寂しそうなおばあちゃんのお弁当屋さん

　お昼になると会社のそばに、お弁当を売りに来る人たちがどこからともなくやってくるんですけど、その中で一人、しょぼーんと、とてもさびしそうに立っている、いや、たたずんでいるおばあちゃんのお弁当屋さんがあるんですよ。

　あれは反則ですよ。

　なんか前を素通りしてどこかの店に食べにいくとなぜか非常に罪悪感にさいなまれちゃうじゃないですか。で、食べたあと会社に戻るときにまた前を通って、お弁当が結構売れ残っているのを見ると、また心のそこから罪悪感が……。

　あれは戦略なんだろうか。だったらすごい。