新しい型の依頼があったとき、試作を作っています。この型は縦にも横にも使えて、ショルダーにも使いたいという依頼でした。 先ず、縦にも横にも使えるということは、持ち手が動くことが必要です。最初は、布を二重にして、中に通すことを考えたけど、どうも垢抜けません。
うーぅん、うーぅんとアイディアを絞りだしているうちにすぐに、時間が経ってしまいます。 多分、見たらなぁんだと思うような方法なんだけど。
そして、うーぅんうーぅんと絞りだしたアイディアを、とりあえず一点、試しに作ってみます。紐の長さやショルダーのＤカンの位置、ファスナーの開き方向の確認です。
この試作は、左右のＤカンの位置を間違えて作っています。この状態だと、型崩れするし、ショルダーにしたとき、バックが傾いてしまいます。 納得できる型になったら本番の生地で一気に作りはじめます。
サイズ縦２０ｃｍ×横２４ｃｍ×マチ９．５㎝ 持ち手幅４ｃｍ
まだまだ、革を使っていなかった頃、作っていた形。私の一番最初の作品をお持ちのお客様からの依頼です。
最初の頃は、ミシンも革用のものではなかったために、厚みがあるとなかなかミシンがかけられず、ひと針ひと針無理やり押しながら縫っていました。
それでも、使っていただけるお客さまがあり、たくさんの受注を頂いた懐かしい形です。
今回、最初のころに作った黒色の形がぼろぼろになってきたので、ちょっと違う色で春から夏にかけて使えるものが欲しいというご希望。生地問屋さんに問い合わせをすると、ちょうど茶色の素材がありますとのこと。早速、色を見に行ってこの色に決めました。
甘めの茶色に、スカーフプリントを組み合わせています。
背にもオープンポケットがあり、ダブルファスナーのとても使い勝手の良い形です。
