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あゆどんのつれづれなるままに

ここは、木の花での子ども達の遊び風景の断片を綴る「園長日誌」。木の花幼稚園での様々な場所で、子ども達が織り成す情景の随想

1月22日 雪景色

2018年03月31日 | 日記
 今冬は例年になく大雪の年。大人に負けじと子どもたちも連日雪かき、雪運びもお手伝い。スコップをふるいそりを引いて庭に運び入れること数知れず・・・。お家の人たちの協力、ご近所さん、地域の方たちの奮闘もあり、幼稚園の庭は巨大な雪山と化し今日も庭の雪遊びが充実・・・笑

              

 お列も当然雪道を歩いて・・・。なるべく危険がないように道路の除雪に精を出すも限界はある。雪道の歩き方を知っていることのほうが生活の力としてはとっても大事(だと思う)。



 それにしても生活の知恵か道路に凍り付いた雪を取り出すのはつるはしが非常に有効。ご近所さんはみなさん持っているようで、よくよく見るとピッケル風のつるはしもあり、道具って環境によって進化するものなのか?と納得。でかい雪の塊が取れる感触は大物釣りと同じ感覚が味わえて楽しい。もっとも腰が持って行かれそうなのが玉に瑕・・・笑 (後日家からアイスバイルを持参。これは結氷した滝登りの道具だが、特に凍った雪の撤去に効力を発揮。ピックの反対がハンマーなので氷を砕きやすい。山道具がこんな時に使えるなんて・・・。)

    


スキー出勤

2018年03月31日 | 日記
 朝起きると久々の大雪に唖然。慌ててスキーを引っ張り出して今季初のスキー出勤と相成る・・・。

  

 家を出た先の犀川緑地はまるで雪山の中と変わらぬ光景にうっとり。ひざ下程度のラッセルだが雪が北陸のそれとは思えぬほど軽いのでスキーの足がどんどん伸びる。石川子ども交流センターを見送り緑地公園を抜けてフツーの道路に出ても、朝の段階では除雪が全く追い付かずそのままスキーを漕ぎ続ける。

 上菊橋は本来はヒーターが効いていて通常冬の降雪時も雪がないはずだが、今日はこの大雪で橋の歩道の両サイドには雪がびっしりついてそのままスキーで通過。これは今までにないほどの大雪だ・・・と感涙。そのまま犀川の右岸に渡り河川敷に降りる坂を少し滑り犀川河畔に出ると、当然ながら無人の雪原。すぐに通過する下菊橋の橋下も雪がびっしりで、これにも驚くが、それ以上に気温が低いせいか融雪排水による霜柱ならぬ「氷柱」(こおりばしら・・・ツララにあらず)も発達。ここは冬の黒部か!?今日の気温の低さが伺える。その分、雪は軽く粉雪を蹴散らし歩調は思った以上に軽い。



 その後桜橋、そして犀川大橋も橋下に雪がびっしりつき、全くスキーを外すこともなく通過。これもいままでにない経験。そして犀川大橋付近で上を眺めれば車は渋滞。慌ただしく道行く歩行者は犀川べりの不審者に目を向ける余裕はなさそうだ。ここらへんはいつも怪訝な顔で視線を送られるエリアなのだが・・・(笑)。


 新橋の橋の下にも暖簾のように「氷柱」(ツララ)がびっしり。ここを潜って一気呵成に犀川神社へスキーを走らせる。ここの河川敷から道路に出る上り坂がスキーで上がれてしまうところが可笑しい(どれだけボロイ板かってことですが・・・)。雪に埋まる神社にお参りして中央通の小路に入ると融雪が効いて雪が無く板を脱ぐのが寂しいところ。ところが信号を超えて長町エリアに入ればこれまた雪が満載でスキーを履き直して幼稚園へと辿り着く・・・。まあまあ充実した朝のひと時・・・笑。



 爽やかな汗をかいて?では一仕事・・・というのが道路、駐車場の雪かき!というのが悲しいところだが、車よりは断然早く、街中の自然を満喫できるスキー出勤を北国の冬の通勤の足として広めたいものだが、ネックは帰路。


 
 暗い夜道をヘッドランプ付けてスキーを走らせるも、吹雪いていると結構悲惨である。おまけに犀川大橋の上から酔っ払いの嘲笑が降ってくる日にはさらに足取りが重くなる。加えて夜道に怖いのが側壁からの「雪崩」である。厳密に言えば道路の「雪捨て」に遭遇することもあり、危険極まりない。全身雪にまみれ汗まみれ身の危険をさらしてまで「だのに~な~ぜ♪ 歯を食いしばり~♪ 君は行くのか~♪ そんな~にしてまで~♪」の若者ならぬロートルの世界。それでも深々と夜空に星が煌めく雪原にいるかと思えば下界の煩わしさも忘却の彼方・・・。



 まあ、そういう変人向きの出勤スタイルが広まることはないだろうなあ・・。




1月9日 新たな装いで・・・

2018年03月31日 | 日記
新たな年を迎えて3学期がスタート・・・。
昔ながらの「お正月」気分を遊びで体感すべく正月遊びの恒例の道具・遊具をホールに用意。けん玉、コマに皿回し、羽子板など主に身体を動かす系統のモノはいつも通りホールの廃材コーナーの脇へ。

  

しかしカルタや百人一首、トランプ、オセロ、将棋など座ってするゲーム系は今回初めて絵本コーナーへ・・・。

 新学期早々の園の環境構成を検討する園内研修の中で絵本コーナーの活用も課題として挙げられ、早速園内チームのよっしーがゴザを敷いてベンチを出して絵本コーナーを新たな装いに設定。ゴザの周りの周りにベンチを置くだけの簡単設定ながら、囲われたこの空間が少し落ち着いた環境を醸し出し集中してこの種のゲーム遊びを満喫できる「宇宙」に切り替わるところが面白い・・・。
 同時にまつくりさんで絵本ボランティアさんを募ってもらい、年少さんなどに絵本の貸し出しノートの記載や絵本の使い方指導をお願いする。まつくり「絵本ボランティア」さんはなかなかいいタイミングで機能しないものの、オセロやトランプ、将棋などを通じて絵本コーナーで異学年が集いやすいエリアになったになったのは間違いない。トイレに行く途中で「見える」という環境もそうした異年齢で集いやすい状況を生んでいる要因かもしれない。

    
(隣も気になります・・・)

 ところで話題の中学生棋士、藤井4段の影響か?はたまた国民栄誉賞の羽生名人の余波か?将棋をする子も年長まつくりさんの中に少なからずいて、はさみ将棋に崩し将棋とちょっと将棋の駒がよく手に取られているのはうれしい限り。最も単純な崩し将棋が一番分かりやすく、知っている子がどんどん教えて次第に下の学年にも輪が広がる。一方本将棋も本格的に指す子がいてあゆどんも一局お手合わせ。ちなみに小学生時代に一時棋士になりたい!とハマった記憶を懐かしく思いつつあゆどん的には久しぶりの将棋で腕がなるところ・・・。飛車角落ちで手加減する必要もなくなかなか手ごわく、仕事疲れのいい時間を共有できて、子どもたちに感謝。しかも3手先をちゃんと読んでいるもんねえ・・・。いやいや、あっぱれ!まつくりさん・・・。 

12月28日 もういくつ寝ると・・・・♪

2017年12月29日 | 日記
 冬の預かりの最終日。
 雪が舞う中、事前に申し出のあった子も風邪でお休みだったり、お家の都合だったりで、今日はこじんまりとした人数。だから逆に「きょうだい」のような感覚でプチちゃんから小学生までまったりと過ごす。

 昼食後の午後は年明けのワックス清掃に備えて遊具庫からみんなで遊具や荷物を運び出し、遊具庫をきれいにし、また昨年度の縦割りの絵に添える「あけましておめでとう」の言葉を子ども達が書いてくれて、協同制作の絵と合わせて玄関にて掲示し新年に備える。新学期見てのお楽しみ・・・。(ちなみによっしーは力作の新年用の駐車場掲示板を作成。ご近所向けでもありますね。)

    

 お家の人がお迎えに来るまでに、「このはなカルタ」(卒園製作のモノ)をしたり、トランプをしたりして過ごす。小学生が荷物運びをリードしてくれたり、読み札を読んでくれたり、活躍してくれるのがいいなあ・・・。やがて順次子ども達が幼稚園を後にして人気のなくなった幼稚園も冬籠り・・・。

 来年またの再会を楽しみにしているね。

 ではよいお年を!

12月21日 年の瀬は歌声とリズムに乗せて・・・♪

2017年12月29日 | 日記
 木の花のクリスマス会は音楽会。クリスマス会をきっかけに集中的に音や音楽、リズムを意識する機会に活用した音楽の「お祭り」。年長さんはこの時期、ピアニカにも取り組み、各種楽器を使い、息を合わせての合奏にも挑戦。指先と口との供応動作ができる楽しさを感じる年齢でもあり、友だちとの協同で創る音の世界の豊かさを体感する時期でもある。
 そんな年長さんの響き合う音作りの光景を下の学年が取り組み(練習)を自由遊びでの部屋あるいはホールで垣間見ることにも意味のある音楽会。各学年で準備するクリスマスプレゼント作りもクリスマス会の雰囲気作りに一役買いつつ、いざ当日・・・。

    

 そんな恒例の音楽会に色を添えてくれたのがダンスのお姫さまと王子様。ダンス教室を主宰するご近所の卒園生の親御さんでもあるご夫婦。年齢を重ねても変わらぬ軽やかな動き、本物のダンスに子どもも大人も酔いしれる。プロとしての第一線を引かれて後進に委ねる、とのご挨拶を頂くも、なお踊り続ける生涯現役の心意気が素晴らしい。今日は素敵なダンスのプレゼント、有難うございました。
 お家の方も子ども達と一緒にお礼の「トナカイさん」の合唱、そして子ども達に聞かせる「きよしこの夜」の歌のご唱和、改めて感謝です。

  

 先生たちもまた今日から一年、トーンチャイムの特訓に励むからねえ~(という心意気だけはあるんですけどねえ・・・笑)。

12月20日 職人?

2017年12月29日 | 日記
 どちらの職人さんですか・・・?…と職員に揶揄されながらここ数日たたきで杵修理の作業。もちつきで例年傷む杵と臼。臼の方は専門業者に修理を依頼するも杵は在園のもちつき名人のおやじから、直せるねえ・・・・とのお言葉をいただき経費節減もあり、バザー収益を子ども達により多く還元したいこともあり、リニューアルに初挑戦。

 先ず傷みの激しい杵は先端部位を電ノコでカット。これが簡単かと思いきや相当難しい。杵の径が太いので一発では切れず、杵を裏返して裏面を再度切ると、今度はこちら側が切りすぎて、やむなく再び杵をひっくり返して反対側を切る・・・・という具合にどんどん杵を短くなるのはまるで下手な床屋さん(笑)。そんな切った杵の頭部位を木工遊びの材料にすかさず使う子どもの目ざとさには脱帽・・・。

 切断面をノミやカンナで削り込み、さらに周りもノミでザクザクと削り落としていく。これまた削りすぎるとどんどん深くなっていくので、ほどよい角度を保つのが難しい。カンナで微妙な凹凸を削っていると、やりたい・・・という子どもも。角材と違い丸いので難しいが、削って出てくる木くずが面白いらしい。

 さて最後はほどよい削り具合になったところでサンダーできれいに磨く。これは年長さんくらいならできるので、やりたいという子には手伝ってもらう。サンダーでしっかり磨くとツルツルになって出来上がり・・・・と一口に書くとすぐできそうだが、時間を見つけては作業を繰り返して約一週間を費やす。都合6本、とりあえずリニューアル。来年のもちつきはばっちり、のはず・・・・(笑)。

  

 我ながらよく出来た気がするがまあ本職には到底及ばない。木彫りのような感覚が楽しいので使えない杵は時間を見て遊び道具に代えてみたい(そんな時間あるかな?)


12月15日 発表会シーズン開幕・・・

2017年12月29日 | 日記
 昨年よりも早い雪の到来を受けながら、いよいよ発表会シリーズの開幕。
先陣を切るのは年中さん。「しんぶんかもしれない」チームも、「じごくにいっちゃいました」チームも数日前のリハーサルではまだ発展途上という感じだったものの、その後の舞台構成をまた練り直して今日の本番はお客さんが入ったこともあって、緊張感を感じつつも、二つのチームともそれぞれの子ども達の表現がそれぞれ展開。舞台の背景替えも子ども達が担い、効果音や合間の歌もそれぞれ相手チームの子ども達が助っ人に入るなど、一人一人でもあり、それぞれでもあり、クラスで一つでもある、というのを改めて感じさせてもらえる舞台。開演のオープニングを飾ったうめももさんも上から真剣にお客さん。発表会の表現ってこんな感じ、次は自分達の番・・・って想いが募ってくれたらうれしい。

 まつくりさんたちは子どものフィナーレとして「さくらぐみスイッチ」という言葉遊び。今年は様々な「仕掛け」ブームのまつくりさん。科学的思考を表看板に引っ掛けながら、回文や韻を踏むなど言葉集めの面白さを堪能した後に「さ」「く」「ら」「ぐ」「み」の言葉遊びはグループごとのパフォーマンス。さくらさんへの発表会の労をねぎらうプレゼントとしてさくらさんもうれしそう・・・。

   


 フィナーレの年中母たちの「マジカルニュースペーパー」も見事。新聞という廃材は木の花では遊びの定番ながら、改めて教材研究の一環としても、年中さんが今年度取り組んできたテーマの一つ。衣装やツリーなどの小道具始め大人の活用の面白さ、すごさを見せてくれました。切った細かい新聞吹雪の見事な美しい「飛翔」も子ども達の視線を釘づけ。ちぎった新聞とはまた異なる舞だなあ・・・と上から見ていて実感。
 もうひとつは次の行事、クリスマス会への繋ぐような歌とリズムの楽しさを子どもに馴染みのある世界から構成されていること。その変身ぶりもさることながら、演出的な効果はさすが。次のクリスマス会を楽しみに感じられる演出で発表会を締めて頂き感謝。有難うございました。

  

 冬を迎えて年中発表会が始まり、年長発表会を終えると冬が明ける・・・そんな季節めぐりに合わせた発表会シリーズ。雪に覆われる外の世界とは別世界の、各学年、子どもも大人も何かしらの表現世界にたっぷりと浸る季節です。

12月7日 もちつき

2017年12月29日 | 日記
 一昨日、幼稚園でのおもちつきに影響されてか年少、プチちゃん達で「もちつき」ごっこがブーム。もともとあった遊び道具の杵を使って、泥を餅に見立ててペタペタ・・・と上手いこと突く。そこに合いの手の「手返し」役か?泥を少しづつ加える子もいて、相互に役割分担。息の合い方、合わせ方、周りで見ている子の掛け声も加わって、「ちびっ子」もちつき大会はお片付けになっても盛り上がる。

 

12月6日 学校探検

2017年12月29日 | 日記
 まつくりさん全員での中央小学校との授業を通じての交流体験は、11月の生活科の秋祭り交流で一応終了したものの、少人数での学校体験も普段の様子を体感する上で重要と思うので、年長の活動の具合を見ながら担任からの許可をもらい、学校の了承も頂き、少人数づつで中央小へ・・・。

 一年生から六年生まで、国語、算数、生活科、理科に社会、体育や音楽、図工など様々な授業を肌で体感。図工室や理科室、図書室、音楽室などは空間的な場所としても興味津々。とりわけドミノや仕掛けに凝っているまつくりさんたちは、学校の先生への質問なども飛び出し、モノを見ながらやってみたい想いが湧きあがってくる様子が伺える。

    


 習字の時間に遭遇したグループはその筆と墨というモノもさることながら、背筋を伸ばした小学生の居ずまい、真剣な姿に目を凝らす。まつくりさんに目の前に鑑賞されつつ「立冬」という文字を大胆に描く木の花卒園生。おお~というまつくりさんたちの声にならぬ歓声。ただ見られている緊張からか「立」が大き過ぎて「冬」が小さくなったのはご愛嬌だが・・・(笑)。

 音楽室ではちょうど4年生が合奏の練習中。どうやら2グループに分かれて先生がいない自主練習グループに遭遇したまつくりさん。見ててもいいですか?と訊くと、どうぞ、とのことなので、お言葉に甘えると、これがなかなか素晴らしい。演奏の出来もさることながら、「ここは途中から・・・」とか「このパートを強く意識して・・・」等々、声を掛け合いながらやっている姿を見れたのが、ちょうど音楽会に向けた取り組みを始めたまつくりさんたちにはいい場面と思える。真剣なまつくりさんたちの姿に、演じる小学生もますます演奏に熱が入る。

 体育館では2年生の体育の授業に担任の先生のご厚意で混ぜていただく。後ろ回りの練習を間近で見学させてもらい、何かできる?と先生に訊かれると、でんぐり返し!とまつくりさん。くるりとみんなで回ると小学生から拍手喝采。まあ、運動会では4人組で回っていたもんね。学校に行ったら今度は後ろ回りにも挑戦だね。

  

 興味関心と憧れ、意欲、そして小学生、先生たちの温かい雰囲気が、何よりも滑らかな接続、学びへの繋がりのための第一歩。有難うございます。3学期も継続をお願い致します。

12月4日 空間にモノをコラボしてひとに出会う時・・・遊びの中の学び

2017年12月29日 | 日記
 様々な遊びが生まれていく「大宇宙」でもあるホールの中で、子どもたちの世界である空間を作り出す一つの材料が大型積み木。「空間・モノ・ひと」の学びが凝縮して見える題材でもある。

  

 大型積み木の遊びの主役は年長だが、二学期に入り年長のお仕事(木の花祭りやクリスマス会等)が忙しくなると、今がチャンスと繰り出して大型積み木を活用し始める年中さん。1学期の後半から年長の間隙を縫ってより大きなモノを作り始めていたが、協同して作る姿、モノとコラボしてごっこ遊びに活用する姿がより見られてくるようになってくる。

   

 この日は大型積み木の板をうまく使ってポンポンの紐の上に乗せて「お家のテーブル」の飾りつけ? 乗せるタイミングが難しいが、友だちとの協力は見事。その上よくよく見ると図形的な対称性も見られ、感覚的とは思うが、先般の北陸学院大のレディックでの「遊びにおける数学」的な体感的理解にも繋がっているような気もする。(11月23日 北陸学院大学の地域開放講座・REDECには木の花スタッフ3名参加。遊びの中で幼児が数学(算数科)の内容を発見する場面について確認するビデオトーク。数学の専門家の解題も面白く、文系のあゆどんも数学好きに・・・笑。)

  
 
 秋に行われたECEQの公開保育で参加者から指摘されたことの一つが木の花っ子の遊び中での「数量」への関心、気づき(ケンパープレートを重ねながら窓と同じ高さにする等々)。木の花の教育課程としては、木の花祭りが「商品」を作り本物のお金を扱うことから「数量」への興味関心、扱いや知識、スキル的な領域をねらいの一つに持っているので、園内研修の振り返りでもそうした事例がいくつもスタッフから出されていた。
 例えば、まつくりさんの手作り時計での数(量)の概念や序数の意味、ドミノの間隔を体感で掴む(等分徐・・・一定量に対して等間隔でドミノが成立する、いわば割り算に通じる按分の感覚)、値段表記(30円→310円と表記は、本人が分かる集合数の表記。あるいは3×10円と掛け算に通じる理解)、複雑なお茶のローテーションの理解(図形的認識あるいは自然数の公理)等々・・・。

 さて年長、年中さんの大型積み木の使い方に刺激を受けて、以前ならその使い残しや舞台の上に積んでいた積み木をその場で使って遊んでいた年少さんが自ら出して使いだすようになってきた。それぞれ友だちと協力しながら、えっちらおっちら大形積み木を運び出していくつもの力作ぞろい。基尺が揃う大型積み木は幾何学的な空間認知、図形理解の体験的な土台になるが、特に△と板の使い方がまた絶妙。立てたり組み合わせたり・・・・。

    

 そして活動ではなくても改めてこの「数学」的思考に繋がる要素を子どもたちの遊びの姿から抽出できるかもねえ・・・と物思いに耽っていると、「あゆどん、どいて・・・」と子どもの声・・・。
 ハイハイ、失礼しました。

11月24日 プレゼント

2017年12月29日 | 日記
 毎年恒例の、木の花祭り、頑張ったね!・・・という保護者会からの子どもたちへのプレゼント企画。今回は人形劇。

 プチちゃん、年少さん向けの「食」の分かりやすい内容が1話と年中、年長さん向けの含蓄のあるストーリー(物語)的な1話の2題。食い入るようにお話の世界に引き込まれ、ホールの中を物語の世界に変える、人形劇団さん(一人でしたが)に感謝。また、その世界をすかさず午後の自由遊びで「木の花劇場、開きま~す!」と園のパペットを持ち出して展開する子どもたちの感性にまた拍手。

 木の花祭りアフターから発表会シーズンインへのとてもいい場を設けてもらい、保護者会さんに感謝の拍手!

 

11月22日 アフターバザーの中でブランコ作り・・・

2017年12月29日 | 日記
 アフターバザーの余韻の中、年少さんが庭で二人乗りやら三人乗りで賑やかにブランコを楽しむ様子を垣間見つつ、園舎内に戻ってみれば、渡り廊下で縄跳びを結びつけているまつくりさん。
 聞くところによると、木の花祭りで子どもたちのお店が稼いだ合計金額(11万円以上!)を子どもたちの目の前に見せて各自がその袋を持って体感したことを受けて、年長さんで何に使えるか?相談したそうな。すると、滑り台(の留め具?)やブランコ、そりやベランダの屋根etc様々な意見が出る中で、それを自分たちで作ってみようとすぐに行動に移すところがまつくりさんのいいところ。
 滑り台は大型積み木&ケンパープレートを組み合わせて実現しつつ。ブランコは渡り廊下に紐をつなげて、さらに筒を加え、さらにゴムを加えて進化中・・・。

  

11月18日 空間・モノ・ひとがコラボする木の花祭り

2017年12月29日 | 日記
 アフター運動会から、ゆっくりゆっくりと季節の生み出す味覚などを楽しみ、自然物を創作に活かし試行錯誤の中で遊びの中から商品づくり、店づくりなど本物の「お店」へと意識を高めていく木の花祭りの取り組み。年少・プチちゃんは毎日が試作試食、お店屋さんごっこの日々。運動会と同様、準備する取り組みとしてはかなり長い期間を費やすが、木の花での日常での生活や遊び、そして運動会との取り組み、そうした連続性の中に様々なヒントやテーマを探し出し、見出す、あるいは結びつける(あるいは作り出す)楽しさも木の花祭りの醍醐味。
 今回はその取り組みの途上でECEQの公開保育があり、スタッフがそこで得た視点、考えたことがどう木の花祭りに影響しているか?というのも、園長的には見どころのひとつ・・・笑

 先ず空間・・・。
 木の花は遊戯室(ホール)と園庭、保育室以外に遊具庫や絵本コーナー、二階のベランダ、たたき、階段、時には職員室であったり、空間を遊びに活用する子どもたち、あるいは活動の拠点に先生が利用することは日常的。そうした領域をどう総称するか?職員間でも議論になったが、とりあえずホールが多様な遊びが生まれる「大宇宙」とすれば、「小宇宙」だよねえ(ついでに遊び+生活の拠点でもある保育室が「惑星」という感じで)・・・ということで公開保育時にスタッフ衆議一決。
 その小宇宙と惑星の活用として、まつくりの家具の利用(掃除道具入れの家具やロッカー)、まつくりベランダの利用、うめももの「移動販売車」、また庭の店を水場に向けてテーブルをL字に設定する等々は木の花祭りでの初めての試み。空間の構成、家具や壁、モノを利用した空間設定はその店を構える子ども達の安心感を醸成したような気がする。スタッフもお店屋さんを捉える視野が拡がったのではなかろうか?。(移動販売車はある種の移動「空間」。意外にお客さんにも好評だった模様。面前に来るとつい財布のひもが緩む?という販売効果も高かったようで・・・笑)

  

 続いてモノ・・・。
 モノを活用した「商品」開発、店作りも木の花祭りでは当たり前。ただ公開をひとつきっかけにスタッフがより意識したのは遊びの中での教材研究的な追究。新聞(廃材)だったり、身近なモノ(道具)だったり、葉っぱ、枝、栗、カイドウリンゴ、カリン、銀杏、ザクロetcの自然物だったり・・・。その中で年少の落ち葉満載のマラカスの商品や年中さんの「新聞粘土」の商品、年長の「砂時計」やヨモギ商品等々、新規商品が続々開発(笑)。モノ(廃材)活用の面白さは、例えば年長が商品を作った残りモノ(廃材の廃材)を利用して下の学年の子らが新たな工作に利用しようという創作意欲。廃材コーナーの充実と製作道具類(子どもたちだけで作れるコーナー)の常設など公開での議論が活きているようだ。あるいは年中が新聞に拘れば、負けじと年長も新聞を使って協同製作にも熱が入る、とか。

    

 そしてひと・・・。
 ひととの出会い、繋がりもより新たな関係、出会いを異年齢まで意識して担当する学年のお仕事に異年齢も誘い掛けることで、年少のお仕事を年長が見本としてモデルになったり、お仕事の合間の「スキマ時間」での普段出会わない子ども同士の繋がり遊びやルールのある遊び、異年齢同士の遊び(バナナ鬼、かくれんぼ、などの一般的な遊びからさらにダル氷→だるまさんがころんだ+氷鬼等々)の展開も随所に散見されて面白い。

 取り組みの中での空間・モノ・ひとが多彩に縦横に入り交ざり最終的には木の花祭りの当日に凝縮されてゆくような感覚を、さらに卒園生やお引越しの子、地域の方、他園の保育者さんたち多くのひとが集う中で深く深く実感(あちこちの空間で工夫を凝らした様々な売り切れ御免のお店が賑やかに展開していたもんね)。

 大勢のお客様に改めて感謝。有難うございました。

11月16日 ECEQアフター

2017年12月29日 | 日記
 ECEQ公開の影響でその後も東京や四国、京都などから教育関係の見学者がくる中、この日は千葉から団体さんで見学に。ちょうど木の花祭りの準備も佳境(前々日)。なので園内の案内を各学年のお店紹介(取り組み紹介)も兼ねながらついでにまつくりさんは「お客さん」にもなってもらい、売り子の練習。(小銭をお渡して。)
 子どもたちが自分の「商品」、「お店」を滔々と語る姿に皆さん、自分たちの体験がモノになっているからこそ自分の言葉で語れるんですね、ととても感動された、とか。ほんとに購入したかったみたい。保育環境のポスターもじっくり読まれ、環境と季節(時間)とひととの繋がり(子どものみならず、親、地域含め)という諸要素に、「お仕事」や危険なもの、本物との出会い、食文化など木の花の文化・風土、という4つの構成要素の絡んだ、木の花祭りの取り組みを通じた子どもの育ちゆく姿について外の人と話し合うことができて、これもまたこちらの発信の勉強に・・・。

 一方京都から来られた先生からは後日レポート的なお手紙(子どもたちの素敵な画像入り)を頂き、木の花っ子の主体的に遊び込む姿について、また自ら工夫する姿について(「先生手伝って、やって、という声が聞こえない、子ども自ら試行錯誤する姿が普通に見られた点、表現力のセンスなどを細かく指摘され、これまた有難い外部からのご意見、見方に励まされる。

 遠来から有難うございました。

追伸 
 ちなみに12月には県のアドバイザー事業の保育園・こども園関係の先生方が木の花の保育見学に多数来園。発表会前の木の花の様子をあちこち見てもらい、その後和室にて質疑応答と意見交換。ツリーハウスや竹ドーム、自然などの園庭の環境や、発表会の取り組み、モノや遊具の共有、協同活用、統合保育や地域、保護者との連携等々、見どころ質問等の捉えどころはそれぞれながら、施設類型は異なり構えていたものの、皆さんやはり保育者。子どもの姿から捉えてどう自園の保育をよりよく変えていきたいか?想いは子どもたちの育ちの支援。文化が違うがゆえにこちらも学ぶところ大きい機会を頂きました。感謝!

11月9日 地域貢献

2017年12月29日 | 日記
 地元のせせらぎ商店街さんより声がかかり、熊本地震の義援金のお礼に石川に来県のくまモンが香林坊の噴水公園にやってくる、とのことで、そういえば木の花でも義援金を集めたなあ・・・ということで、木の花祭りでお仕事を終えた年長、年中さんの有志の縦割りでお客さんとして参加。時間が午後2時から・・・というので、有志諸君は小走りで噴水公園まで直行。ちょうどリンゴ狩りにこの日行ったうめさんも合流して、お客さんとしてイベントを盛り上げつつ地域貢献。せせらぎ商店街のゆるキャラのセサミンも登場し、以前木の花で会っている子どもたちは大喜び。
 ゆるキャラのコラボをちょっこし楽しませてもらい、お帰りの時間を気にしながらまた走って帰還・・・。