正直に言えないのは何故？

食べもの系は片付けたけど、それ以外のものは包装開けて、中身確認しただけだった

ホワイトデーのお返し品がクローゼット放置で、ダーリンに聞かれちゃった

「どうする？この小山」

偉いおっさんたちにお礼のお手紙は出したけど、あんまちゃんと見てなかったからさぁ

「う～ん、どうしよっかなぁ」

適当に返事したら「また、高いのあるんじゃない？どういう意味か勘違いしそうなやつとか」

もしかして、品定めしたいの？

しょうがないなぁ～



ブランドの腕時計

「ayapyonの腕にはごついだろ」

ブランドのブレスレット

「ayapyonの趣味じゃないよ」

ブランドの名刺入れ

「色がいまいち」

ブランドのバック

「張り切りすぎ」

ブランドのストール

「これ、クリスマスにあげたのと同じじゃん」

他のも、ずっとこんなカンジ

最後には「はい、終了だね。戻しておくよ」だとよっ



片付けるダーリン横目に、手作り特製いちご寒天食べてたら

「こんなの貰って、やっぱ嬉しい？」

質問の意図がよくわかんないけど、正直に答えてといた

「義理のお返しなんだから、ちょっと高いけど美味しいクッキーとかお菓子で充分なのにね。男の人っていうより、奥様達が頑張っちゃうの」

「そういうのってイヤなカンジ？」

「別にイヤではないよ、あたしは。むしろ、愛を感じるかも」

ってな会話も、いちご寒天モグモグしながらね

でも、ダーリンの告白でスプーンが止まったわ

「お返しにクッキー作ったんだけど、ayapyonのお手製って言っちゃったんだ」

はぁ？

「あたし、作ってないけど？」

はぁ？

「ごめん、つい」

はぁ？

あんな美味しいの、作れるわけないじゃん

「お世辞だと思うけど、美味しいからレシピ教えてほしいって頼まれて困ってる」

なんつ～こと自白してんのさ

あたし、その女の人たちにどう思われてんだろ・・・