ZENJIN

  「いのち」を輝かそう!

ラブリーボーン

2011-01-31 | シネマdeダキニ
私の名前はサーモン。お魚みたいな名前でしょ。人は死んだらどうなるの?というよりも愛する家族が死んだとき、取り残された家族はどうなるの?それを死んだ本人の視点から描くという斬新な映画。しかも監督はロードオブザリングのピーター・ジャクソン、制作総指揮にスピルバーグというワクワクのゴウジャスなスタッフ。美しい映像に見とれてしまう。死後の世界の美しさ、でも後を振り返ると、過去や憎しみに執着してると・・・・ . . . 本文を読む

ルワンダの涙

2011-01-30 | シネマdeダキニ
ルワンダの悲惨な歴史の中でも、残虐な事実を具体的に表現した作品。クリストファー神父の捉えるルワンダの現実と、青年協力隊の教師ジョー・コナーが見るルワンダが交錯する。それぞれの思い、視点が描かれていて面白い。ツチとフツの争いは壮絶だ。この史実を淡々と見せられて、その凄まじさと、どうして?人間は動物以下なの?なぜここまで?様々な問いが私たち平和な国に暮らす者の心臓をえぐる。ホテルルワンダ、輝く夜明けに . . . 本文を読む

イン・マイ・カントリー

2011-01-28 | シネマdeダキニ
地球の反対側。南アフリカ。アパルトヘイト。我々の日常からそう遠くもない頃に起った歴史に残る残虐な大量殺人。不条理な身内の惨殺やレイプ、あるいは自分が受けたカラダとこころの深い傷。癒せるすべもないこの悲劇に、終止符を打つべく始まった『真実和解委員会』という政策。自らが長い屈辱の投獄生活に耐えたネルソンマンデラによるもので、民族和解を目指した。罪を許し場合によっては無罪になるかもしれない恩赦という条件 . . . 本文を読む

セントアンナの奇跡

2011-01-27 | シネマdeダキニ
戦争でいう闘うとは、殺しあうことであるのだろうが、むやみな殺戮を繰り返さなくとも、ひっそり息を潜めて愛する者、か弱き者を守ることも戦士の勇氣である。どんな闘いにも情け、礼節、慈悲がなくてはならいない。アートマラクシャ、魂のプロテクトとは、どのような逆境、不条理の中でも氣高い魂の輝きを忘れてはならない。日々の現実、企業戦士も霊性を生きていくことがこれからの時代の鍵だろうか。カードメッセージ《61番サ . . . 本文を読む

ペイ・フォワード

2011-01-26 | シネマdeダキニ
閉じたハートをスーッと開くのは、子どもの純粋さなのかもしれない。そこには大人の理屈やエゴも歯が立たないシンプルな真理があるのかもしれない。トレバーがチャレンジしたことは、大人たちの凍てついた心を溶かし、社会に大きな愛を投げかけた。愛の反対は無関心。関わることこそ人間なのだから。電車で席を譲る、横断歩道で老人の手を引く、書店の高い位置にある本を取ってあげる、落ちている缶を拾ってゴミ箱に入れる。こんな . . . 本文を読む

きみに読む物語

2011-01-25 | シネマdeダキニ
きみよむも純愛の映画と見るか、成熟の慈愛と見るか、忘却のマーヤと見るか。いろんな立場でみることができるストーリーなんだな。認知症の家族への接し方の学びにもなる。潜在下に潜ってしまった思い出は、ある人には辛く、ある人には消してしまいたいことと、それぞれ。無理に忘れるのか、自然に忘却の彼方へと去ってしまったことが幸いなのか。カードメッセージ《23番マーヤ》この現実世界は実は幻想かもしれない《29番セル . . . 本文を読む

ココ・シャネル

2011-01-21 | シネマdeダキニ
自分の才能を信じてどこまでも突き進む。好きなコトなら絶対にできる。そういう意志の強さを見事に再現した映画が「ココ・シャネル」。ファッションブランドのシャネルの自伝物語。時代遅れという周りの危機感をも、確固たる自信と、創造力で打ち砕き、見事返り咲いてみせるしたたかさも素晴らしい。もちろん、すべてが順調に運んできたわけではなく、波乱万丈、紆余曲折を繰り返してきた中で、腕を磨き感性を研ぎ澄ませてきたこと . . . 本文を読む

扉をたたく人

2011-01-18 | シネマdeダキニ
人は悲しみを背負うと心を閉ざす。それが孤独を生み、さらに深い洞窟へと入っていく。天の岩戸である。天照大神(アマテラス)が天の岩戸に入ってしまい世界が光を失い闇となったので、困った他の神たちは相談し合い、アマテラスをひっぱり出すため岩戸の外でお祭り騒ぎを始めた。ちなみに、アマテラスを呼び出すきっかけとなったのは、アマノウズメという女神がヘンな踊りをしてみんなを笑わせたからなのだが、不審に思ったアマテ . . . 本文を読む

ザ・ウォーカー

2011-01-15 | シネマdeダキニ
モノトーン、セピア調の映像が崩壊後の世界の臨場感を高めている。全てが破壊、焼き尽くされた中で一冊だけ残った重要な本よいう設定だが、な~んとなく、ああ、あの本ねということが想像できてしまうが、その結末着けのせっていがちょっぴりどんでん返しかも。かつて衝撃をうけたメルギブソンのマッドマックスを髣髴とさせるが映像はかなり洗練されているかなぁ。この本が何であるかを要ったらネタばらしになるので、それには触れ . . . 本文を読む

ライアーライアー

2011-01-10 | シネマdeダキニ
イエスマンを見たならこちらも見逃せない。ジムキャリーがたっぷり笑わせてくれる。しかも、しっかりと人生の大切なポイントを伝授してくれる作品だ。ライアーライアーは、嘘つきの代名詞として弁護士がモデルになるが、これも時代のブラックユーモアだけど笑えない事実だ。無実で苦しむ人もいれば、ウソの上手い弁護士を雇えれば、有罪も無罪になってしまう。地獄の沙汰も金(うそ)次第だ。世渡り上手、口八丁の弁護士も、息子の . . . 本文を読む

イエスマン

2011-01-09 | シネマdeダキニ
ジム・キャリーの天才ぶりがバリバリの作品だ。とにかく楽しいおおいに笑ってスッキリ。でも深いメッセージがこめられていて、ヒューマンドラマの色合いもこゆい。人生全てをNOと拒否していたハートを閉じている男は、冗談ではなくまさにリアルタイムな現代の都会の殺伐とした情景ではないだろうか。人とつながるめんどくささが、ハートを閉じてしまう。では、ハートを開くためにはどうしたらいいのだろうか?そうだ、これから自 . . . 本文を読む

ウォータームーン

2011-01-01 | シネマdeダキニ
「生きて生きて生きまくれ。俺の命は、生きるためにながれている。」そんなキャッチフレーズに引か見てしまった長渕剛が原案・音楽監督・主演と一人三役をつとめる異質の映画だ。監督は「必殺!III 裏か表か」の工藤栄一、撮影監督は「キッチン」の仙元誠三がそれぞれ担当。人の世は、天国と地獄のはざまなり。生きるは苦しいが、死ぬは愚の骨頂なり。と続く謎の禅僧の生きざまを描く作品である。全体の出来がどうとかこうとか . . . 本文を読む