オゾン発生器 ネットワーク販売

「ネットワーク」実際はねずみ講です。ネットワークで売られている高額商品「オゾン発生器」その販売の実態を検証します。

オゾン発生器 ずさんな指導

2006-12-10 17:10:20 | Weblog
説明会や販売員、又は、会社従業員から、オゾン発生器の使い方を聞くと、こんな使い方をするのか?とびっくりすることがある。

1.食材にオゾンをかける編

会社側では、現在、市販されている加工食品には添加物が沢山入っているという。
その為に、オゾンをかける事が必要だという。
そして、オゾンをかければ、安心して食べられるという。
この事は、どの販売員でも、説明会でも、いやという程聞かされる。

そして、その添加物の除去の方法のほとんどは、食品を水の中に入れ、単純にブクブクさせるだけだ。

もしも、実際、オゾンに食品添加物の除去作用があったとしても、それは、オゾンをかけた表面のものが取れるにすぎない。

かまぼこ、ウインナー、ハム、さつま揚げなどの練り物では、既に製造過程で様々な添加物が加えられ、ブクブクしてもオゾンが届くことの出来ない内部にまで、そういった添加物が練りこまれているのである。

どう考えても、オゾンがそんな内部に迄、浸透するわけがない。

そして、出てきた泡を見せ、これで大丈夫といいきるのだ。
それならば、大丈夫な試験結果を見せてもらいたいのだが、こういった一番重要な試験結果は絶対持っていないのである。

ただ、感覚だけで除去出来たと言っているに過ぎない。



又、醤油、みりん、ドレッシングなどの液体調味料に関しては、ボウルなどにあけ、そこでブクブクする様に指導される。

しかし、単純に水洗いしただけのボウルや器具を使う為に、それらの液体調味料は、水の中の不純物や、空中に飛散している雑菌、器具類に付着している雑菌に接する事になる。

それは、結局、オゾンをかけたと言っても、元の容器に戻して保存をした場合、カビや雑菌の繁殖する原因を作っているだけである。

それを、販売業者側は、次の様に言う。
「売っている醤油などは、何年経っても腐らないのです。しかし、オゾンをかけると、そういう防腐剤などを除去する為に、すぐに腐ってしまうのです。これは、オゾンが防腐剤などを除去しているからです。」

カビが生えたのは、オゾンをかける時に、雑菌に触れた事が原因である。


また、野菜や果物などは水にさらす様に指導される。

しかし、水溶性ビタミンである、ビタミンCや、B群では、水にさらす事でどんどん水に溶けていってしまう性質がある。

大体、野菜や果物は15~20分かける事を指導されるが、
ビタミンB1の場合は、ていねいに水洗いしただけで、30~40%も流出する事がわかっている。
ビタミンCでも、水に1分浸しておいただけで、20%が流出してしまう。

15~20分という時間、水の中、しかも、オゾンのブクブクにさらされている状態では、水溶性系のビタミンはほとんど残っていない状態と言える。



また、乾物類、コーヒー、お茶、粉類など、水気を嫌う食品に関しては、ビニール袋に入れてオゾンをかけるように指導される。

しかし業者が説明する添加物や農薬の除去の場合、水の中でブクブクさせた試験結果があるだけである。
しかも、水の中でさえ、こういった添加物や農薬を除去するには30分以上も要し、しかも完全には除去出来ないものも多いのだ。

この様に、単純にオゾンのエアを当てただけでは、添加物や農薬の除去はほとんど不可能である。
実際に、この手の乾物類に対する試験は行ってはおらず、業者の感覚だけでそう指導している場合がほとんどだ。
この様な試験結果の提示を求めるとそれがよくわかる。


また、オゾン水は殺菌されている為、作ったオゾン水はペットボトルに入れておくと何年でも保管できると指導される。

危険な事を鵜呑みにしてはいけない。

水道水で洗っただけの洗浄方法で、雑菌が混じらないわけがない。
実際に1週間程度経過したものでも、ふたを開けた場合、かなりの悪臭がする場合がある。
これは、雑菌が繁殖し、水が腐っているからである。

この様なずさんな指導を鵜呑みにして、それを実行する恐ろしさを知って欲しい。