ひまわり畑にて

私が少年ジャンプと新宿区内で借家暮らしを始めてはや一ヶ月になります。この借家は玄関に花壇がありまして当初は金柑などが植わってたんですが大家さんが好きなもん植えていーよと金柑を引っこ抜いていったので、更地となった花壇に私はひまわりの種をまいたわけです。夏にはきっと愉快で楽しい玄関になるだろうと私は毎朝ワクワクとひまわりの観察に余念ないことであります。
さて少年ジャンプは猫の傍に２時間いると鼻水が止まらなくなり死にそうになる体質なので馬鹿猫は馬鹿娘に預けてしまい私は大変寂しく物足りない感じの毎日です。しかしこの借家近辺に野良猫がうじゃうじゃうろついており家に居ながら窓際の塀を歩く猫のシルエットを眺めることができたりして多少の心の慰めになるわと喜ばしく感じております。
しかしながら年中鼻垂れのくせに鼻がきく少年ジャンプが玄関が臭いと言い始め、私の気分に水を差すのです。これは何かというと我が家の花壇は野良猫たちのトイレになってるんでして私もワクワクと土をいじっていると猫のうんこがわさわさと出てくるわけであわわとなります。馬鹿猫と離れても猫のうんこ掃除は日課であり続けております。職場で「猫は大好きなので猫には是非来てほしいんだけどうんこには来てほしくない、どうしたらよいか？」と相談したところ「それは贅沢というものだ」と言われました。そうかもしれません。きっと猫の肥やしでひまわりもすくすく育つでしょう。
そうして毎日やはりワクワクして観察を続けてるんですが、猫たちがうんこを隠そうと土を蹴るときにひまわりの新芽も一緒に蹴飛ばすので、ひまわり３名ほど戦死に至りました。弱肉強食の世界です。