オゾン発生器 ネットワーク販売

「ネットワーク」実際はねずみ講です。ネットワークで売られている高額商品「オゾン発生器」その販売の実態を検証します。

オゾン発生器 オゾンの効果が継続している様なオゾン水

2006-12-13 14:43:25 | Weblog

ネットワークでオゾン発生器を販売している会社は、果実酒を作る時のガラス容器に水を張り、そこにオゾン発生器から出るエアを1~3時間かける様に指導している。
そして、その水をオゾン水と命名している。

彼らの言うそのオゾン水とは、
吸収されやすい水・クラスターの小さい水
酸素を沢山含んだ水
オゾンをかけた安心な水
オゾンによりミネラルバランスやphが整えられた水
体に良い水
浄水場などで消毒するための薬品を除去した水

そして

殺菌作用のある水

という事になる。

しかし、オゾンをかけたとしても吸収されやすい水になる根拠はどこにも無い。

又、クラスター(水分子の集まり)が小さいという事は現在では計測が不可能である。

オゾンをかけたからphやミネラルバランスが整えられるという事は無い。

塩素はオゾンをかけたとしても除去出来ない。


唯一、酸素を沢山含んだ水というのは、かろうじて当てはまるかもしれないが、それはオゾンが反応して酸素に戻ったから酸素を沢山含んでいるというよりも、金魚の酸素ボンベでブクブクしているから酸素が多くなったと言った方が正解と言える。

もし、この言葉を聞いたとしたら、その説明者に
「酸素がどれ位増えたかの実験データを見せてください。」
「オゾンをかけた水がどの様にして酸素が増えるのか、その化学式を教えてください。」「オゾンをかけた水がなぜ酸素が多いのか説明してください。」
といって見ると良い。
こんなデータは絶対に持ってはおらず、説明に口ごもってしまうだろう。
大体の場合、感覚で物を言っている場合が多いのだ。

そして、問題なのは殺菌作用のある水という事になる。

確かに、高濃度のエアを長時間かけていたとして、それを汲んだ直後なら殺菌作用があるかもしれない。
しかし、オゾンの殺菌実験のデータを見たとしても、10分以上ブクブクしている状態で検査した物でも殺菌されない種類の菌があるのだ。

又、オゾンは分解しやすく、通常の状態(水のまま)で放置しておけば、30分もしないうちにただの水に変わってしまう。

その事を説明員はぼかすのである。
時間を経過したら、ただの水になってしまうと言ったらオゾンの価値が下がってしまうからである。

そういう意味も込めて、オゾンをかけた水の事を、素晴らしい水という意味合いを込めて「オゾン水」と呼んでいるに過ぎない。
しかも客が「お水」と言うと「オゾン水」と言い換え、客への刷り込みもぬかりが無い。
そして、オゾン水は何年保存しても腐りません。
ペットボトルに入れて冷蔵庫に入れておきましょう。

などと指導する。
とんでもない話である。
減菌された状態ではない普通の家庭で、普通の状態で作った水は腐ってしまう。
又、冷蔵庫に入れ冷たくなった頃は、もうそれはオゾンの効果など全く無くなっているただの水である。

自分達で勝手に命名をしたいかにも効果のありそうな水の呼び方には乗せられない様にした方が良い。