地球が宇宙の中心で、その周りを星々が回っているという天動説が常識である世の中に、壮大な宇宙へのロマンと探究心を掻き立てられるヒュパティアという美しき女性天文学者がいた。哲学や科学、様々な学問を学ぶ場がアレクサンドリアであった。学者であり哲学者である彼女の真理への純粋な学びを阻むものがあった。それは宗教、キリスト教という名の血で血を洗う権力闘争であった。汝の敵を愛せよ、ゆるしを、というイエスの真実の . . . 本文を読む
大漁 金子みすず 絵/中島潔
朝焼け小焼だ大漁だ大羽鰮（おおばいわし）の大漁だ。
浜は祭りのようだけど海のなかでは何万の鰮のとむらいするだろう宗教や主義、ヘルシー志向のベジタリアンではなく、「いのち」宿るものを殺して食べたくないという意志を持っているなら今さらなこと。金子みすずのこの詩は、魚は生き物であって、この地球で私たちとともに呼吸し、いのちの営みをする仲間であると思い出させる。食物連鎖と . . . 本文を読む
9、それは神の数字。聖なるナンバーが、この映画を見てみたい氣持ちにさせる。目覚めると、世界は終わっていた。というキャッチとティムバートン制作指揮ということを聞けば、怪しさが漂ってくる。謎の9体の人形は、一なるものが多となったのであった。なぜ、僕は生まれてきたんだろうか？9の疑問に答えるその理由がやがて冒険とともに解き明かされていく。仲間を助けるために困難な状況に挑む、それが「いのち」をつかって生き . . . 本文を読む
お前のドリルで天を突け！「バッキャロー！シモン！自分を信じるな！」「俺を信じろ！お前を信じる俺を信じろ！」よくわけのわからんフレーズ、だが心震わせられるカミナの言葉だ。圧倒されるパワーと気迫の奇想天外なカミナ兄貴だがシモンは信頼している。自己嫌悪のカタマリのようなシモンに、自分じゃなく信じているものを信じろとうながす言葉は、我々に通ずる啓示なのかもしれない。自分の限界を感じたとき、自身の能力ではな . . . 本文を読む
200年の時を越え、世界中で歌い継がれる名曲「アメイジング・グレイス」の知られざる誕生秘話の事実に基づく感動の人間ドラマ。奴隷制度廃止に生涯を捧げた若き政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの苦悩と友情、愛を描いた作品だ。あの名曲アメイジング・グレイスといえば、黒人の悲哀歌、ゴズペルのイメージが強かった。特にアメリカを連想するのだが、舞台はロンドン。大英帝国の逸話だったんだね。あらためて勉強になりま . . . 本文を読む
今年のマハーシヴァラートリーは3月2日から3日の明け方にかけて夜通し祈りとバジャンが捧げられた。インドで世界中で盛大に行われるシヴァ神を讃えるお祭りである。浄化と再生の神シヴァ神に捧げられ、すべてを清め、カルマを焼き尽くす。新たに輝く自分へと再生させるために。夜を徹してマントラやバジャンを歌い続ける。ガーヤトリーマントラと最強マントラ「ルッドラム」もこの時とばかりに空間を聖なる波動で震わす。三界（ . . . 本文を読む