いぐねが

秋田好きが綴る秋田旅行記。他秋田のお役立ちメモや鉄道、お酒、お食事処、お宿、イベント情報も。秋田まみれ。

ドキッ☆田んぼだらけの農家民宿~農家民宿宝物殿ツアー(違)

2011年08月29日 | 秋田旅行、秋田のお宿
また間が空きましたが農家民宿体験ツアー続きです。
長いよ。言っておくが←今更

mission2 里の灯のオーナーさん(とお父さん)と仲良くなれ!

駅から車で5分のところにそびえ立つは農家民宿「里の灯」の佐藤さんのおうち。
民宿の形態は様々だろうけど、佐藤さんのお宅はお部屋を一部お借りして過ごします。
一週間前にお世話になった「ファームinn緑の風」さんはおうち一件まるまる貸し切り状態。
今回は農家の方々の生活に密着したかったので、ここの民宿はまさに私の願いかなったり!!
アットホームなおつきあいを望まれる方にはもってこいです。おすすめ。
あ、ファームinn緑の風さんもすてきな民宿ですのでおすすめ。
民宿経営しているお母さんたちは大変だろうな。

先ほど「そびえ立つ」と言いましたが、東京のこじんまりとしたおうちに住んでいる自分にとって佐藤さんのおうちはでかかったです。
緑の屋根が光っておいででした(後から伺いましたが、屋根はお父さんが塗り直したらしい。農家のお父さんエキスパート)
大木も育っておいででした。
なんかありとあらゆるものがそびえたっておいででした。
「こげな立派な豪邸に住んでいいんだべが…場違いでねべが…」などと大変恐縮しました。
おうちにお邪魔すると…窓でかっ!部屋広!!
廊下の木のぬくもりと畳の感触がたまらんです。
うーん、いいにおい。
窓から拭く風にもにおいがあります。豊かな風です。
お母さんに立派なお座敷に通されて更に部屋広!!
うわなんかキジとか鳥の剥製飾ってあるし!!
あのふすま…絵が描かれてねえべか?!
おお、奥に見えるのはアイヌの夫婦木彫り?!あ、木彫りの鮭くってる熊もいる!!
そしてその隣には何故かシーサーが仲良く二匹おいでなすって…あ、あれ魚拓じゃないか?!
ピンクの珊瑚も飾ってある…。

なんか…ここのおうちは…私の目から見れば全て宝物庫だな。
全てが貴重なお宝ぞ!!
当然眺めるだけです。触らないよ。


ここで問題。
当然のことながら畳のお部屋なのでいすはなく…足の骨がまがってる自分は膝が折れません。
お行儀悪いのはよろしくないのですが、悪化してはいかんので仕方ないのでお母さんに足が悪い旨を伝えると「気にしないでいいから。無理はよくない」と言ってくれました。
優しい。
後からお父さんがやってきました。
ご挨拶と一緒に足が折れなくてすいませんと言うと「ここでそんなの気にする人は誰もいないよ」と笑ってくれました。優しい。
ここではなんもきにせんでいいんだなあ。
優しい農家のおうちを選んでよかった。

お父さんを交えて今回の農家民宿の説明を受けます。
「ツイッターすれば農家民宿に泊まれる!」と何か勘違いも甚だしく参加したので(ひでえ)説明を受け「あ、そうだったんだ」と知ることも多く。
基本ゲームプレイする時も説明書は読まないタイプの人間です。
説明が終わるとお母さんが
「どうして農家民宿に参加したいと思ったの?」
と聞かれました。
自分は普通に
「生活の根底たる【食】の事を消費者はあまりにも知らなすぎる。特に野菜は日本人が長い歴史の中で欠かさず食してきたにも関わらず、どのように育てられているのかを目の当たりにしたことがない。昨今の外国からの輸入野菜の増加が著しくなるにつれ、形ばかりの紛い物野菜が増える。栄養がたくさんつまった野菜はいったいどうしてしまったのか。農業今何が起こっているのか。それをこの目で確かめに来た」
と言いました。
お父さんお母さんが「うんうん」とうなずく中、
「…というのは建前で、本当はとれたての野菜を食べにきました」
とちゃんと落とすところは落としました。
お父さんお母さんに笑われました。
すいません、目的はそこにあった。
「私たちはきてくれた人たちに家でとれた野菜を食べてもらうのがうれしい」
とお父さんがおっしゃいました。
もう、腹の許す限りがつがつ食べちゃうよ!
むしろ野菜だけで十分だから!!生でがりっと!よろしくおねがいします!

…なんて厚かましいことはいいませんでした。
あやうく喉から出かけましたが。
「先日室長さん(民宿モニターツアーを考えた方)がきてね、あなたの事を農家のことを考えてくれる人だって教えてくれたよ」
あや、んだしたか!
農家というか…いや自分のことしか考えてませんが!!
室長さんはかいかぶりすぎだぁ。
でも、自分の体のことを考えるということは自然と農家の事を考える事に繋がるわけで、結局自分の事はすべてにつながるんだなあと感じた次第。

「それから」
お母さんがぽつり
「東京の人だけど、言葉大丈夫?
意味を瞬時に理解した自分は
「なんもなんも問題ねえづ。秋田弁さべらねば秋田人でねべ。いっぺさべってけれ!
と、東京弁めんどくさかったので秋田まるだしでくっちゃべりました。
お父さんが
「そりゃよかった。東京だとこっちが何しゃべってんのかわからないらしいからなあ」
まがへれ!生粋の秋田県民だぎゃ!←変なもん混ざってる


こうして、秋田弁を通じてお近づきになれたところで早速農作業をさせてもらおうと願い出ると
「じゃあ、足に無理のないようにお願いしようかな…でも草むしりしかないよ?」
寧ろ草むしりから始めさせてくださいお願いします!!
いきなりトラクター動かせとか無理だから!!←誰もそんだらことさせないし第一やらせない
「それじゃあ草むしりにしようか」
よいしょとお母さんが立ち上がり、おっしゃ頑張っべや!と自分も立ち上がると

お母さん、お布団を用意し始めた。
なして!!

「昼寝しないと午後に力がでないんだ。それじゃ」

そう言い残すとお母さんは奥の部屋へ消えて行き…




…ん?あれ?

この布団は…私のか?




家の中うろつくわけにもいかんので、仕方なく横になり…

うぉおお!!!ツイッター忘れてらった!!!
あやー!!前回の呟きから1時間30分経ってるでねが!!!すがだね!!


農作業、無事にできるだろうかという心配よりも、農作業に夢中でツイート忘れるんでねべか…という不安の方が勝っていた。
私がもう一人いてくれたらなあ…←何の為のモニターツアーだ
次は仲間を連れてこよう。

秋の空気が混ざり始めた風を受けながら、やわらかい布団に横たわるのでしたぐう。