ばくっちの巣穴 ドット blog

熱しやすく冷めやすい。新しもの好き、ばくっち

パスティーシュな休日

2011-10-15 | 巣穴の暮らし
本日は雨のため、不本意ながら(?)うちですごしました。
雨の日は落ち着いて引きこもりができて幸せだにゃー。

最近ハマっているのは、ガラスの仮面の二次創作(パロディ)の
サイトを見て回ること。略して「ガラパロ巡り」。(また真澄ネタか!)
「同人業界」って、なんだか怖くて近寄れなかったのですが、
こうしてネットでお邪魔するかぎり、そんなに悪くないもんですな。
てか、ハマってるんですけどね。ええ。
本編でなかなか結ばれない二人が、イラストで、マンガで、小説で・・・
もうすっかりラヴラヴだったりして嬉しくなりました。
もちろんみんなアマチュアだし、内容は玉石混交なんだけど
究極の「玉」クラスになると、プロ級の腕前で、すごく感動したりして。
リンク貼って見てもらいたいのですが、あいにく非リンクフリーが多い。
自作で再現するか。といっても絵は苦手だから、清水義範気取りの
パスティーシュでいきたいと思います。

まずは最初のお断りから。

  この文章は『ガラスの仮面』二次創作の、更にパスティーシュです。
  管理人の趣味で勝手に文体模写したものであり、
  原作者様及び出版社様及び二次作家様とは全く関係ありません。
  ご理解の上、ご覧くださいますようお願い申し上げます。


・・って、こんなかんじ?そんでタイトルと概要。
ホラーとか、アンハッピーエンドとか、R18とか・・
読みたくない人は回避できるように概要が付いてることが多い。
あと、苦情?を言われるのを回避するためもあるのかな。

  「ごほうびな夜」
    ~マス&マヤの軽甘ディナー。短いです。


と、超定番、ディナーの設定で参ります。

  マヤがその日一番の笑顔を見せたのは、食事が終わり、
  銀色のカートに乗って色とりどりのデザートのサンプルが
  運ばれてきたときだった。目の前のサンプルと、それを紹介をする
  パティシエとを交互に見ながら目を輝かせているマヤに、
  「好きなだけ選ぶといい。」真澄はそう言って笑った。
    * * * 
  大都芸能の看板女優となったマヤは、前年のドラマが評価され
  テレビ芸術大賞をとっていた。ご褒美としてなにがいいか、
  所属事務所の社長である速水真澄に聞かれ、フランス料理の
  フルコースを希望したのだ。
    * * *
  マヤは迷いに迷って、ケーキ3つとシャーベット2種類を選んだ。
  「そんなに食べて大丈夫なのか?」
  「はい。別腹なんです!
   それに今日は速水さんのおごりでしょう?
   冷血漢の速水さんにごちそうになる機会なんて
   めったに無いですから。食べ貯めしておくんです。」
  「ハハハ、そうしておいたほうがいいかもしれない。
   しかし紅天女が、こんなに大食いだったとは知らなかったな。」
  「勝手に決めつけないでください!天女の食が細かったなんて、
   台本のどこにも書いてませんからね!」
  そう言ってマヤは、ぷぅっと膨れたかと思うと、
  華やかに盛り付けられたデザートを嬉しそうに平らげてゆく。
  その様子を、真澄は満足げに眺めた。
  (まったく、君といると退屈しないな・・)
   * * *
  「あー、美味しかった。今日はご馳走様でした!」
  「どういたしまして、天女様。」と、真澄は恭しく頭を下げると、
  ちらりと腕時計を見てから尋ねた。
  「まだ早いが、ほかに行きたいところや、したいことはないか?
   今日は全部、冷血仕事虫のおごりだぞ。」
  マヤは少し考えて「あの・・無理じゃなければ・・」と、もじもじした。
  「遠慮してるのか。チビちゃんらしくないな。」
  「あの・・できたらでいいんですけど、
   えーと・・星を見に行きたいんです。」
  所属している俳優よりもよっぽど端整な顔立ちの真澄と
  まともに目が合って、本物の女優であるマヤのほうがドギマギした。
  「あ、でも、無理だったらいいんです、ほんとに。」
  「そんなことならお易い御用だチビちゃん。君を送るついでに
   少し寄り道すればいい。では店を出よう。
   デザートに心残りは無いな?」
  いたずらっぽい問いかけにマヤは笑顔でうなずき、二人は席を立った。
  (つづく)


てなかんじか。いや、私のは続かないよ。
でも、こうやって二人を外に出してしまえば、フィアンセの紫織さんと鉢合わせて
お嬢様を激怒させることもできるし、桜小路くんに見せて絶望の沼に沈める
こともできるし、も、もちろん、二次会→目くるめく官能のラビリンスへ・・
なんてこともできるし(キャー)、どんな展開も自由自在というわけ。
まあ「お嬢様激怒」は本編で散々やられてみんな悲しい思いをしているので
わざわざ書く人いないと思いますが。
で、上手な人は、こういう会話を「そう、あの人だったら絶対こう言う!」とか
「そう、あの人にはこう言ってほしかった!」と、思わせるように書くんだな。
受け手の潜在的な望みを叶えてくれる。ドラえもんみたいなもの。
でもってさらに、これをほとんど毎日更新していたり、
連載70回を超えていたり、するのだ。すごすぎますよ。
そして・・これは不要だと思うんだけど、なぜか照れ隠しみたいな
「あとがき」があったりする。お陰でこっちが照れることもしばしば。

  というわけで、ディナーのシーンを書いちゃいました。
  拙い作品にお付き合いいただき、ありがとうございました。
  このあとの二人をどうするか、考え中デス


みたいな。どんなスゴ腕の作家さんでも必要以上にへりくだったり
しているのが不思議。「あんた生意気よ」的な苦情とか来るのかな。
または、あえて素人的な味を残して、著作権の問題を回避しているのか。
なんかよくわかんないですけど、たいがい付いてます。
で、結論?としては。。。
これだけn次創作が溢れるということは、原作のキャラ設定が
いかにしっかりなされているかということ。
北島三郎のモノマネが芸として成り立つことは、北島三郎が
一流のパフォーマーであることの証。仮にTVで私のモノマネしても
「誰?」ってことになる。それとおんなじだと思う。
ベルサイユのばら、エースをねらえ!、ルパン三世、などなど・・
そして二次創作に至るまで、つくりがしっかりしていれば、
表現の手段はどうであってもたくさんの人に、長く愛され
続けるんでしょうねー。

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