25~26日

2010-09-26 22:03:50 | Weblog
ドン・ウィンズロウ:犬の力
   面白かった!残酷だった!暴力の描写が凄まじい。
   でも読み進むに従って、あまり気にならなくなる。
   アートやアダン、ノーラ、ショーン…どうなって行くんだろう?
   
   しかしアメリカの麻薬がここまで蔓延したのは、政府の政策のせい
   だったのね。左翼に政権を取らせないようにするため、中南米の
   右翼やらなんやらに資金提供して、そのためのお金は麻薬の流通から
   得る! 正義はどこにあるのか?存在しないのか?
   怨念と歳月が織りなす、麻薬戦争の歴史。

   2009年の海外小説BEST1、納得です。

   作品の中に犬は出てきません。犬の力…とは>
   旧約聖書 詩篇22章20節(版によっては21節)に出てきます。

   わたしの魂を剣から
   わたしの愛を犬の力から
   解き放ってください。


   ここでの「剣と犬の力」とは
   民を苦しめ、いたぶる悪の象徴 という意味合いです。

   
     そして主人公のアート・ケラーは誰の腹の中にも
   「犬の力」はあるのかも知れない…と言っています。

   しかし上巻読むのに、ほんと時間が掛かった
   普通ここまで時間が掛かる本って、多分もう読まない(笑)
   これはそうぢゃなくて、引きこまれるのが怖い…そんな気にする本です。



    

19日~24日

2010-09-24 21:38:49 | Weblog
溜まってた本^^;

リサ・ガードナー:あどけない殺人
   これかなり怖い本です。アメリカで多発する学校での発砲事件。
   その裏には? ネタバレになるので詳しくは書けませんが
   洗脳・脅迫…etc ただ犯人は何を思ってこんな犯行に至ったのか
   それが書かれてない…かな。両親に対する復讐が直接出来なかったから
   こう言う事をした?
   

ジョン・クリード:ブラック・ドッグ
   スパイ物の範疇にはいるかな。冒険小説ってあるけど、確かに
   冒険小説的なところは多々あれ、最後はスパイ謀略小説っぽいね。
   まそれなり~ に読めました。


堂場舜一:裂壊
   高城賢吾シリーズ。最新作。う……ん、阿比留室長と課員の間は
   どうなるのか! ただ今まで全然協力的でなかった六条舞とか
   こんなキャラだった??て唐突感あり。
   内容はちょっと今までと比べて落ちるかなぁ…シリーズ物って
   3作目まではいいけど4作から難しいって前に読んだ事があるけど
   これからどんなふうになるのか?次作が楽しみかも^^



今週は田中芳樹週間でした(笑)
前に纐纈城奇談を読んでたので、ちょっと中国シリーズに挑戦しました。

     :風よ万里を翔けよ
   男装で従軍した「花 木蘭」と彼女を助けて8年間を共に闘った
   「賀 廷玉」の話を主に、隋の煬帝とその周りの人間模様
   って書くとそれまでだけど(笑) 面白かった!
   中国だけあって凄まじいまでの残虐さ…なんだけど、目を覆うほど
   ではなくて、ちゃんと読めるわよ^^
   最後ちゃんとハッピーエンドにしたところがね
   

     :蘭陵王
   雅楽で有名な話だけど、ほんと実物は超~イケメン!で強い!
   そのあまりの美貌で敵が怖がらないからと、鬼面を付けて
   戦場に出た…って逸話はしってたけど、話1/10位に思ってたわ。
   ところが正史に美貌・美声と書かれてあるのね
   しかも心正しく、民に優しい…言う事ないぢゃん!
   しかし生まれた時代と相手が悪かったのかしたら。最後は毒殺
   狂言回しの役割で月琴って女性が出てくるけど、最後彼女が仙姑になって
   180年後に歴史に出てくるなんてね!

     :天竺熱風録
   三蔵法師より凄い人がいたなんて、ほんと昔の中国って人材の宝庫ね!
   あの時代に3回も天竺に行ったなんて、しかもそのうちの2回目なんて
   天竺で僭主に立ち向かって、やっつけてしまう!と言う冒険!
   それでありながら、官僚としても有能だったとは!そしておまけに
   あまり出世してない(笑) 王 玄策 こんな人がいた事を知っただけでも
   読んだ甲斐がありました。

~~~~~~~~**~~~~~~~~**~~~~~~~**

    
鳴海 章:ネオ・ゼロ
     ん…こんなもんですかぁ…個人的にちょっとジークシリーズって
     ダメだわ必死で読んだけど、何が面白い??



え~~っとあと2冊ほどあるんだけど、題名忘れてる…困ったぞ!
また思い出したらね。


~19日

2010-09-19 21:30:33 | 
ぢつは山ほど読んでおります
しかし題名を失念(汗) 作者を忘れたり(泣)



ディーン・クーンツ:1年でいちばん暗い夕暮れに」
   この作者は犬を良く作品に登場させます。主人公が犬のものもあります。
   「ウォッチャーズ」

   犬の中でもGレトリーバーを非常に愛していて
   レトリーバーのレスキュー用にGレトリーバーを主人公にした
   絵本とかエッセーを出版して、印税を寄付しています。

 
   この「1年でいちばん暗い夕暮れに」は
   特に第1部が犬を中心としたエピソードになっています。
   もちろんクーンツですから、ちょっと超自然がかった若干ホラーテイストも入った
   サスペンスですが、犬に対する作者の気持ちが溢れてる作品です。


   
   ちなみに前作の「オッドトーマスの受難」は
   クーンツの愛犬「トリクシー」に捧げられています。


   トリクシーは作者が初めて飼ったGレトリバーだそうで、
   えぇぇ!ではウォッチャーズの時にはワンコ飼って無かったのかい!
   と突っ込みたくなるくらい、彼の作品には沢山の素晴らしい犬が
   (ってもゴールデンね)出てきます。


   犬が出てくる本は沢山ありますが、このクーンツは本当に犬が好きなのね♪
   って感じが作品から伝わってくるの^^


ケヴィン・オブライエン:最後の生贄
   題名から想像するようなホラー系ではありません(笑)
   しかしネタばれになりますが、こんな議員がいたら怖いよ!
   でも日本にだった居そうな気がする…ところが良く出来てます。
   …がそれだけ^^; 最後もちょっとガックリだし。
   主人公、ここまで父親が双子の兄にべったりだと、心理的に
   かなり問題を抱えているのでは?…とか思うけど
   そんな事は全然なし!…う~~~ん微妙かな?
   時間つぶしにはま、いいでしょ^^;


作者…忘れた(汗):カナンの遺産
   要約すると、ペットのお墓を廻る出来ごと(笑)
   …主人公にあまり魅力なし。なんて大手の弁護士事務所出て
   個人事務所作ったのかが、実感がない!
   出来ごとにもちょっと???な事多し。
   最後はまぁ…こんなもんですかぁ…105円だったからいいや(爆)


あと2冊は読んでるのに、何読んだっけ???って思いだせないくらい
時間つぶしの本ですねぇ(汗)


現在、念願のドン・ウィンズロウ「犬の力」読書ちう^^
流石に面白い!しかしこの暴力の嵐はどうなるんだ!
血を見るのが嫌いなんですが!でも読みたいんだよねぇ…複雑。



7日~15日

2010-09-15 21:29:44 | Weblog
マーセデス・ラッキー:太陽神の司祭 下
    う~~~ん終わっちゃった;; 次が出るまでどのくらい待つのかなぁ…
    このシリーズはちゃんとそれぞれ主人公があって、前の主人公が
    ここでは脇を固めてるとかで、おなじみさんが一杯^^
    でも基本内容は面白いです。良く書けてると思うし。
    後で感想を書くシリーズと比べても、全然こっちのほうが良いです!
    

ディヴィッド・エディングス:ベルガリアード物語1~5
    …なんて書けばいいんだろう…確かにページターナーではある。
    でも中身がない! 主人公ガリオンに魅力がない!
    女主人公セ・ネドラ…単なる我儘王女ぢゃん!
    脇のシルクとか、バラク(彼の奥さんが良い味出してるわ)レルグなんかは
    きちんと書きこまれてて、どんな人柄が分かるのに、主人公って
    単なる器????世界の!
    ファンタジーってどうもアメリカの男性の書くものは、話は壮大だけど
    読み終わって、心から読んだ~~~!って感動がない!
    女性は繊細で心が震えるようなマキリップや、残酷だけど耽美溢れる
    タニス・リーとか、おぉ!これで来たかって意外感ある、でも主人公が
    とても良く書きこまれてるビジョルドとかね。
    ラッキーだって、これと比べたら全然違うわよ!

    主人公最後の恐ろしい神との対決で、世界に全てを任せるとき
    全然悩まないんだもの。普通もっともがくんではないかい?
    あ!ボスキャラ弱すぎ(爆) だから苦しみ方も半端だし。
    ついでに魔術師もちょっとねぇ…主人公って言えばそうなんだけど
    はぁぁぁ…解説で「指輪物語」の系譜を引く…ってどうよ!
    超~~~ずうずうしい褒め具合だわ


とここまで書いて来て、ではなぜ?読んだの?って言われると
1読んで話が壮大でもしかしたら大バケするかも!って期待しちゃったのよねぇ…
BOOKOFFで105円だったし(笑)
でももし定価で5冊買ってたら、金返せ!!!だわ!

6日~7日

2010-09-08 21:56:37 | Weblog
マーセデス・ラッキー:太陽神の司祭 下
    読んじゃった…これぢゃ早く続編読みたくなるわよね^^;
    それぞれ3部作主人公が違ってて、違う視点から見た
    ヴァルデマールの出来事が書かれてます。最後は東の帝国の
    皇帝とどう言う決着を付けるのか、楽しみ^^


堂場舜一:夜の終焉 上下
    これはもう!面白かったです。汐灘シリーズになるのですが
    高城も出てくるし、この作者はこうやってあちこちの作品の
    主人公をフューチャーしてくるのね。って事は失踪人シリーズに
    鳴沢あり?…いや、高城が嫌だろうな(笑)
    殺人事件の被害者の息子と、加害者の息子。それぞれの20年の
    人生がだんだん絡み合って、そこに新しい殺人事件の加害者の事が
    加わって、最後にそれぞれの人生が再生する。
    途中で結末の付け方分かっちゃったけど、それでもそれなりに
    ま、これぢゃないですか。って感じだったですねぇ。  
    
    上下巻だけど、一段組だからサクサク読めて、昨晩と
    今日の病院の待ち時間と、午後で全部読めちゃった^^


さてこれから昨日仕入れたファンタジー読んでみるんだ。
どんな作風かな?アタリだと良いけど(笑)