猟師の高齢化による人手不足の昨今
猟友会のベテランさん達も後継者を育てることが焦眉の急とあって
狩猟シーズン前に罠のかけ方を伝授してくれました
鹿や猪の生息地探し
【ヌタ場(身体についたダニを落とすため泥浴びをする場所)にある足跡から
猪か鹿か、大きさを推察します】
【ヌタ場を出た後で身体を擦りつけた跡からも大きさを推測】
【木の幹につけられた角や牙を研いだ跡も重要な手がかり】
獣道と足跡から猪と鹿の違い
登りと下りの違い
前足を置く位置
(罠が後ろ足にかかると肉離れをおこして食べられなくなるため
前足を置く位置に仕掛けます)
罠のしかけ方
〔くくり罠は長年の経験から完成されたもののため門外不出で、ここではお見せできませんが〕
見回り方
【獲物がかかっていた時のために猟銃を持参します】
獲物がかかった時の対処
銃の狙い方(地形&獲物との位置関係)
狩猟用の弾を準備して
【右から鳥撃ち用散弾、大型獣止め刺し用スラッグ弾、射撃練習用散弾】
罠にかかった獲物の止め刺し
血抜き
解体
等々
〔ブロガーとしては、罠にかかった獲物や止め刺しの様子も載せたいところですが
やはり生き物の命を奪うわけで、私にはできないことを悟りました〕
〔興奮して毛を逆立てて逆襲しようとする猪と違って、
鹿は悲しく鳴くので逃がしてやりたくなってしますのですが
罠で傷ついた脚のまま自然界の中で生き延びてゆくのは不可能だろうと
早く安楽死させてやろうとの気持ちで引き金をひいています。〕
〔それから、農被害は最近では猪より鹿の方が深刻らしく
増えすぎてしまった鹿を駆除するのも猟師の大切な役目なんです〕
当初はこれまで山歩きをしている時とは
全く違う視点での観察に驚かされていたのですが
【これは猪が地中のミミズや虫を食べるために掘り起こされた田圃】
〔こうして道端や田圃に掘り返されている跡が新しければ
その地域に生息しているのがわかるので経路の獣道を探します〕
そんなこんなで
いつの間にやらすっかり猟師の習性が身についてしまい
”鹿を追う者は山を見ず”状態(笑)
ただ、豚熱の影響で激減してしまった影響もあって
今年はベテランさん達でも猪の収穫はほとんどゼロ
鹿や鳥はそこそこ獲れるのですが
【11月15日の狩猟解禁日から1月の間に 鹿3頭、山鳥1羽を収穫】
くくり罠だけじゃなく
檻もトリガーをセットして
餌も米糠だけじゃなく
さつまいも、栗、酒粕と酒など
猪が好きなものを撒いているのですが
待望の猪は、銃の使えない地域では檻だらけとなっているため
すっかり学習してしまったようで全く入らず
猪をおびき寄せるために、檻のまわりに大好物の鹿肉を撒いて
トレイルカメラを設置して様子を覗ったみると
狐とタヌキ、猫ばかり
それならばと銃が使えないので
できるだけしたくなかった”くくり罠”も仕掛け
現在、様子を覗っているところです。
解禁日直後に、猟友会のベテランさんが獲った猪肉を
5キロほどお裾分けしてただいたので
これはと期待してミートスライサーまで購入したのですが
まあ、もしこのまま年明けまで猪が獲れなかったら
鴨狙いに
さて、猟期内に猪を獲るとこができるでしょうか
また経過報告させていただきますね