季節には四季がある。
もちろん、その四季とは春・夏・秋・冬である。
で、一年には12カ月という区切りもある。
では、各季節が、具体的に何月から何月までがそうなのか・・・を分けてみると、12月から2月までが冬で、3月から5月までが春で、6月から8月までが夏で、秋は9月から11月まで・・・・私はこれまでずっとそう認識してきた。
だが、ご存知のように、実際にはその分け方通りの気候ではない。
季節の変わり目の月は、気候が行ったり来たりする。
例えば、12月から冬というのは納得もできるが、その冬は事実上3月中旬くらいまで続くように思う。
また、春から夏への移行月である6月もまた中途半端。
夏というのは、それこそ梅雨明けしてからが夏のような気もする。夏らしい気候は、やはり梅雨明けからだと思う。
だが、梅雨が7月下旬まで続く時もあったりするものだから、梅雨明けからが夏だとすると賞味一カ月ちょいしか夏がないような気もする。
あ、でも、秋の範疇にはいる9月は、最近では9月下旬くらいまで暑いので、9月を夏の仲間とみなすと夏は賞味2カ月くらいか。
そうなると、秋は10月からということになり、10月と11月の2カ月しかないことになる・・。
つまり私が、気候を実感として月に当てはめると・・・
12月から3月中旬くらいまでが冬。
3月下旬くらいから7月の梅雨明けまでが春。
梅雨明けから9月下旬くらいまでが夏。
10月から11月いっぱいまでが秋。
ということになるのだが、これだと明らかに春が長く、夏や秋が短い。
梅雨の時期は通常夏の仲間とみなされるが、それを夏と呼んでしまうのには、どうも夏っぽくない・・・とはいっても、やはり梅雨を春と認識するのは、少し苦しい。
その頃には衣替えもあるし。
それと、9月を夏とみなすと、これまた苦しい。
9月といえば夏休みも終わってるし、海水浴客もいないし。
どうも、梅雨の6月と初秋の9月の扱いが難しい・・。
となると
どの季節も平等な月数で分けるとなると、どうしても現行のような分け方になってしまうしかないか・・。
もっとも、最近の日本は、気候的には春と秋が短い気もする。
冬から一気に夏になったように思える時もあるし、夏から一気に冬みたいになったりもする。
まあ、日本には「初夏」「晩秋」などという便利な言葉もあるので、それらの言葉を四季の中に正式に組み込むと、区別しやすいかもね。
現行の「早春」などの時期は、2月下旬から3月はじめなどの時期のことをいうけれど、まあ、曖昧といえば曖昧。
初夏というと、おおむね6月のことだけど、これまたけっこう曖昧といえば曖昧。
晩秋といえば、やはり11月中旬以後かな。個人的には、これはしっくりくる。
とりあえず、曖昧さをなくして、くっきり分けてしまうなどして。
仮に3月を早春、6月を初夏、晩秋が11月だとするなら、9月をどう扱うか。
秋というよりも夏の勢いが強く残っている時期なので、残夏・・なんてのはどうかなあ。
まあ、晩夏という綺麗な言葉もあって、それはお盆過ぎから8月終わりまでだろう。
ならば、9月になってからは初秋というよりも、残夏で・・・・どうかなあ。
とここまで書いて思ったのだが、この通りに、曖昧なものを正式にしてしまうと、季節の数が多くなりすぎるね。
泉谷しげるさんの「春夏秋冬」なんて、早春・春・初夏・夏・残夏・秋・晩秋・冬・・・・みたいになってしまって、タイトルが長くなることこの上なし(笑)。
だいいち、面倒くさいか(笑)。
・・・・
やはり、今のままでいいのかもしれないね。
曖昧というと、ついネガティブなイメージを 持たれがちだけど、曖昧だから良い・・というのもある。
「早春」なんて、人によっては「晩冬」に感じる人もいるだろうし、文字通り「早春」に感じる人もいるだろう。
「初夏」だって、「晩春」に感じることもあれば、「初夏」と感じる日もあるしね。
よく外国人が、日本人の曖昧さをネガティブに受け止めて批判したり、理解しがたいものとして捉えることがあったりする。
その外国人の母国でも、季節の変わり目は気候が曖昧だったりする時期もあったりするだろう。
その国では日本語の「初夏」「早春」にあたる言葉は、あるのだろうか。
やはり「夏」は「夏」、「冬」は「冬」なのだろうか。
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