ZENJIN

  「いのち」を輝かそう!

コンタクト

2011-02-06 | シネマdeダキニ

CQ、CQ、こちらW9GFO応答願います。アマチュア無線の通信会話から物語りは始まる。電波という目には見えないが、音(耳)を通じて、見知らぬ地の見知らぬ人とコミュニケーションをとるというロマンにより、インターネット全盛のいまもなおアマチュア無線が熱狂的なファンのこころをつかんでいる。

この目には見えないけれど確かにあるものを探究すことを描いたのがコンタクト。カールセーガンのベストセラー作品を映画化したものだ。カールセーガンと言えば科学者でありつつも宇宙に地球以外にも生命体があることを信じ研究していたことでも知られ、コンタクトはコスモスペース(宇宙)マニアならずとも深く印象に刻まれる作品だ。

SETI(地球外文明探索)という研究部門で電波望遠鏡を使って、音を通して生命体の探究を続けるDr.エリナー・エリー・アロウェイという女性の科学者。少女時代からアマチュア無線で空間を声で駆け巡っていた彼女は、SETIという途方もない研究に没頭し人生のすべてをかけている。その探究心に火を付けたのは、父のおおらかな愛と言葉。「パパ?よその星にも人はいるの?」という少女の問いかけに「分からない。でも、もし地球人しかいなかったら、宇宙(スペース)がもったいない。」という父の答え。そのスペースがもったいないというキーワードが彼女の人生を決めていく。

信念で決めたことは絶対にあきらめない。人から変なやつだと思われようが、あきらめない。結果をだすことに縛られるのではなく、ただ探究を続ける。ただ待ち続ける。観測を終えて帰宅した彼女が星座マップのひとつの星にピンを刺して言った「ひとつ修了。残り数十億。」この言葉に情熱が集約されている。

カードメッセージ《9番ウェイスルー》その宇宙、創造の鍵はあなたが握っている
《0番ジョーカー》すべてがあなたから。あなた次第である
《2番イシス》神は全てを表さない。ほんの少しのきっかけをチャンスと氣付けるか
《3番スカーレットウーマン》待つことは愛である。待つとは、たとえ変わらなくとも愛せるということ
《51番ディープエンド》探究あるのみ。全身全霊で飛び込んだ時、何かが動く
《19番フェニックス》七転び八起き。いや何度でも再生する。再生こそいのちの輝き



コンタクト
監督:ロバート・ゼメキス 
製作総指揮:ジョーン・ブラッドショウ 、リンダ・オブスト
原作:カール・セーガン 
脚本:マイケル・ゴールデンバーグ 、ジェームズ・V・ハート
解説:地球外知的生命体と人類の接触を描いたカール・セーガンのベストセラーを映画化。地球外知的生命体の存在を研究している天文学者エリーは、ある夜、未知の電波をキャッチする。それはヴェガ星からのものであり、地球上の映像と謎の設計図が納められていることが判明。それはヴェガ星への輸送機関であった。急ピッチで基地が建造されるが、エリーはパイロットの選考から洩れてしまう。だがテロリストによってヴェガへの発進基地は無残にも破壊されてしまう……。



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