
2005.10.10 9522レ 津和野-船平山(鷲原) EOS-1D Mark II N EF300mm F2.8L
やまぐち号の魅力といえば「爆煙」と思い浮かべる方も多いだろう。C571の煙突から激しく吹き上げる黒煙は一度観たら病みつきになってしまう。ところがそんなやまぐち号ともいえども「爆煙」とは程遠い「スカ」の煙に遭遇することも多い。煙を期待できる徳佐~船平山間の定番「Sカーブ」といえどもスカスカの煙でやってくることはあるのだ。こればかりは巡り合わせと運の問題だとボクはあきらめる。確かに撮影地で何時間も待って現れたのがスカの煙だと、すごく力が抜けるのではあるが。
C571ですらそうなのだからC56160はもっと大変である。聞くところによるとC56は爆煙の状態である程度の距離を走らせるのが難しいのだそうだ。上の写真はC56160代走のカットである。DD51844が補機で付いているのだから煙の出にくい場面である。案の定、
幽体離脱した魂のような白煙でやってきた。
なんとも「スカっ」という音が聞こえてきそうな写真である。
しかし、現役時代のSLはこれが当たり前であった。いかに不完全燃焼を防いで効率良く走らせることができるか、これが機関士の技量だったからだ。
まあ、愛すべき蒸気機関車のこと。走ってくれるだけ有り難いのだから笑って許してしまおう。
スカの風景といえば広ヒロさんのページがお薦めである。ある意味蒸機に対する愛情を感じてしまう。
下の2枚も3連休中に出会ったスカの風景である。なんとか絵になるような構図を選んでみたがいかかだろうか。

2005.10.9 9521レ 長門峡-渡川 EOS-1D Mark II N EF85mm F1.2L
1/60secで流してみたが、もっと低速シャッターを選んだらよかったかもしれない。

2005.10.9 9522レ 津和野-船平山(丸山) EOS-1D Mark II N EF500mm F4.5L
10/1のDLやまぐち号と同じアングル。遠くからスカスカで来たので7:3の構図で力ずくでまとめた。