行ってきます・とただいま・の間。

2013,1に長男から貰った、SONY NEX-F3で撮っています。
その日の事柄と撮りたて写真で残してます。

チューリップとたんぽぽ。

2010年04月19日 22時28分36秒 | 日記

今朝の庭。。
ハナズオウの木を見ると、地面すれすれのところにも花があって。

ちょっと視線を左にやると、マユミの根元から蟻が出てきていて。

わーぃ。こんなに近づけるんだ~^^ と喜んで。。。
クリックしていただくと大きくなります。
でも、ね。ハナズオウだけは、大きいのは載せられません・・・・
だってピンボケなんだもの・・・(´⌒`。)

こんな足元を見ていて・・・母を思う。

金曜日の夜に、透析室から電話が携帯に入りました。
もう夜の携帯電話は心臓に悪い・・・
そして、緊急をすぐさま分かるようにと着音は黒電話にしている。
何事かと、電話に出る声も緊張していく。
月曜か火曜の午前中に医師から話しがあるから、という呼び出し。。
半年に1度くらいのわりで、母の病状の説明がある。
またその事・・と思った。
緊急であれば、すぐに来るようにというだろうし。
そう考えれば、少しは心に余裕ができて。

でも今日。
朝の私の心は穏やかではなく。
蟻んこの生活なんかをじっと見ていたり・・・

 

人って感情の動物っていうけど、ほんとそう思う。
悲しい映画や感傷的な歌を聴くと涙が溢れてくる。
流した涙は現実なのに、その曲が終って暫く時間が経てば、その涙はすっかり乾く。
お笑いをひとしきり見て楽しんでいる時は、大笑いでお腹の皮がよじれるくらい。
でも、その芸人が消えると笑いも消える。
感情は持続はしないものなんだなぁって思った。

だけど、とても辛く悲しい思いをしていくと、心が病んでくる。
悲しいことが目の前には無いのに、悲しいことに囚われたままで、心に開放感がなくなる。
楽しいことも持続しない。
なのに悲しいことや恐怖は離れなくなる。
そんな人間の感情が複雑に絡んで・・・・・

気分転換が必要なのはわかる。
私がこうして写真を撮ること、撮れる時間を持てること、撮るチャンスを作れること、撮って見てもらえること、ぜーんぶが私の気分転換であって、今はもう生甲斐?
大げさのようだけど、今の私の楽しみ。
こんなにことしている間だって母は辛い思いをしているのに・・・自分だけ、という思いはぬぐいきれないけど。
母に見せても、私だけが実際に行けることを妬ましく感じるだろう・・・
最近はそういう感情も母から失せているけど。

はぁ・・・・

そういえば、父が義歯を2度目に作った時、こう言っていた。
「上の義歯が分厚くて、唇が前に出ているように見える。」って。
その時は、父の人相がちょっと変でも、笑って済ませていた。
なぜなら、どう変わろうと父は父だったのだし・・・そんなに気にするようなこと、だとは知りもしないから・・・
でも、今にして思うと父はきっと酷く嫌だったんだろうなぁ・・・
義歯を使うこともきっとうっとおしかったろうに。
その時、どれだけ父の気持ちに同苦してあげられたろうか・・と思う。

人って。。
どれだけ我慢しているんだろう。
自分のしたいことが出来るのは何歳なんだろう。

いつだって努力とは裏腹に満足した思いなんて味わえないと思う。
例えば結婚したら毎日あれしてこれして、何を飾って何を使って・・・・・
っていう夢は、いろんな障害物によってとうとうできない。
自分の思うような家作りなんて、いつできるんだろう。。
そう思うと、今の義父が自分の好きなように田畑で遊ぶように作物をつくり、好きなものを好きな時に自分で作って食べるのも、今にしてできることなのか・・・。
それを私ごとき、嫁が、そうしないで、こうじゃないというのは、生意気な口なんだろう・・・

私は、この家で私が好きなように出来るのは・・・・
やっぱり、80歳も過ぎなければ出来ないのだろうか。

もうなんとなく、あれもしたいこうもしたいという夢は、叶わなくても良いゃ・という気持ちの方が大きい。
息子たちに面倒をかけないで済むことだけを思う。

仕事を午後から行くと連絡をして、透析室へ。
10時の約束だったけど、30分ほど待つ。

担当医は、「輸血」が必要な状態になっていると。
貧血が酷くこのままでは心臓にさらに負担がかかる。
心不全の恐れが大である。そのために、透析時に400ccほどの輸血をしていきたい。家族の同意が必要だということでした。
そして、その後。
万が一、大学病院等への搬送は希望するのかしないのか。
延命治療のみは希望するのかしないのか・・・

母が苦しくないこと、痛くないほうをとお願いしてきた。
丁度1年前の今ごろも、担当医はこういっていた。
「いつどうなってもおかしくない状態」だって。それから1年もいられた。
確かに体力は衰えている。目に見えて表情も変わってきている。
もっと寄り添ってあげなくちゃいけないと感じる。

でも、母の心臓は頑張ってる。
それ以上に母は頑張ってる。

話しが済み、署名・捺印を済ませて、母の所へ行くとお風呂の時間だった。
車椅子が1列にならんで順番を待っている。
そのまま私もホールで待つことに。

出てくると、母はいつものように右手を上げて、挨拶をしてくれる。
お風呂上りの母から石鹸の匂いがした。

昼食の時間まで一緒に。
また水曜日に来る約束をして、じゃあ・またね。
高く手を上げて、振ってくれた。

その施設の花壇のチューリップ。

真っ赤だった・・・・
母の中にもこんな赤い赤いほとばしるほどの血流があるだろう。
まだまだ、母は元気でいてくれるだろう?!

そう自分にも言い聞かせ、願う。

職場に着き、いつもの私にまた戻る。
午後からの出勤だから1時間の残業をした。
相変わらず・・・今日も2件のクレームが。。
いったいいつ無くなるのだろう・・・はぁ・・・・。

帰り道。
たんぽぽが、飛んでいきそうだったょ。。
もう飛んでいってしまったょ。。