「好きにして」より「まあいっか」

11月18日に岩手県公会堂で行われる「混合四重奏Ｍｉｘ団」の演奏会。
そこで、江越さんのソロとして演奏する、サミュ作曲ザッピングトリオという曲が、超おもしろい。
元の編成は、マリンバ・クラリネット・コントラバスの「木」の仲間たち。
今回は、マリンバ・アルトサックス・テューバの３人で演奏します。

「ザッピング」とは、テレビを見ているときに、どれにしようかな～とチャンネルをせわしなく変えるあの行為のことですね。
この曲は、まさに「ザッピング」で、目まぐるしく場面が変わっていきます。
熱い思いを処理できない！と、始まったかと思えば、ニヒルにウィスキーを飲んだり、ふわふわ～っと考え事をしたり、急に攻撃的になったり、そうかと思えば、南国でビーチチェアに座ってトロピカルドリンクを飲んだり。
けれど、最終的にはやっぱり熱い思いが押さえきれない。

テレビのリモコンをいじっているかんじ。

この曲、なんだか、私の今の心の状態を音にしたみたい。
イタいとこ突かれたな～って思っています。

この曲の終わりは、そのときの私の心境によって聞こえる言葉が違います。

「まあいっか」
か
「好きにして」

私的には、まあいっかののほほんとした心境で終わりたいです。

江越さんの手は何本あるんだろう…。
アルトサックスってそんな高い音まで出るんですかぁ。
お二人のテクニシャンっぷりに、心躍ります。