端を結ぶフェリーがあるのかどうか私は知らないが、仮にあったとしてもこれはけっこう時間がかかるはず。

 

少なくても、神奈川・・久里浜と、房総半島を結ぶフェリーとは比べ物にならないだろう。なにせ、久里浜と房総半島を結ぶ船は、私の記憶では確か30分ちょいくらいだったかっら。

 

能登半島の先端部分には鉄道が走っていないことを考えると、仮に船便があったとしても、利用客は・・・採算がとれるほど充実してはいない気はする。

 

こう考えると、房総半島と能登半島を比較すること自体、環境が違いすぎて無理か・・。

 

地図だけを見ると、能登半島と房総半島は「対」のように見えても、両者を取り巻く環境は、違いすぎる・・。

 

その辺を考えると、関東在住の人が房総半島の突端に行くのと、北陸在住の人が能登半島の突端に行くのでは、やはり前者の方が楽なのだろうなあ。

 

というか、やはり能登半島の突端の方が、「果て」という感覚は強いのでないかと思う。

 

実際に両者に行った者の感想としては、どちらもちゃんと観光地になっていた。

 

房総半島の突端である野島崎灯台の周辺にはお店も多く、駐車場もあるし、民家もけっこうあって、それなりに開けていた。大きな公園も整備されていた。

能登半島の突端、禄剛崎灯台も灯台までのルートの入り口付近には道の駅もあったし、駐車場もしっかりしていた。

そして、ここもまた灯台周辺は、ちょっとした公園っぽく整備されていた。

 

私が野島崎灯台に行った時は雨だったせいか、普段よりは人は少なめだったのかもしれないが、それでも家族連れや団体も訪れていたし、晴れていたらきっともっと多かっただろう。

能登半島の禄剛崎に行った時は、そこそこの天気だったせいもあり、けっこう団体客が来ていた。外国人も多かった。

 

ただ、普段の来訪者の数という意味では、アクセスの差もあって、房総半島の突端、野島崎の方が来訪者は多そうな気はした。

 

とはいえ、アクセスの問題のことを考えると、能登半島の突端は不利であるにもかかわらず、けっこう人が来ていたことを考えると、やはりそこには魅力があるという良い証明だと思う。

 

やはり、突端という場所に惹かれる人は多いのかもしれない。現に私がそうであるように。

 

 

 なお、写真は房総半島突端の海。

 


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