夏季休暇にあたり

寮生諸君に告ぐ


昨日、本年度前期定期試験が終了し、本寮は夏季閉寮期間に入った。

例年、夏季休暇前の帰省時には、寮生全員寮監室を訪れて寮監に帰省の挨拶をし、同部屋二人のうち、後に出る方の者は寮監が行う各部屋の戸締まり等の点検に立ち会うことになっている。本年度は寮監が帰省が集中する二日間に多忙で寮に不在であったため、やむをえず寮監室への挨拶は不要とし、寮生諸君を信頼して寮生退寮後に寮監が各室の点検をすることにしたが、結果的にこれが休暇前に締まりのない状況を作る原因となった。

授業終了日（７月２５日）に帰省が始まり、試験終了日（７月３１日）に閉寮となったわけだが、この間、寮監が寮生退室後に順次各部屋の点検をしたところ、各部屋とも荷物の整頓はなされていたが、施錠をしていなかった部屋が３、エアコンを切っていなかった部屋が空き部屋も含め５もあった。エアコンを切っていない部屋は上級生の部屋が大半だが、１年生の部屋も一部屋あった。エアコンを切らなかった者は、実家でも同様のことをしており、家族もそれを咎めないものか。

また、授業終了後の試験期間中は、今回、残留する寮生数が極端に少なかったため、休日扱いとしたが、この間にフラフラと遊び呆けて寮則違反を犯す者が出たので寮監が厳正に処分した。

帰省にあたり、毎回、寮生には班毎の帰省届を提出せしめ、退出の日時を明確にさせているが、今回は、帰省挨拶、寮生立ち会いによる部屋点検を省略したせいか、届け出た日時を無視して残留したり、一旦退出したにも関わらず、数日後に寮監に無断で戻って来るものが複数（上級生４名、１年生２名）出た。寮監は提出された届を元に、その日の清掃や浴槽の湯入れの有無、当番仕事の多寡などを決めているので、届けた内容を変更する場合は、必ずあらためて寮監に報告のこと。夏休みにつき、小旅行などのために一旦寮を出て、閉寮日までに旅行を終えて戻って来るような場合もあるかと思われるが、その旨もあらかじめ届に明記すべし。個々人の休暇の使い方にまで寮監は干渉しない。

以上のようなことを踏まえ、ゆるがせになっている点を見直し、後期以降の寮生活を組み立て直して必要があると本職は考えている。

夏季休暇中は、寮生皆、酷暑の中、師寮寺棚経等の檀務に励むことと思うが、健康に充分留意し、また、学生の時期にしか経験できない限られた貴重な長い休みの期間を無為に過ごさず、諸君なりに充実したものとしてもらいたい。休暇期間中の諸君の健康と安寧を切に祈る。

以上