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伊勢根付職人 梶浦明日香の『手のひらの幸せ』

春の嵐

風が強くて、ガタガタ外が騒がしい。
春の嵐だ。

春と冬の攻防は、暖かくなったり寒くなったりしながら
少しずついつのまにか春を連れてくる。

それに合わせて
あたり一面、水の回りだす音がする。
雪が溶けて小川に水が流れ、
植物が水を吸いだし、
野山の草木は芽を出す。
また水が動き、冬の間に蓄えた養分を運び、
再び水を吸収してエネルギーを作り始めるのが春なんだ。

人間は一年中冬眠もせず動いているけれど同じ生物。
冬の間はきっとじっと寒さに耐えながら養分を作り出し
また水が流れ出し、エネルギーが溢れる時を待っている。

寒さの分だけ幹は強くなるし
落とした葉の分だけ肥やしは増える。
冬の間に肥やしをしっかり養分にし
また春になって、養分は水に運ばれて
あたり一面を豊かにする。

夏が終わるのはなんだか少し寂しいのに、
冬が終わるのは春が来る喜びが上回るのは
溜め込んだ養分をみんなにようやく渡せる時だから。

この嵐が通り過ぎたら、
間も無く立春。
いよいよ春だね。
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