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伊勢根付職人 梶浦明日香の『手のひらの幸せ』

表現したい死生観

好きな音楽はなんですか?

と、聞かれたらずっと

槇原敬之さんの『僕が一番欲しかったもの』
と、答えていました。





いろんなものを欲して、
あれもこれも人間は手に入れようとして、
でも結局、ありがとうって喜んでもらえること、
それで幸せになる人が増えることが何より嬉しいんだなぁって思うので。

この歌は、心の奥に優しく響く
私の宝物のような歌です。


歌の後半で


僕のあげたものでたくさんの人が幸せそうに笑っていて
それを見たときの気持ちが僕の探していたものだとわかった


っていう歌詞があるのですが、
年齢を重ねてくると、周りの人が喜んでくれることが何よりの喜びで、
周りの人が喜んでくれるために頑張りたくなる。

もうさ、自分のために頑張る年齢は過ぎて、
いや、むしろ昔の私も、未来に誰かに大切なものをあげられるように、自分の中に蓄えていたんだなぁと最近すごく思うようになって。






そしたら最近、またそんな素敵な歌に出会いました。


藤井風『帰ろう』



ああ、全て与えて帰ろう
ああ、何も持たずに帰ろう
与えられるものこそ与えられたもの
ありがとうって胸をはろう

憎しみ合いの果てに何が生まれるの
わたし、わたしが先に忘れよう



歌詞抜粋。
すごいねぇ。
藤井さん、もうこの年齢でこんなふうに思えるのか。

この歌は、死について書かれた歌だと思うのだけれど、
その最後に


ああ、今日からどう生きていこう


となっていて、
与えられたものを大事に大事に
誰にも渡さず守っていても
何もそこから生まれなくて、
あれもこれも、喜んでもらいたい人に喜んでもらえるように渡して手放していって大丈夫だよ
って背中を押してもらえるようで
その死生観というか、
生き方への姿勢が、すごく好きな曲です。

藤井さんの他の曲も、
そうした死生観がベースにあって
考えさせられる歌詞が多くて
好きな曲がいっぱいです。


根付を彫っているとさ、
何か死生観のようなものを表現したくなる。
大丈夫だよって、
頑張らなくてもそのままで大丈夫だよって
その傷も美しいんだよ、
その経験が美しいんだよって。


私が目指すのは、
こういうところの作品。

生き方というか、あり方の肯定というか、
あれもこれも足した先にあるものではなく
あれもこれも削った中にある美しさ。

表現できたらいいなぁ。









なんだか、とりとめもなくなってしまいました。
自分のブログだからいいかな、と思いつくままに書いてみたけれど、伝わりますでしょうか。


今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
立春過ぎて、そろそろ身体も余分な脂肪を落として夏に備えなきゃ。


コメント一覧

asuka-netsuke
だよねぇ。
響くよね。
fude_yuki2020
名曲ばかりでホロリでした😢
私が先に忘れよう、いい言葉ですね✨✨
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