いぐねが

秋田好きが綴る秋田旅行記。他秋田のお役立ちメモや鉄道、お酒、お食事処、お宿、イベント情報も。秋田まみれ。

ドキッ☆田んぼだらけの農家民宿~悟空と仙豆(違)

2011年08月31日 | 秋田旅行、秋田のお宿
アマゾンでみそ汁やごはんがあたたかいまま食べられるというお弁当箱を買い、里の灯さんが送ってくれたおみそでみそ汁作ってあきたこまち炊いて毎日もっていってます。
もちろんおかずは里の灯さんのなす。
先週送って頂いたダンボールの2/3はたいらげました。
現在ナス天国です。
ナスあまり好きでない自分がナスを食べられるようになったという奇跡。
でもナスばっかかまってると他のやさいがあめてくるので早く食べるに越した事はありません。

今日も元気に農家民宿体験ツアー紀行です←毎度毎度タイトル変わる
今回のタイトルがバードスタジオから何か言われそうな仕様ですが気にしない←バードスタジオもお前に構ってられるほど暇じゃない

あ、亀Tシャツは妹のどりるのおさがりです。というか盗んできましたinどりるたんす←おさがりといいはる



mission3 畑に蔓延る草をむしり取れ!

先週はむしむし蒸し暑かったのですが、この日はなんて過ごしやすい気温なのでしょう。
風はそよぐしお日様もほどよく雲をまとっていらっしゃる。

昼寝も終わって田んぼへ出たお母さんと自分。
よっしゃがんばっべ!お母さんから長靴と手袋をかりました。
長靴はビッグサイズでした。
さすが農家!全てにおいてビッグだぜ!←偏見
手袋長靴麦わらタオル、そして亀T
気分は「農作業をする悟空」です。
悟空じゃねえべクリリンだべ、という声が聞こえてきそうだけど気にしない←寧ろヤムチャ←というかどうでもいい

お母さんが納屋で道具を用意している間、お父さんとお話をしました。
「これから草むしりをします」
「どっからどうみても農家の人だな」
おほめにあずかり光栄なり!
「来年までに骨治してまたきます。稲刈りの時にでも」
「頼もしいなあ」
「あ、そうだ。お父さん、お座敷の奥の部屋にあったキジの剥製は贈り物ですか?」
「ああ、ありゃ前に飼ってたキジだ」
あや、お父さんのキジか。
寿命きたから剥製にしたんだべが。
「育ててみたっけあんまりにもきかねえから剥製にしたんだ」
お父さん怖!!!
しかし一度人里でぬくぬく育ったキジならば人様さ悪さをするかもわからんからな。
仕方ねえのかもしれね。
「結局野生は野生だったっちゅーことだな」
んだな。
野生は人に服従しねえからな。
そこからキジを剥製にするまでの経緯を教えてもらったのですが…いろいろぶったまげました。
お父さんそんな笑いながらする話でねえびょん!!
でも不思議とこちらまで笑ってしまうお父さんの話。
とりあえずお父さんから聞いて分かった事は、野生の生命力は半端ないという事とキジは可愛くないという事だった。

お母さんの準備が整ったので金魚の糞の如く畑へついていきました。
そこで目にした光景は
「おかあさん、葉っぱが虫さ食われてます!」
「あーこりゃモンシロチョウの仕業だ。キャベツ畑がいつもいつもやられてるんだ。ひらひら飛んでかわいいとか言われてるけど、私にとっては全然かわいくもなんともない!」
お母さんはいつも手で青虫駆除をしているらしい。
まるで高価なお茶葉の虫取りを日夜休まずとってる中国の山奥の娘さんたちのようだ(本当の中国茶は決して農薬は使わず手で虫をとる)
おかあさん、一つ一つの仕事を丁寧にやっています。
それでもモンシロチョウがたくさん卵をうんでかわいそうなキャベツが後を絶たないそうな。
それだけおいしいキャベツなのだろうけど、お母さんの苦労を思うとあまりキャベツにがっつかないでほしいです。


「これがナス畑。たくさん花っこついてるでしょう」
「あやほんとだ!めんけ花っこだなや!」
「こっちがすいかの花」
「黄色い!
黄色だとはしらねがったづ…。
「こっちはメロン。新種のメロンらしい」
メロンも黄色い花…形も同じ。
「おかあさん、どっちがどっちだかわからねど…
「…」

しばし沈黙する二人。
「私もわからない」
「わからねえなあ…」

「ほら、こっちはきゅうりの花」
「また黄色い!」
「だなあ」
「おかあさん、どれがどれだかわからねど…
「…」

再び沈黙する二人。
「長年農家やってきたけど…こんなふうに花を見たことなかったなあ…」
「私はカルチャーショックだづ」

お次はトマト畑。
「こっちがトマト。食べたいの穫って」
「でもお母さん、トマト青いづ」
「ちょっと赤いくらいがちょうどいいよ。納屋にいれておくと勝手に熟してくれるから」
「生きてるからにょきにょきのびるんだづな」
「そうそう。」
なんて生命力にあふれたトマトだろう。
切り離されてもまだ生きている野菜。
スーパーの野菜は成長が止まり朽ちるだけなのに。
成長している野菜もいるかもしれないけど、残念ながらスーパーでそんな野菜みたことない。
「秋田ってみんなして「なんもない」っていうけど、みんなうそつきですね。こんなに生き物がたくさんいるのに」
「だねえ」
ここの野菜食べて生きてる人たちは幸せだなあ。
畑はお母さんが薬に頼らず一生懸命育ててくれてるから安心できる。
もちろん育てるのはすったけ大変だけど。

「これたべていいよ」
お母さんから一番赤いトマトを頂きました。
やったあ!もぎたて!!
いただきます!
うん!!
「んまい!!」
「こっちも食べてごらん」
こっちは新種のトマトです。ハートの形をしていました。
やったあ!もぎたて!!
いただきます!
うん!!
「まずい!」
思った事は正直に口に出してしまう性分故、うっかり。
「やっぱり新種はだめだね。自分で種を選ばないと」
あまくておいしい、と書かれてあるトマトの種袋に「やっぱりだめだ」とがっかりお母さん。
お母さんもたいしたうまくないと思っていたらしい。
「トマトはトマトの形のままがおいしい」
そのような結論に達しました。

「お母さん、大きなスイカだづ!転がってらった!!」
「これねえ、カラスがつついてすぐダメにしてしまうんだ」
「カラスが?なんてぜいたくなカラスだ!」
「雀とカラスが憎いなあ」
大昔のカラスは人間と友達だったのになあ。
「なんでこんなわるさするようになってしまったんだべが」
「人間の残飯食べるようになってからかなあ」
人間の食べ物の味を覚えてしまったばかりに。
これに関しては一概にカラスを悪者扱いできません。
「最近はこうやってあみを張ってるから大丈夫だけど」
お母さん、大きなすいかを一輪車に乗せました。
「これは晩ご飯に食べよう」
「おお!とれたてすいか!!ごちそう!!」
「私達にとってみればいつもたべているすいかなんだけどねえ」
ぜいたく!!
お母さんが運んでいるすいかはスーパーで2000円級のすいかでした。


一輪車で狭い道を進みます。
一輪車って便利な道具だなあ。
「昔の人は便利な者を考えたもんだなあ」
とお母さんは一輪車を動かしながらつぶやきました。
「昔の人たちの生き方って今以上に合理的でしたよね。周りの環境を変えずに自分を変えていくっていう在り方で」
「そうだねえ。昔の人は本当に賢かった」
いつの間に環境も変えてしまったんだろう、しばらく二人で空を眺めてました。


横道にそれて畑いじりをしていると、おかあさんがいつの間にか枝豆をごっそり収穫。

「うわあ!ビール10杯はのめますね!」←基本酒
「この時期の枝豆がおいしいんだ。」
「甘そう!」
枝豆と自分を携帯で撮影し、友達に送信。
「いいだろう!枝豆だぞ!」
返事がすぐに来ました。

「悟空が仙豆穫ってる!!かなり笑えるし!!」


…………………………

…………………………。

友には…亀T着用で豆を持ってる自分の姿がそのようにしか見えなかったようだ。
なんかバカにされてる気がしたので
「かめはめ派まだ習ってねーし!!」
と送ってやりました。


まだ続くし!!

ドキッ☆田んぼだらけの農家民宿~農家民宿宝物殿ツアー(違)

2011年08月29日 | 秋田旅行、秋田のお宿
また間が空きましたが農家民宿体験ツアー続きです。
長いよ。言っておくが←今更

mission2 里の灯のオーナーさん(とお父さん)と仲良くなれ!

駅から車で5分のところにそびえ立つは農家民宿「里の灯」の佐藤さんのおうち。
民宿の形態は様々だろうけど、佐藤さんのお宅はお部屋を一部お借りして過ごします。
一週間前にお世話になった「ファームinn緑の風」さんはおうち一件まるまる貸し切り状態。
今回は農家の方々の生活に密着したかったので、ここの民宿はまさに私の願いかなったり!!
アットホームなおつきあいを望まれる方にはもってこいです。おすすめ。
あ、ファームinn緑の風さんもすてきな民宿ですのでおすすめ。
民宿経営しているお母さんたちは大変だろうな。

先ほど「そびえ立つ」と言いましたが、東京のこじんまりとしたおうちに住んでいる自分にとって佐藤さんのおうちはでかかったです。
緑の屋根が光っておいででした(後から伺いましたが、屋根はお父さんが塗り直したらしい。農家のお父さんエキスパート)
大木も育っておいででした。
なんかありとあらゆるものがそびえたっておいででした。
「こげな立派な豪邸に住んでいいんだべが…場違いでねべが…」などと大変恐縮しました。
おうちにお邪魔すると…窓でかっ!部屋広!!
廊下の木のぬくもりと畳の感触がたまらんです。
うーん、いいにおい。
窓から拭く風にもにおいがあります。豊かな風です。
お母さんに立派なお座敷に通されて更に部屋広!!
うわなんかキジとか鳥の剥製飾ってあるし!!
あのふすま…絵が描かれてねえべか?!
おお、奥に見えるのはアイヌの夫婦木彫り?!あ、木彫りの鮭くってる熊もいる!!
そしてその隣には何故かシーサーが仲良く二匹おいでなすって…あ、あれ魚拓じゃないか?!
ピンクの珊瑚も飾ってある…。

なんか…ここのおうちは…私の目から見れば全て宝物庫だな。
全てが貴重なお宝ぞ!!
当然眺めるだけです。触らないよ。


ここで問題。
当然のことながら畳のお部屋なのでいすはなく…足の骨がまがってる自分は膝が折れません。
お行儀悪いのはよろしくないのですが、悪化してはいかんので仕方ないのでお母さんに足が悪い旨を伝えると「気にしないでいいから。無理はよくない」と言ってくれました。
優しい。
後からお父さんがやってきました。
ご挨拶と一緒に足が折れなくてすいませんと言うと「ここでそんなの気にする人は誰もいないよ」と笑ってくれました。優しい。
ここではなんもきにせんでいいんだなあ。
優しい農家のおうちを選んでよかった。

お父さんを交えて今回の農家民宿の説明を受けます。
「ツイッターすれば農家民宿に泊まれる!」と何か勘違いも甚だしく参加したので(ひでえ)説明を受け「あ、そうだったんだ」と知ることも多く。
基本ゲームプレイする時も説明書は読まないタイプの人間です。
説明が終わるとお母さんが
「どうして農家民宿に参加したいと思ったの?」
と聞かれました。
自分は普通に
「生活の根底たる【食】の事を消費者はあまりにも知らなすぎる。特に野菜は日本人が長い歴史の中で欠かさず食してきたにも関わらず、どのように育てられているのかを目の当たりにしたことがない。昨今の外国からの輸入野菜の増加が著しくなるにつれ、形ばかりの紛い物野菜が増える。栄養がたくさんつまった野菜はいったいどうしてしまったのか。農業今何が起こっているのか。それをこの目で確かめに来た」
と言いました。
お父さんお母さんが「うんうん」とうなずく中、
「…というのは建前で、本当はとれたての野菜を食べにきました」
とちゃんと落とすところは落としました。
お父さんお母さんに笑われました。
すいません、目的はそこにあった。
「私たちはきてくれた人たちに家でとれた野菜を食べてもらうのがうれしい」
とお父さんがおっしゃいました。
もう、腹の許す限りがつがつ食べちゃうよ!
むしろ野菜だけで十分だから!!生でがりっと!よろしくおねがいします!

…なんて厚かましいことはいいませんでした。
あやうく喉から出かけましたが。
「先日室長さん(民宿モニターツアーを考えた方)がきてね、あなたの事を農家のことを考えてくれる人だって教えてくれたよ」
あや、んだしたか!
農家というか…いや自分のことしか考えてませんが!!
室長さんはかいかぶりすぎだぁ。
でも、自分の体のことを考えるということは自然と農家の事を考える事に繋がるわけで、結局自分の事はすべてにつながるんだなあと感じた次第。

「それから」
お母さんがぽつり
「東京の人だけど、言葉大丈夫?
意味を瞬時に理解した自分は
「なんもなんも問題ねえづ。秋田弁さべらねば秋田人でねべ。いっぺさべってけれ!
と、東京弁めんどくさかったので秋田まるだしでくっちゃべりました。
お父さんが
「そりゃよかった。東京だとこっちが何しゃべってんのかわからないらしいからなあ」
まがへれ!生粋の秋田県民だぎゃ!←変なもん混ざってる


こうして、秋田弁を通じてお近づきになれたところで早速農作業をさせてもらおうと願い出ると
「じゃあ、足に無理のないようにお願いしようかな…でも草むしりしかないよ?」
寧ろ草むしりから始めさせてくださいお願いします!!
いきなりトラクター動かせとか無理だから!!←誰もそんだらことさせないし第一やらせない
「それじゃあ草むしりにしようか」
よいしょとお母さんが立ち上がり、おっしゃ頑張っべや!と自分も立ち上がると

お母さん、お布団を用意し始めた。
なして!!

「昼寝しないと午後に力がでないんだ。それじゃ」

そう言い残すとお母さんは奥の部屋へ消えて行き…




…ん?あれ?

この布団は…私のか?




家の中うろつくわけにもいかんので、仕方なく横になり…

うぉおお!!!ツイッター忘れてらった!!!
あやー!!前回の呟きから1時間30分経ってるでねが!!!すがだね!!


農作業、無事にできるだろうかという心配よりも、農作業に夢中でツイート忘れるんでねべか…という不安の方が勝っていた。
私がもう一人いてくれたらなあ…←何の為のモニターツアーだ
次は仲間を連れてこよう。

秋の空気が混ざり始めた風を受けながら、やわらかい布団に横たわるのでしたぐう。

ドキッ☆田んぼだらけの農家民宿~みちのく列車の旅(内陸線は素敵な列車)

2011年08月26日 | 秋田旅行、秋田のお宿
会社の人に農家民宿モニターツアーのお話をしたところ
「モニターツアーなのによく一人で申し込んでOKしてくれたわねえ」
と…

あ、そうか!!
デザイン室の皆さんゴメーーン!!!自分何か勘違いしてたー!!!←どのように勘違いしたのか


間が空いてしまいましたが「ドキッ☆田んぼだらけの農家民宿~亀Tは黄昏と共に」の続きです。
いつもいつも毎度毎度エブリデイエブリデイ無駄に日記長いんで飽きたらおせんべたべながら軽く流して下さいたのんますほんま。

へば。


mission1 奥羽本線~田沢湖線~秋田縦貫内陸鉄道に乗れ!!

目的地は内陸線「羽後太田駅」。
秋田駅から二時間列車に乗り続けるとたどり着く。
たいていの人は皆「二時間も?!」と嫌な顔するけど、列車大好きなので全然苦痛じゃない。
まずは奥羽本線大曲行きに乗ります。
それにしても、こんなにたくさん人が乗っているというのに誰もTシャツにつっこまねえし→お笑い精神旺盛
もういいや。これは普通のTシャツです→あきらめた

道中美しい田園風景が広がる。
視力回復にもってこいだ。
…思えばこれ全部食べ物なんだよな。
これがなければ人間生きていけないんだよな。
そう考えるとすごい光景だな…全部食べ物…。
天下の台所だ!←それは大阪

これまでいろんなところを列車で走ったけど、他の県では高速道路近くに田んぼがあったり畑があったりで稲穂が排気ガス吸って育ってしまってる光景が広がっていた。
どうしても車を使うとなると田んぼや畑近くにも道路作らなければいけないだろうけど、高速の近くだと稲穂もまっくろになっちまう。
交通の便をとるか、作物の質をとるか。
でも、作物の質なんて分からないひとがたが増えてるから…それは難しいだろうな。

ちなみに田んぼを高速道路にすると地震が起こった時に様々な弊害が生まれます。
地面が緩いからちょっとの地震でもすぐひび割れたり壊れたりして通行できなくなります。
東日本大震災がとてもわかりやすい例です。
本来道路の為に作られた道であればあんなひび割れ方は起こらず道路としての機能を果たせただろうに。
これについては後で農家の方からお話を伺います。

道中素敵な茅葺き屋根のおうちを発見したので失礼ながら撮影。

茅葺き屋根のおうち…修理できる人が数えるほどになってしまった。
もったいない。
茅葺き屋根のおうちはともきち曰く「冬寒く夏涼しい」らしい。

映画「つりキチ三平」の舞台となった一平じいちゃんち。
すばらしい。
秋田の県北にある蛇喰という場所では今もこのような茅葺き屋根のおうちが点在しているけど、茅葺き屋根マスターが少ないため維持するのが大変らしい。
もったいないなあ…

蛇喰にある、既に人がいなくなってしまったおうち。
修理して住んでみたい。
雪大変だろうけど。
これも立派な歴史であり伝統だからなあ…存続は住んでいる人がその価値に気づいて「守っていかねば!」という気持ちを奮い起こす他にないのかなあ。
もしくは私のようなよそ者が技術を習得して存続していくとか←全部自分でやろうとするなという話

蛇喰はこんなに綺麗な川が流れています。
水が住んでいるので川底の石ころも見えます。
ごみも流れておらず、今でも魚が泳いでいます。
下水処理がしっかりされているからだそうで。
もうちょっと山へ入っていくと水が生まれる場所があります。
純粋な水には色がついてるんだよな。
あれは不思議な光景であった。

機会があらば「北の又蛇喰」にも立ち寄ってみてください。
釣り人には格好の釣り場です。
でもごみはちゃんと持ち帰ってな。綺麗な場所だから汚そうという気持ちは失せるけど。


話それた。
あ、そうだ。ツイートしなくては。
このたびの農家民宿モニターツアーの原則としては「リアルに起こってることをツイートする」ということ。
民宿到着してからの方がいいのだろうけど、うっかりツイートわすれそうなのでいまのうちに。
…それよりうっかり変なことつぶやけねえぞ。
普段ろくなツイートしてないからなあ。
「よろしくおねがいします」
これでいいかな。
気がつけば大曲駅。
列車に乗車する学生さんの群れに遭遇
すると、学生さんの一人が
「おい、あれ…」
自分を指さし笑っておる…なんぞ?!
と思ったら、亀Tだったようで。
大曲の学生さんは気がついてくれたようだ。
ありがとう!気がついてくれて!!という気持ちをこめて学生さんたちをガン見すると、学生さんはすごすごとうつむきながら去ってしまいましたとさ。

本当は小さな男の子あたりから「あ!!ごくうだ!」なんていわれたら嬉しいところだけどな→本当にうれしいのかおまえ

大曲からは奥羽本線から田沢湖線に乗り換えます。
電車の中は…おお!!
ボックスシートがある!!
奥羽本線のような絶望的なロングシートじゃない!!
やっぱり旅はボックスっしょーと重い、座ろうとすると

青春きっぷ利用者さんが多数すわっておいでだった。
皆両手にバズーカカメラ持っておった。
ボックスは…満席でした…。
ロングシートに座らざるをえなかった自分。
チキショーーー!!

がっかりしながらも景色はしっかりおさめておこうと、首をひねってカメラ撮影。
あ、そうだツイート→いちいち忘れる
「今大曲駅です」
こんなもんでいいのかなあ?
もっと気の利いた事をかいたほうがいいのかなあ?

なんてことを考えていたらあっという間に角館についちゃったよ。
早いなぁ。
接続がスムーズなので角館でお土産を買う時間もありゃしない。
その方が私を待っている農家民宿さんは助かるんだろうけど。
角館で降りると次はいよいよ秋田内陸縦貫鉄道へ。
内陸線ホームに移動…おお!!

黄色い列車!!
なにこれかわゆい!!
黄色い顔を写真におさめて…よし!!
この時ばかりはテンション高めのツイートしました。わすれねがったづ。
内陸線は一両編成のかわいいあんちくしょうです。
ちなみに急行は二両編成です。窓もビッグで座り心地もなかなか素敵です。
アテンダントさんが社内販売のカートを押してやってきてくれるので地元特産のプリン(地元特産…)を買います。これ鉄則。
尚、私が乗っているのは普通の内陸線なのでアテンダントさんはパンフレットのみ配布してくれます。

アテンダントさん、女性ばかりと思っていたら男性もいたんだね。

車窓からの景色。
たんぼばかりでつまらんとおどは言ってたけど、一面食いもんだらけと見るとおもへと思うんだがな。
それに一見「同じ景色」に見えるかもしれないけど「同じ稲」「同じ色」は決して存在しないわけで。
全てが微妙に違って存在して、このような景色が生まれていると見ればとても貴重だ。
全てが唯一無二で、意味があって存在し合っている。
なんとも深い世界ではないか。
一目みただけで「つまらん」と切り捨てるのはあまりものをよく見てない証拠だと思う。
そういう価値観もあるという事で自分が受け入れる部分なのだろうけどな。

ほらみろ、あの雲の形だって素晴らしいじゃないか。
稲穂や畑の緑と空の青、雲の白が織りなす景色、全て自然が織りなす世界。
本当に素晴らしい。
あ、内陸線はカーテンがあります。←ときめきポインツ

川も流れている。
前日すごいどしゃぶりだったらしく、川は土を含んだ茶色だった。
わが訪れると必ず茶色だ。
それもまた一興。

途中田んぼアートなるものが出現。
「がんばろう」と書いてあったけど、窓の面積がたりなくて(己の写真の技術のせいにしないで窓のせいにした。ひどい)「んばろう」になってますが「がんばろう」です。
これ、どうやって作ったのだろう。

このお菓子買いました。
一週間前の阿仁合駅で。
チーズが入っていておいしかったです。
素朴なお菓子。
阿仁合駅を出て左にJAのお店があるのですが、そこで売店をなさっているお母さんがたいそう優しい方でお茶を振る舞ってくれます。
おいしいのでちょっと立ち寄ってみてください。
軽食もあります。

農薬をまいているおじさん発見。
これをやらないと稲が大変らしい。
ちょっとまく位なら仕方ないとしても、最近の農薬の中には一切のむしもびっき(カエル)の介入も許さないような代物もあるらしい。
人間の体もそうだけど、強すぎる薬は身を滅ぼす。
これからお邪魔する農家さんは農家である事に誇りを持ち、農家が好きだと仰る方々だ。
そこのところのお話も伺いたい。

駅を二つまたいだ先が羽後大田。
とても短い列車の旅。
後ろのドアから外へでると
「無人駅だから後ろから出て下さい」と注意された。
ごめん、しらねがったづ。

せみがないておった。
ちょっと元気がない鳴き声だった。
あー、晴れてよかったなあ。
駅を降りると、ちょうと車が一台到着。
「ああ、間に合った!」
人の良さそうなお母さんがおいでなすった。
この方が佐藤さん。
佐藤由井さん。
農家民宿「里の灯り」を経営なさっているオーナーです。
これから二日間宜しくお願いします!





あ、そうだツイート←すぐ忘れる


まだ続くんしー。


会社に農家のお野菜を持っていった

2011年08月25日 | 秋田のお店5段階評価(超個人的)
里の灯さんのお野菜を会社で配布し、もしみんなが欲しがればもっと頼もう!(有料で)

というもくろみは…残念ながら社内で「私の親戚が農家で…」というおうちが意外と多かったことから流れてしまいました…。
意外と親戚農家多いのな。
そしてどこもを野菜余らせているという事実。
どんだけ野菜捨ててるんだろう。
正しくは「捨てざるをえない」だろうけど。
捨てたくて捨ててるわけじゃない事はわかっている。
それにしても規格外の野菜は売れないというのはおかしな話だ。
うちの近所で売られている野菜は一週間以上も先に刈り取られちゃってるから青くてかたいままだし、特殊な農薬を使っているせいか茎が妙に長かったりしているぞ。
急速な成長は野菜の生態系をも壊しかねん。
それは動物も植物も皆同じ。
もちろん動物の中には人も含まれています。
そんな特殊な薬を使わざるをえないほど逼迫した農業…しかしこの状況を作り上げたのは農家の方々ではない事は分かっている。

……それはさておき。

うーん。
こんなにおいしい野菜…捨てちゃうのか。
生活苦しくて食べられなくて困っているおうちだってあるのになあ。
外国だって…食べ物に困った人たちがいるのになあ。
なんとかそういうご家庭にでも…おすそわけできたら…
自分、食べ物捨てるのは命捨てるようで嫌なので、本当になんとかできるならなんとかしたいです。
私一人が買い占めてなんとかなる問題じゃないしなあ。
試しに駅前で販売してみるか!
…いやだ、あのほこりっぽい駅前にはいられない…←気合い不足



余談ですが
ばあちゃん家からこれから新米が送られてきます。
更に神戸のお友達が野菜を送ってくれるとか。
更に更に、会社で私が野菜の話をしたため「うちのも…」と明日社員さんが野菜をもってきてくれることになりました。
「おいしい野菜が食べたいよー」とわがままぶっこいてた月曜日が懐かしい。
本気で思い描けば手にはいるなんてよくいったもんですが、これは入りすぎだろうと。

まあいいや。
ありがたい事にはかわりない。
というわけて願い叶ったりな自分はおいしいお野菜をなるべく生きているうちにいただきたいので保温機能がついたお弁当箱を買うことにしました。
レンジで温めるのが時間かかっていたお昼もこれですぐにいただけます。
職場でレンジ待たなくていいし、電気の節約にもなります。
さらに、温野菜もおいしくいただけます。
最近の文明の利器はすごいね!
スープやシチューやおつゆももってけるんだからさあ!
稲庭うどんだって夢じゃない!
冬なんかきりたんぽだってもっていけちゃう!←作るのはお前だ
弁当箱、ちょっと高いらしいけど、おいしく野菜をいただくためなら買うさ!
おいしくいただくという事は食べ物に対して敬意をはらうような気がする。
ちゃんとお弁当箱買うことにより作ろうという意欲が沸くというもんです。
よし!がんばっべ!




保温付きお弁当、これの青がよかった。

秋田の「しょっつる」に騙されるな!!

2011年08月24日 | 秋田に物申したり超個人的に評価したり
ありがちな下世話な芸能雑誌の見出しっぽいタイトル狙ってみた。

あれは一年前のこと。
職場の先輩から「おみやげにしょっつる買ってきて」といわれました。
しょっつる…あの生臭いおだし…。
当時自分はしょっつるは生臭いものと思っていました。
そしてそれほど秋田を愛しておりませんでした。

冬にばあちゃんが作ってくれたしょっつる鍋ははたはた特有の生臭みをお酒で消さなければいかんほどでした。
なんで先輩はこんな生臭いもんを食べたがるのかなあ…。
念のため「生臭いのでそのままでは使えませんよ」といって400円のそこらへんに売ってあるしょっつるを渡しました。
次の日、先輩から
「あれ、とてもじゃないけどそのままじゃ無理だね、生臭くて食べられないよ」
と感想を頂きました。
だってしょっつるだもの。そういうもんだ。
そう思い込んでいました。


そして一年がたち、いつの間にか秋田大好き人間になっていた自分。
秋田のいろんなおいしい食べ物飲み物を調べまくって食べまくって、ついに

本物のしょっつるに出会った。
あれは角館の料亭「稲穂」さんで初めてのお昼ご飯を頂いた時のこと。
おいしいお料理に舌鼓をうち、ふとメニューを見れば
白魚茶碗蒸し(秋田名物しょっつるであんかけにしました)」
なるものがありました。
ばあちゃんちで食べた、あの生臭い味が思い出されました。
…他の料理はこんなにおいしいのに…なんでしょっつる使うんだ…。
とがっかり&身構えました。
で、出てきたお料理を一口たべましたところ

…あれ?

ん?あれ?
生臭みがない!!つーか美味い!!
いったい何をつかったんだ?!
どうやって生臭みを消したんだ?!
ご亭主からお話を伺うと、諸井醸造さんのしょっつるを使ったとのこと。
だから全く生臭みもないそうで。
…本物のしょっつるは生臭くないのか?
ご亭主からしょっつるを作るまでの行程を伺い、本物ははたはたの身のみを使用し三年間熟成させたものだと知りました。
これまで食べたしょっつるがたった一年しか熟成されず、はたはたのほねやらなにやらを入れているとは…というか、それが普通のしょっつるだと信じて疑わなかったぞ。

そして昨日。
諸井さんのしょっつるを初めて使ってみました。
よりによって稲庭うどんに。
使い方には「15倍にうすめていろんなものにぶっかけれ」とだけ書いてありました。
15倍とは具体的な。
…お酒とかいれなくてだいじょうぶかな…。
においをかぐと…生臭くない。
若干はかはかしながら稲庭うどんにちょろちょろとかけ、こんぶだしといっしょに頂くと

んまい!!
これが本物のしょっつるか!!

これまでの味を知っている人間にとってはびっくらたまげた味わいだった!
知ってるからこその衝撃。



しかし…逆を言えば、だ。
これ、パッケージにだまされて他県のお客さんが
「秋田のしょっつるうまいんだよなあ」
といって他のしょっつる買っちゃったらどうしよう…。
さぞがっかりだろうなあ。
秋田のおみやげクオリティさがっちまうよ。
しょっつるも、たくさん生産しなければじぇんこにならねから時間短縮した手抜き製品が出回ってしまう。
秋田のクオリティは半端なく高いのに、もったいない!

というわけで、諸井さんのしょっつる買ってけれな!
すったけんめから!!
まわしもんじゃないよ!


あ、コロプラさんのサイトで諸井さんのしょっつるについて詳しく書かれてあったので、きっとコロプラ利用者はおいしいしょっつるにありつけたはずだ。
よかったね!!
行き方も丁寧に詳しく書いてあります。
諸井さんの心意気とか、素敵です。


いつか諸井醸造さんの工場にいってみたいな。
こういう「秋田名産品ツアー」なるものをどなたか結構していただけませんか観光協会さん。
酒蔵ツアーでもいいし。
工場見学とか、楽しいと思うんだけど。
特に男の子は工場好きじゃろう。私も好きだがな。
コカコーラ工場めぐりよりしょっつる工場めぐりしたいです。
秋田のうまいものを小さい頃から叩き込んだ方がいいと思う。
ただでさえ今お料理できなくてコンビニ弁当ばっかり買ってくるおかあさん増えてきてるんだから。
お父さんもお母さんも共働きだから料理する暇なくてスーパーのお総菜とか買ってきたりね、秋田でも徐々にそのような傾向になりつつあるらしい。
秋田県の人たちがきりたんぽやだまこもちの作り方を知らなくなったら大変だ。
しょっつるのおいしさを知らなかったら…自分もしらなかったけど。


ちょっとリッチしょっつるですが、ぜひ食べてみて下さいな!
おみやげにもおすすめします。
これがパッケージ

隣の人形はイメージです。