いぐねが

秋田好きが綴る秋田旅行記。他秋田のお役立ちメモや鉄道、お酒、お食事処、お宿、イベント情報も。秋田まみれ。

秋田の「しょっつる」に騙されるな!!

2011年08月24日 | 秋田に物申したり超個人的に評価したり
ありがちな下世話な芸能雑誌の見出しっぽいタイトル狙ってみた。

あれは一年前のこと。
職場の先輩から「おみやげにしょっつる買ってきて」といわれました。
しょっつる…あの生臭いおだし…。
当時自分はしょっつるは生臭いものと思っていました。
そしてそれほど秋田を愛しておりませんでした。

冬にばあちゃんが作ってくれたしょっつる鍋ははたはた特有の生臭みをお酒で消さなければいかんほどでした。
なんで先輩はこんな生臭いもんを食べたがるのかなあ…。
念のため「生臭いのでそのままでは使えませんよ」といって400円のそこらへんに売ってあるしょっつるを渡しました。
次の日、先輩から
「あれ、とてもじゃないけどそのままじゃ無理だね、生臭くて食べられないよ」
と感想を頂きました。
だってしょっつるだもの。そういうもんだ。
そう思い込んでいました。


そして一年がたち、いつの間にか秋田大好き人間になっていた自分。
秋田のいろんなおいしい食べ物飲み物を調べまくって食べまくって、ついに

本物のしょっつるに出会った。
あれは角館の料亭「稲穂」さんで初めてのお昼ご飯を頂いた時のこと。
おいしいお料理に舌鼓をうち、ふとメニューを見れば
白魚茶碗蒸し(秋田名物しょっつるであんかけにしました)」
なるものがありました。
ばあちゃんちで食べた、あの生臭い味が思い出されました。
…他の料理はこんなにおいしいのに…なんでしょっつる使うんだ…。
とがっかり&身構えました。
で、出てきたお料理を一口たべましたところ

…あれ?

ん?あれ?
生臭みがない!!つーか美味い!!
いったい何をつかったんだ?!
どうやって生臭みを消したんだ?!
ご亭主からお話を伺うと、諸井醸造さんのしょっつるを使ったとのこと。
だから全く生臭みもないそうで。
…本物のしょっつるは生臭くないのか?
ご亭主からしょっつるを作るまでの行程を伺い、本物ははたはたの身のみを使用し三年間熟成させたものだと知りました。
これまで食べたしょっつるがたった一年しか熟成されず、はたはたのほねやらなにやらを入れているとは…というか、それが普通のしょっつるだと信じて疑わなかったぞ。

そして昨日。
諸井さんのしょっつるを初めて使ってみました。
よりによって稲庭うどんに。
使い方には「15倍にうすめていろんなものにぶっかけれ」とだけ書いてありました。
15倍とは具体的な。
…お酒とかいれなくてだいじょうぶかな…。
においをかぐと…生臭くない。
若干はかはかしながら稲庭うどんにちょろちょろとかけ、こんぶだしといっしょに頂くと

んまい!!
これが本物のしょっつるか!!

これまでの味を知っている人間にとってはびっくらたまげた味わいだった!
知ってるからこその衝撃。



しかし…逆を言えば、だ。
これ、パッケージにだまされて他県のお客さんが
「秋田のしょっつるうまいんだよなあ」
といって他のしょっつる買っちゃったらどうしよう…。
さぞがっかりだろうなあ。
秋田のおみやげクオリティさがっちまうよ。
しょっつるも、たくさん生産しなければじぇんこにならねから時間短縮した手抜き製品が出回ってしまう。
秋田のクオリティは半端なく高いのに、もったいない!

というわけで、諸井さんのしょっつる買ってけれな!
すったけんめから!!
まわしもんじゃないよ!


あ、コロプラさんのサイトで諸井さんのしょっつるについて詳しく書かれてあったので、きっとコロプラ利用者はおいしいしょっつるにありつけたはずだ。
よかったね!!
行き方も丁寧に詳しく書いてあります。
諸井さんの心意気とか、素敵です。


いつか諸井醸造さんの工場にいってみたいな。
こういう「秋田名産品ツアー」なるものをどなたか結構していただけませんか観光協会さん。
酒蔵ツアーでもいいし。
工場見学とか、楽しいと思うんだけど。
特に男の子は工場好きじゃろう。私も好きだがな。
コカコーラ工場めぐりよりしょっつる工場めぐりしたいです。
秋田のうまいものを小さい頃から叩き込んだ方がいいと思う。
ただでさえ今お料理できなくてコンビニ弁当ばっかり買ってくるおかあさん増えてきてるんだから。
お父さんもお母さんも共働きだから料理する暇なくてスーパーのお総菜とか買ってきたりね、秋田でも徐々にそのような傾向になりつつあるらしい。
秋田県の人たちがきりたんぽやだまこもちの作り方を知らなくなったら大変だ。
しょっつるのおいしさを知らなかったら…自分もしらなかったけど。


ちょっとリッチしょっつるですが、ぜひ食べてみて下さいな!
おみやげにもおすすめします。
これがパッケージ

隣の人形はイメージです。

秋田竿燈祭に訪れてくれた遠方のお嬢さんに浴衣を

2011年08月04日 | 秋田に物申したり超個人的に評価したり
東京では今年はお祭り自粛してる場所が多いようです。
東北では例年通りです。
えがった。
東北はお祭りにかける情熱はんぱないです。
こんな状況下だから祭やらねば気持ち晴れねし。

先月仙台で開催された東北六魂祭では県外からたくさんのお客さんが来なすったそうで、東北祭りが初体験の方々は「お祭りたのしい!」とか「東北いいとこだな!」とか、えらい気に入ってくれたご様子。
そのせいか、竿燈祭にも遠方からのお客さんがちらほらといらしてます。
土日はどんたらあんばいだべが?
たくさん人が来えばいいな。



祭りといえば浴衣
東京のお祭りでは女の子は必ず浴衣でめかしこみます。
せっかくの祭なんだから浴衣着ねばや!と思う女子は多いです。
さてここで提案。
遠方から来なすったお嬢さんに浴衣を貸し出してさらに着付けをしてあげたらどうだべか?
浴衣の柄は自由に選べて、小物もレンタルできて、希望あればスタイリストさんつけて、化粧室(トイレじゃないよ)もご自由にお使い下さい、そんな提案。
ホテル宿泊プランの中に「浴衣着付けサービス」とか付けたり。
飛行機や新幹線から浴衣持参で行くのは荷物になるし、あらかじめ着込むと新幹線や飛行機の中で汗かいたり着崩れるからなあ。
めんどいから私服でいい、というめんどくさがり女子もいるだろうけど、浴衣姿になれるのは一年に一回きりだしやっぱり可愛い浴衣姿を男子は見たいと思うんだよね!俺は思うぞ!つーか皆浴衣になれ!←おっさんがおる
恋人同士で浴衣になるもよし(自分は甚平派)友達同士で着るもよし!
浴衣着るとテンション上がらね?←見てる方がテンション上がっとるし


てなわけで提案でした。
問題は、お嬢さん方が浴衣を綺麗な状態で返してくれるかどうかだけど…暑くて汗かいたままの状態で…うーん。
クリーニング大変かもしらん。
でも言うだけならただだ!
クリーニングするくらいならいっそ浴衣プレゼントする方がいいのか?



日本人はみんな浴衣で仕事すればいいよ!←捨て台詞

秋田をもっとよくし隊

2011年08月02日 | 秋田に物申したり超個人的に評価したり
お友達の兵庫在住のひなねさまが去年の秋田の旅行っぷりを日記さ綴ってくれました。
どうもありがとう!
冒頭の魚紳さんには吹いたけどね☆
魚紳さんは三平のお父さんなんだよ!そう思って読めば怪しくないよ!←いろいろ墓穴的フォロー
ひなねさまには本当にお世話になりました…そして恐ろしく無謀なスケジュールに付き合ってくださりありがとうございました…。
あの時私は秋田のよさをあまり知らなかった…。

日記を綴って頂く上で、できれば「こうしてほしかった」とか「これが残念だった」等の素直な感想もお願いしますと伝えました。
あ、私が組んだ旅の計画はいろいろ無理+過酷だった部分もあったのでそれ以外の…秋田に対する要望も教えて欲しいと伝えました。
初めて秋田に訪れ、そこで最高の体験をしたなら「交通費かかってもいいからまた来たい!」と思いますが、残念な思い出しかなければ「もう二度と来ない」となるわけで。
要望や苦情をくれる人は「二度と来ない」人より「次来るまでにちゃんと改善してよね!」という人の方が圧倒的に多いので、実はとてもありがたかったりします。
「二度と来ない」人は苦情以前に何も言わないで去って行きますから。
文句ばかりの人生を送ってる人や、あくどいクレーマーは論外として。

以下昔話。
だいぶ前に私がお世話になった会社の店長は苦情をとても大事にする人で、お店を潰す目的以外の苦情や要望に徹底的に取り組んでいました。
苦情はないに越した事はないのですが、店長は「それでは店の側面が見えて来ないし向上しない」と言いました。
「文句ばかりで嫌な客」なんて事全く言わず、「こういう意見をくれるおかげでもっとお店が良くなっていく。とてもありがたいな」と謙虚な姿勢で対応していました。
最終的には苦情をくれたお客さんととても仲良くなるので、そのお店は常連さんが日に日に増えていきました。
今でもそんな店長を尊敬しています。


生まれ故郷秋田のいいところをもっと知りたい、そして初めて訪れてくれた人達に秋田を好きになってもらいたい気持ちは私自身とても強いです。
生まれ故郷は自分の側面ですから。
でも、観光客から見た負の一面を知らないままでいたらきっとお客さんはこないままだろうし、若い人達は東京へ流れて行く一方だと思います。
…まずは住んでる人達が秋田を好きになって欲しいところですが。
それは追々やっていくとして。
関西という遠方の地に住んでいて、しかも秋田に好意的な友達がいるという事はこの上ない幸いです。
関西で秋田好きなんて言ってくれる人、そうそういないよ?!…うちのまわりの関西の人はみんな好きゆうてくれてはりますけど。
関西は売り方上手いし食べ物がダントツに美味い。
そんな土地の人が秋田を好いてくれてるんですからこれは奇跡です!(秋田も食べ物美味しいけどね、というか食材が新鮮だからご飯がおいしい)
ちなみに、関西から秋田までは往復五万円かかります。
海外へ行ける金額です。
それでも秋田へ来たいという気持ちがわき起こるように、高いお金を払って来てくれた人達を満足できるようにできるだけ負の部分に目を向けて改善できるところは改善したいです…って、私だけが改善してどうにかなる問題じゃないですが。
土地柄や文化によって感じ方が異なる部分もあるでしょうけど(例えば秋田のだしは醤油くさいとか…←大変個人的意見)秋田のよさを残しつつ提案できる部分はどんどん提案していきたいです。
その前に私自身が秋田をもっとよく知れという話です。
横手やきそばにしょっつるが使われている事などみじんも知らなかったよ…。
秋田広すぎだよ…秋田県民も県北と県南で文化も言語も異なるんだもんよ…。


今のところ、色んな人から寄せてもらった秋田に改善して欲しいところは

交通の便

…いきなり難題がきたよこれ…。
そうだよね、東京の人とかほとんど車運転しないから…レンタカー使わないもんね…。
JRにお願いするしか…。






往復五万以上かかっても秋田に二度にわたって来てくれてねさまには感謝してます!!
そして来年も約束してくれてありがとう!!
今回の旅は列車とお酒の旅です。
次回は歴史の旅です←半強制的だな


白神山地のパンフレット当たったど!

2011年07月08日 | 秋田に物申したり超個人的に評価したり
今日の晩ご飯は

神戸のごっつうまいおうどんのだしと
秋田のすったけんめしょうゆの野菜鍋。

隠し味に神戸の白鶴の酒と秋田の天寿酒造の酒を少し、そしてしょうがをぶっこみました。

関西と東北のコラボが!現実に!←有り合わせのもの混ぜただけです
沸騰する湯気から兵庫と秋田のハーモニーが聞こえるど!←幻聴です

兵庫は一度目の旅行ですーーーったけ楽しかったので、今でも隙あらば遊びに行きたい素敵スポットです。
もう2.3回はいったかも。
食べ物んめし人優しいし。
特にあのおもてなし精神はびっくりです。
べつにえふりこきでねして関西のお人は。
だどもあのご馳走の数々とか至れり尽くせりの数々はありがたかったんす…。
東日本大震災でもえんどはるばる駆けつけてくれたし。

放置すると延々と関西について語りそうなのでここらで中断。


今日おうちに帰ってきたら、秋田グリーンツーリズムさんから封書が届いてました。
中をあけてみたっけ、画像の代物が。
おお!白神山地パンフレット!
そしてお手紙には
「おめでとうございます見事当選しました!」
と…


ああ!
これか!
20万ヒットおめでとう記念のアンケートを答えてプレゼントをもらおうという企画でした。
メモ帳とクリアファイルがいただけたら十分だったのですが、白神山地のパンフレットまでついてきてしまったもよう。
あやうれしいな!
これをじっくり読んで今年の白神山地トレッキングに備えるよ!


補足として
秋田の人はおいしい野菜を見慣れてしまっているので、東京の…特に生活水準の高い健康志向のおかあさまがたにアピールするといいのでは、と思いました。
最近じゃ無農薬にこだわる女性が増えておりますから。
可愛い我が子に安心して野菜を食べさせたいという願いはとても強いです。
今は原発の問題でスーパーの野菜すら「大丈夫かしら?」という具合らしいので、本当に信頼のおける農家のお野菜を提供できたらな、と。
顔の見えない売買だと不安になるけど、秋田へいらして「こういう野菜を取り扱ってます」ってみせて食べさせれば絶対はまると思うのだがなあ。
とれたては甘くて瑞々しくて本当に美味しいから。

野菜以外にも自然いっぱいだから、フィットネスクラブなどでヨガをやっている女性の皆さんに白神山地でヨガ!とか…。どうだろう。
ヨガはマット一枚あればできるし汚さないし。
お気に入りの場所をそれぞれ見つけるのも楽しいんじゃなかろうか。
あとはネイチャーゲームのフィールドとして活用するのも楽しいかも。
他にも、自然と触れあう機会のない勉強づくしの都会のお子様方に「たんと遊べ」ってアピールするのはどうかなぁ…と。
最近のお子様は土に触る事すら「ばっちい」と教えられてるらしいので、そこんところの意識を変えてほしい。



秋田の自然はこれから注目されると信じてるよ!
だから工場とかあまりたてねでけれな!
秋田のわけもんが利益目当てにとちくるったりしねがと心配でならねして。
人が何かを建てるよりも自然が育つ速度は何十倍も何百倍も時間かかるからな。
生きて行く上で必要なものはお金じゃない、自然が育んでくれた食べ物だ。
お金もちっとは必要だどもな。




へばまんづまんづ。