オークランド憂国日記

祖国を離れ米国人になった元日本人がアメリカ、日本を憂う日々を綴る

被災5日目4万人の師団は未着。地の果てニューオリンズ

2005-09-03 13:47:34 | Weblog
予定では、今頃は選挙10日前で盛り上がっていたはずなのに、カタリナのおかげで選挙に対しての興味を失った。今朝のラジオでニューオリンズ市長の怒りで声の震えるほどの悲痛なスピーチを聞き、一日中怒ったり落ち込んだりしていた。友人の沿岸警備隊員は今すぐにでも助けに行きたいが命令が出ないだろうと言った一昨年フロリダからバグダットに派兵された元州兵。もう一人の友人は私の“被災者が黒人だから助けが遅いという”怒りに、“今に始まったことじゃないよ。彼等は前からずーっとこういう扱いをうけてきてるんだよ。今回のことで世界中に米国で彼等がどう扱われてきたのかが白日の目にさらされたってわけだよ。ロドニー・キングのビデオとおんなじだよ。過去から現在に渡って継続して行われたている黒人への差別がテレビの前で皆に知れ渡ったというだけの話だよ。”裕福とはいえない黒人からこういう冷静な説明を受けるとまったくそのとおりなのだと同意した。“ニューオリンズの黒人被災者たちは驚いてないよ。アメリカに住む黒人にとってこれは驚きでもなんでもないよ。。俺達にとってはこの扱われ方はほとんどいつもどおりなんだよ。。” TOO POOR, TOO BLACK, TOO BAD..  私はこの状態を憂いているだけでいいのだろうか。。アメリカ赤十字に寄付をするだけでいいのだろうか?