私は学生時代から漢詩の鑑賞が好きで、最近ではNHKの「漢詩紀行」、「新漢詩紀行」のテキストやDVDボックスを購入するなどして、いにしえの詩人の作品を楽しんでいましたが、昨年、一念発起して、半年のコースの漢詩の通信教育を受講し、大変遅まきながらも自分で漢詩を作り始めました。
この度、大変僭越ながら、当たって砕けろの精神で、大本山永平寺傘松会発行の月刊誌「傘松」の詩偈(漢詩)の投稿欄「白雲集」に、「寮生を送る」と題した拙作を投稿したところ、今月号の傘松に取り上げて頂けましたので、平仄を整えただけの駄作ですが、恥を忍んでご披露致します。
送寮生
修竹更伸天地春
學窓辞去眼光新
如今送別人間事
早暁叢林無一塵
(読み下し)
寮生を送る
修竹更に伸びる天地の春
學窓を辞去し眼光新たなり
如今の送別 人間の事
早暁の叢林 一塵なし
(拙訳)
成長した竹が更に伸びる春が来た
大学を卒業する君は、やる気に満ちている
さあ、今、俗世間に別れを告げなさい
清浄な修行道場には一つの塵もないぞ