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トルコ人に三色ボールペンあげても驚きません。

2012-03-18 02:45:23 | 日記
あるトルコの学生との交流 

 初めて会った日にその子は自分の姉からもらってずっと大事にしてたであろうネックレスを私にくれた。それを身に付け時々を思い出してくれという確かなセリフまで片言英語だったと思うが我は頂戴した。この絵に書いたようなシチュエーション。これだけでも「さすが、はからいが粋だぜえ」と感動したのだが、ここで私は余計な行動に出る。お礼にこちらからあげるものがないが、気持ちだけでも何かあげたいと差し出したその品は「ホッカイロ」。粗品も粗品。ある意味、巧妙なまでに恩をアダで返したと言ってよかろう。相手が困りながら苦笑していたのを私は忘れまい。

 だが私の民度の低い行動は更に加速を増す。初対面の次の日もその子と会うことになった。待ち合わせがこれまた「ブルーモスクの前で」という響きの良さ。そんな流れでありながら私がとった行動とは…「昨日ホッカイロだけじゃ申し訳ないから100均の6色ボールペンもあげよう」である。更なる粗品続き。しかも趣味の悪い絵柄。以前テレビでトルコ人に3色ボールペンをあげたら大喜びするという都市伝説が放映さらたらしく、それを検証しようと出国前に友達とふざけて話していたのだが、3色で驚くなら4色、いや6色なら卒倒してしまうんではないかというあまりにもトルコ人をバカにしすぎた推理でもって私はボールペンを数本用意していざトルコへ旅立ったのだ…そして6色においては一本のみの用意であり一番世話になった人にあげようと思っていたとっておきの一本だったのである。私のせいで日本人はろくなものをくれないか、謎の行動に出るという偏見を植え付けてしまったかも知れぬ…。

 さて、4色ですら誰も驚かなかったボールペン伝説はもういいとしよう。

 美しき歴史的建築物の前で中国製のチープな6色ボールペンをあげるという体たらくを見せつけたあと、私の低民度の発想と行動も負けずおとらず続くのである…。

 無事に帰国。旅の夢から覚め、現実にスタンスを戻さなくてはならないな、と思っていたが意外にも頻繁に国際電話が。ここでも私は守銭奴ぶりを発揮する。「国際電話金がかかるからやめてくれ」態勢に入るのであった…。

 スカイプかバイバーでもダウンロードしてくれと仕切りに中学レベルの英語文章をメールする日々がしばらく続いたのであった…。

 しばらくしてスカイプ通話がかかってきた。

 さてそこでも私はマヌケぶり大連発なのであった。
 まず、ビデオ通話だが、私の洗濯物が山積みになった汚い部屋を晒した挙げ句、「今日は何をしてたの?」という質問に「船堀のハローワークに行ってた」とは言えず「自分の名刺作ってた」と虚言を連発する始末…。挙げ句の果てに「人生はどう?」と聞かれてしまって、むこうは働きながら立派に都市イスタンブールで学生して学校が終われば友達とカフェに行ったり話したり…というご様子で、それに対してこっちは「ハローワーク難民なんだ」とは言えず(言う勇気があったとしても英語が分からないが…。)趣味程度のくせに、デザインの仕事がうまくいかないって英語で何て言うんだと頭の中カオス状態で通話。

 自らの情けなさに嘲笑している今日この頃です…。

 また、「夏にまたトルコ来ればいいのに~」というフリに「それまでに金と仕事があるかどうか」と英語で返答できずパニクってる始末であった。英語が分かったとしても言いにくい内容である。

 また最近本とか読む?という話題になり、むこうは高校時代に読んだ「アンジェラの灰」が良かったと語ってくれた一方で、私はその日1日中お菓子をむさぼり食いながら「スラダン」を読んでたとは言えず、「学生の頃はね…」とか返す始末。

 スラダンの素晴らしさをプレゼンしたかったのもあったが…。

 また、その子とは別にカッパドキアの学生カップルに浪曲を教えて帰ってきたんだが、そもそも日本の同級生で浪曲を知ってる子があまりいなかったという…。
 その子は日本語を勉強している学生さんで日本に来たらどこに行きたいか聞いたら「山梨」と答えていた。男の子の方が雅(miyabi)とYUIちゃんが好きだそうで彼女の方はキムタクを始めジャニーズ好きだそうだ…そしてカップル同士、お互いのタイプには理解できないようで「僕はキムタク嫌いデス。彼女はYUIが嫌いデス」と仲の良さを見せてくれました。私は彼らに「粋」と「ちゃんちゃらおかしい」という使用頻度の低い日本語を教えてきました…。「スイマセン、ワカリマセン」と言われました…。