倫敦 とっかあた

ロンドン在住チェンバロ、ピアノ弾き のブログ。同居人は、不良猫と宇宙人かもしれないチェリストの旦那。

チェロ & ピアノ リサイタル終了 〜 ハーラクストン・マナーにて

2017年06月04日 | 音楽
ゴールドベルク変奏曲を
2日連続で演奏した後、
翌朝ロンドンにトンボ帰りした理由は、
ハーラクストン・マナーハウスでの
旦那とのduoリサイタルでした。
チェンバロから、
ピアノへの切り替え期間が
3日。
こんな短いのは、初めてです。
月曜夜ロンドン着、
コンサートが金曜という日程で、
ドキドキ。

しかもフライトの朝風邪気味。
機内では始終気分が悪く、
ロンドン到着時は
頭痛、フラフラ。
翌日は熱も出て、
半日使いものにならず、
金曜に弾けるのだろうか?
「キャンセル」という言葉が
チラチラ頭をよぎりました。

しかし、
日本でゆっくりしたかったのを
我慢して、
美味しい物や
会いたかった友人達も
我慢して
帰って来たのに、
その理由のリサイタルを
キャンセルするのは
悔し過ぎます!
気合いと根性で
(レムシップMaxという強い薬で)、
水曜、木曜は、
旦那とリハーサル出来るくらいに
徐々に復活。

ベートーヴェンのソナタ2番を
カッカして弾いていたら、
汗のせいか
熱が下がり、
音楽のパワー、再確認。

金曜も微熱で気だるいながらも、
決行です。

素敵なホールに案内され
素晴らしいベーゼンドルファーを
試した途端、
幸せ一杯で熱が下がりました!


元は貴族の館、マナーハウス。
イギリスにはこうした歴史ある建物が
多数ありますが、
そこで演奏するのは初めてでした。

音響も良く、
お客さんもとっても熱心に
聴いてくださりました。


ブラームスや
シューマン
ベーゼンドルファーで弾くと
魔法がかかったの如く、
欲しい音が出てきて
弾いていて
ビックリ!

プログラムの最後の
メシアンと、
アンコール、鳥の歌が
チェロの美しく深い音の余韻を
充分に残し
演奏会終了。
安堵。