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日本の新型ミサイル計画 長距離対艦ミサイルに超音速滑空弾 

2019-10-21 00:05:24 | ミリタリー関連

今回は いくつも進むミサイル計画を
まとめてあります  大和タケル

相手の射程外から攻撃可能なミサイル開発へ

防衛省は、航空自衛隊の戦闘機に搭載し
相手の射程外から敵艦艇を攻撃できる国産初の
長距離巡航ミサイル/スタンド・オフ・ミサイル)
を開発する方針を固めた。中国海軍の攻撃能力の
急速な進歩に対応するもので、射程を400km以上に
伸ばし抑止力を強化のため数年以内の実用化を目指す。


ASM3は「敵基地攻撃能力につながるという
見方への政治的配慮」(防衛省幹部)から、
射程が従来型と同程度に抑えられた。しかし、
中国軍のミサイルに効果的に対応するには、
その倍程度の射程のミサイルが必要とされる。

開発が終わっているASM3は、射程の短さ
から防衛省内でも実用性が疑問視され、
18、19年度予算案では調達が見送られた。
同省は新型ミサイルの開発費について、
早ければ20年度予算に計上する方針だ。
 

中国念頭 抑止力強化


防衛省が国産初となる空対艦の長距離巡航ミサイル
(スタンド・オフ・ミサイル)の開発に乗り出すのは、
政治的配慮がミサイル射程を抑制する考え方が
限界に来たためだ。

念頭にあるのは、中国海軍の艦艇に搭載された
対空ミサイルの性能向上だ。2000年代には、
射程150キロ・メートルとされるミサイルを搭載した
「中国版イージス艦」と呼ばれる高性能艦が登場した。
13~18年だけで15隻以上就役したとされ、
さらに増える見通しだ。

日本では長い間、「他国への脅威」と批判を避けるため
長射程ミサイルの保有を避けてきた。政府は2004年、
中期防衛力整備計画(中期防)の策定で射程300キロ・
メートル以下の地対地ミサイルの研究開発方針を示したが、
与党の一部からの反対で断念した。

しかし、17年に射程900kmの米国製空対地ミサイルの

導入が決まった。中国の軍拡が日本にとり
脅威と映ったからだ。
憲法9条に基づく自衛隊の防御的な任務に照らしても、
長射程ミサイルの必要性は自明になった/読売より抜粋

この記事ですが 事実だとすると基本的には
うれしいニュースです
日本が戦後 長距離の打撃兵器を保有できなかった
状況が変わるわけです 
核が無い上にこれでは抑止能力という点から
大きな欠陥となっていました


ですが いくつか疑問も残ります
まず開発が終了した時点で 量産もせずすぐ
次の開発というのはどうなのか?という点です

もちろん技術的なことではなく 政治判断が
変わったということだけで理解すべきでしょうか

トマホーク等とASM3では目的が大きく異なります
基本的なスペックからも違いは明らかです

.      目的   射程  速度
トマホーク 対地攻撃 3000km 880kmh
ASM3 対艦攻撃 200km M3

現在 各国で配備中の巡航ミサイルはまずロケット
モーターで加速した後は ターボファンエンジンで
長距離の亜音速飛行をして 目標に達します

一方 ASM3は比較的短射程ですが マッハ3という
不可避な速度で突入して 目標艦艇を攻撃します
ここまで性格の異なるミサイルなので改良も
それなりにかかるかもしれません

またスタンド・オフ・ミサイルというなら敵側の
射程外から届くリーチが必要となります



ロシアが トルコへの供給で米国と揉めた
S-400トリウームフSAMは レーダーレンジ600km
ミサイルの射程は400kmといわれています
こうしたSAMを相手にした場合 ASM3の射程を
倍に伸ばしても相打ちであってスタンドオフには
ならないわけです

ブースター等の追加で射程延長は可能でしょうが
将来的なことまで考えると 欲を言えば3倍近くは
欲しいところでしょう
また弾頭もサーモバリックのような
タイプも搭載されるかもしれません

また亜音速のクルーズミサイルはもう旧式化しており
そうなると高速のASM3ベースなら 各国で開発が
進んでいる超音速巡航ミサイルとなる可能性もあります

 

余談ですがクルド兵部隊の扱いをめぐる問題
ロシアとシリア そしてトルコの関係は
ますます密になっていきそうです


さて この他にも新型兵器開発計画が進んでいます

超音速滑空弾

島嶼防衛のための島嶼間射撃を可能とする
高速で滑空し、目標に命中する島嶼防衛用

これもかなり報道されました
このタイプは炸薬の入っていない弾頭
つまり運動エネルギー弾です
ブースターから切り離された弾頭が目標に
スピアヘッドとして突っ込んでいきます

余談ですが陸上装備研で 開発中のレールガンも
アウトレンジからの敵陣への砲撃を想定しており
この滑空弾とチーム内ライバルとなるかもしれません
もっとも滑空弾は対空には使えないでしょうが
気になるところです

極超音速ミサイル

この極超音速での飛翔体の研究については
民生ですがJAXAの研究が進んでいます
極超音速ターボエンジンの飛行テストも
成功しています

 


極超音速/マッハ5以上の速度で飛行し、
相手のレーダー網などをくぐり抜ける
「極超音速巡航ミサイル」の開発も始まります


まだかなり先になるでしょうが このミサイルクラスに

なれば核保有なしでも 準相互抑止能力を獲得できる
のではないでしょうか?


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