Psychotic Family Limited

ねばならないをやめて、あったら良いなを考えよう。

黒点占い。

2005-12-09 16:39:45 | カタコト

1931年は、黒点の数が少ないなぁ、と思っているYamaYuriです。

10月15日に天文台の一般公開がありました。
私もあまり役には立ちませんが、一応朝から手伝いに行って来たんです。

太陽のコーナーでは、晴れていればフレア望遠鏡でとらえているリアルタイムの太陽をモニターに写して一般人に見せたり、パネル展示をしたり、今まで蓄積された太陽の黒点スケッチのコピーをプレゼントしたりしていました。
私の仕事は、フレア望遠鏡の前に立って、一般の人から質問されたら答えることと、黒点スケッチのコピーを印刷することでした。
一番忙しかったのが、黒点スケッチの印刷。
無料でもらえるとあれば、みんな集まってきて大繁盛。
行列ができるほどでした。

自分の生年月日を言ってもらい、その日に観測されていれば印刷をしていたのですが、印刷されてでてきたものを見て、黒点の数が多いとみんな大喜び。
黒点が全く描かれていないと、残念そうにしていました。
そりゃあね、黒点を長い間見ている私だって、黒点の数が多い方がおもしろいと思う。

ある人の誕生日の黒点スケッチを印刷してあげたら、太陽一面に無数の複雑な構造を持った黒点群の固まりばかりが描かれていた。
私が、 

うわー、すごい多いですねぇ!

と言うと、その人は、

黒点の数が多いと何かいいことがあるんですか?

とクールに言われた。

・・・・

どうなんだろう。。。
悩んだ。
太陽物理屋としては、複雑な構造をもった黒点群があると大きなフレアが起こりやすくなるから研究対象としてはもってこいなのだが、果たして一般の人々にとって黒点数が多いといいことでもあるのだろうか。

私は、黒点の数が多い年は暖かい気候になりやすいですよー、だなんて嘘だか本当だか適当なことを言ってスルーした。

占星術とは生まれたときの惑星の位置から占いをするが、はてさて、黒点占いだなんてあるのだろうか。
惑星の位置なんかよりも、はるかに太陽活動の方が人間社会に影響を及ぼすこと大だから、黒点占いなんてものもあってもいいんじゃないか?
なーんて、言ったら占星術を真剣にやっている人に怒られてしまうかもしれないな。


ちなみに、人が少なくなったときにこっそりと自分の誕生日を印刷してみようと思って検索したら、その日は観測がありませんでした。
ちぇっ。